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2019-02-01 電子国家エストニアを通してブロックチェーンの未来を見る【TTT.12】

2019/02/01 に開催された 電子国家エストニアを通してブロックチェーンの未来を見る【TTT.12】 のイベントレポートです。

●イベントのテーマ
未来を創る最新技術トレンド
をテーマにしたトークイベントです。様々な分野でトレンドを追うスペシャリストを講師に迎え、エンジニアが時代を先導していくための知見をお話いただきます。

第12回では、blockhive Co-Founderの日下 光さんをお招きし、電子国家エストニアを通してブロックチェーンの未来を見ると題して、世界的なブロックチェーンの流れ、スマートコントラクトを利用した国家づくりの最先端、債権をブロックチェーンにする取り組みと最新の流れ、エストニアでエンジニア(クリエイター)として働く環境、などについてお話いただきます。ブロックチェーンに興味・関心のある人には、またとない機会です!

講義終了後の懇親会では、軽食やドリンクを囲みながら登壇者やGIGメンバーと楽しく情報交換♪ぜひご参加ください。

■電子国家エストニアを通してブロックチェーンの未来を見る

blockhive Co-Founder 日下 光さん

●ソーシャル・キャピタル
・評価経済を仮説検証していた
  いいねを有限にしたら何が起きるか
  貨幣経済を壊そうとしていた
・Bitcoinのホワイトペーパーからブロックチェーンに入った
  早く読めばよかったw
  車輪を再開発していた

●エストニアに行って
・日本は仮想通貨にフォーカスしすぎ
  ブロックチェーンは沢山ある
・ethereum が流行っているが
  1つの実装にフォーカスするのはハイリスク
  プロジェクトに応じて使い分ける

●時代ごとにビジネスモデルは変容してきている
・昔は桑が売れていた時代もあった
・フリーミアムでgmailつくらせて、な時代もあった
・今と未来をグラデーションしながら、何ができるか
  フィードバックループを回しながら進めている

●なぜエストニアが注目されたのか
・バルト三国最北の国
  フィンランドの南
  91年に旧ソ連から独立
・人口 130万人、島が沢山 -> 過疎な状態
・世界で初めてブロックチェーンを政府として利用

●電子国家
・99%の行政サービスがデジタル化
・ほぼ国民全員が電子IDカードを持っている
  マイナンバーカードはエストニアを参考にしてつくられている
・wordpress立ち上げるのと同じくらい簡単に会社を建てられる

●CYBERNETICA / X-road
・一般的なブロックチェーンではない
・分散して保管されているが、複製していない
・当局ごとに一意に持っている

●eID
・全ての個人情報は個人IDに紐づく
  ポイントカードでも、個人に紐づく

●e-Residency ID
・100ユーロ、大使館に取りに行く
・それでもすでに日本で3000人
  マイナンバーより広がりが速い

●KSIブロックチェーン
・医療情報も個人に紐付いている
  別の病院でも履歴が参照できる
  医者から同じ質問をされない
  ※処方箋も
・参照もIDを利用するから、あしあとが残る
  嫌ならrevokeできる

●ブロックチェーンにデータを記録していない
・要素技術は同じでも、使い方は全く違うアプローチ
・共通するのは、個人のエンパワーメント
  中央集権を離れて、個人情報を個人に持たせる
  テクノロジーで担保
・エンジニアなら、コードも参照してバックドアのチェックなどもできる
  20年つくっているシステムだから、読みきれない

・eesti.ee エストニア市民ポータルサイト
・e-Residency エストニア電子住民プログラム
  デモで会社作ろうかと思ったけど、流石にやめたw

●国家ブランド戦略
 ブランドエストニアという機関がある
 フォント、トンマナなども決めているレベル

●Estcoin Project
・eResidencyのためのエストコインによるICO
・行政機関、民間で設立
・EUでの通過はユーロだけ!と叩かれた
  ネーミングが悪かった
  スタートアップマインドのある国家

●なぜエストニアが注目された?
・eGoverment
  残りの1%は、結婚、離婚、不動産登記
  モラルの問題で止めているだけ
・eResidency
・ESTCOIN
・ICOが非課税
  配当出すまでは非課税
  内部留保の間はゼロ

