月報Okishima Life 2022.2 冬が好きになってきた
冬が終わってほしくなくなってきた
僕は単純に寒いのが苦手。なので「冬なんて早く終わってくれぇ~~」と思いながら生きてきて30周年。ただ最近冬の魅力に気づき始めたのか、春を肌で感じ始めた2月の後半辺りから、次第に寂しさを感じるようになってました。
沖島には冬だからこそのものがたくさん溢れているのかも、、。なーんて考えながら、沖島港の‟時間とともに移り変わる景色”を眺めてました。
冬の魅力を間違いなく感じている朝夕散歩コース
空気が常に澄んでいて、場所を選びさえすれば朝陽や夕陽を毎日拝むことが出来る。そして街中のような喧騒を全く感じることなく、琵琶湖の波音や流れを全身で感じとれる。沖島ならではの環境。
その中での散歩は寒くてもついついしたくなる。お泊まりになられる方でも散歩さえしてくださったら冬の沖島にきてよかった!と思って頂けるのでは?と個人的に思ったりするほど。
こちらの3枚は朝の散歩でよく行くコース。朝陽と琵琶湖と対岸と家々のコンストラストはいつ見ても堪らないです。
こちらは夕方の散歩でよく行くコース。民泊湖心koko側の湖岸です。夕陽は時期にもよりますが、大体こちら側から眺められます。大海のような西側の琵琶湖が足元すぐそばに。上を見たらトンビが群がってたり。朝とはまた違った環境での散歩です。
鼻がスッとするヤードムは常にポケットに。
散歩中、鮒ずしの塩切り作業に遭遇。ちょうど各家庭で塩切りをされ始めた頃合いですかね。もうすぐ春だという季節の変わり目を感じます。
ちなみに2月になっても雪が降る日は時たまあり、雪景色は綺麗だし全層循環への期待はより高まる。しかし、単純に冬型だと荒れた天気になったり吹雪いていると視界が悪かったりで中々出漁できず、雪が積もると船への影響があったりで、ここまで雪が降る年だと漁師目線だといろいろ考えさせられます、、。
真冬から少しずつ春を感じ始める2月の漁
立春を過ぎてもまだ寒く荒れた天気が続く中、凪(水面が穏やか)の日も増えてきました。陽が出ると、沖では多少暑く感じるほどのポカポカ陽気。春の気配が少しずつしてきました。魚の動向も冬の最終地点に向かい、そこから春に向かい始めるひと月。魚も季節を敏感に感じ取ってるんですね。
湖中と湖上、漁師ならではの季節の感じ取り方。それが肌で感じとれてきているのが嬉しいです。
着実と技術と知識を得て整理していく
以前から気にかけている操船技術は少しずつ向上していってます。「□□側に船を着ける場合に○○側からの波がある時の係留」や「余力を残さずきっちり船を止めきる」といった応用や基礎の細かい部分を少しずつ自分のものに出来ている感じ。操船中には予想外な状況も踏まえいろんな場面が想定されるので、こういったパーツを組み合わせ、どんな時でも