●デジタルIDとスマートコントラクト
・ネット投票
  やったからって投票率は増えない
  若者が国外に出ていってしまう
  デジタルIDのおかげで、彼らも投票できる
・DigDoc
  月間でエッフェル塔1台分の紙が削減できている
  契約書として、任意のドキュメントを、電子署名できる
  相手の電子署名 + タイムスタンプが入って改ざんできない!
・PINコードx3種類
  PIN1: ログイン用 ※銀行もIDでログイン
  PIN2: 電子署名用

●Agrello ID
・日本との契約だと、国際郵便。。。
・電子認証、ログイン、デジタル署名を世界規模で使える!
・プライベート、パブリックブロックチェーン両方使っている
  内容はプライベート側に保存
・日本でも電子署名で通せる法案が通っている
  紙と両方あったら電子署名が正

●tokenote
・正攻法に政府と戦って、もっとICOを広めたい
・Initial Loan Procurement(ILP)
  世界中の投資家とプロジェクトがつながれるボーダレスな資金調達

●資金調達の変化
・Old way
  株式、銀行融資、社債
・New way
  クラファン、P2Pレンディング、ICO
・Future way
  Security Token Offering
  Initial Loan Procurement

●ILP
・イギリスで面白い会社を見つけた
  でも投資できるのは来週まで、手元に円しかない
  -> 間に合わない。。。
・デジタルIDでペーパーレスな契約(スマートコントラクト)
・デジタル通貨による貸付(ローン型資金調達)
・スマートコントラクトによる利払い処理
  多数の投資家が、少額で投資
  起業家は、その多数に利払い
  -> これを銀行を通さずに実現!
・独自トークンによる債権譲渡の自動化
  債権譲渡は、裏の契約が本当に存在するかが見えにくい
  取引後に債権者にトークンを発行
  トークンにデジタル署名して債権者が切り替わる
・契約書の金額を後で決定できる
  ブロックチェーン、デジタル署名、スマートコントラクトで

●ILP for Real Estate market
・不動産担保で電子通貨を調達
・資金調達は、銀行融資、クラファンの2択が現状
・クラファンに掲載しても、投資家は利回りしか見ないから気づかれない
  エストニアだと、一人が投資できるのは 100ユーロ程度
  -> 不動産担保でILPの資金調達

●スタートアップだから
・銀行から融資を受けたい
・不動産をILPで手に入れる
・これを担保に銀行から借りる
  投資家からしたら、世界中の不動産市場に参加できる
・エストニアの仮想通貨取引所が銀行とやり取りする
  ここでアンチマネーロンダリング
・取引所がブロックチェーンでホワイトリストに追加
・スマートコントラクトで、貸付の瞬間にホワイトリスト存在チェック
・為替損益を出しにくくするために、スピードが必要

●エストニアで働くということ
・行政との距離が近い
  スタートアップがイノベーティブなことに挑戦するとき
  スタートアップのmeetupに行政の人が来ることも
・エンジニア給与水準
  生活コストは安い
  公共交通機関は全部タダ
  5Gもやっている
・日本人は居住ビザ申請がしやすい
・国内に市場がないから、はじめからグローバル市場を視野に入れる
  スタートアップ同士は共創が生まれる
  国内のポジション争いがないから境界も生まれない
・日本でも行政サービスがオンライン化される
  5年計画で
  エストニアのしくみを利用する
  日本で使われるしくみを、先にエストニアで使う

世界で初めてブロックチェーンのしくみが見えなくなっている国
  ※すでに当たり前のインフラ

■QA

●ILPは日本の企業でも、もう使える?
・使える、が条件付き
  出資法:仮想通貨交換業ではない
  貸金業:借り手側を守るので、日本人相手は無理

●どこで儲けているの?
・仕掛けの利用企業からライセンス料
・Agrelloなら、電子証明するごとに、とか

●ブロックチェーンはどんな使われ方している?
・2者以上にまたがった中古車の修理情報
・個人の保険情報を国をまたがってフィンランドと連携

■感想

エストニアのスタートアップ感すごいですね!

中央集権を離れて、個人情報を個人に持たせる
これをテクノロジーで担保する

このコンセプトが中心にあれば、人の関わりでデータ化できないものはないのではないかと感じました。

契約まわりが面倒でスマートコントラクトで楽にできるのではないかとぼんやり想像していましたが、Agrello IDですでに実現されいるんですね。ILP for Real Estate market での資金調達の流れも「なるほど!」が沢山ありました。

まずはeResidencyを申請しなくては!

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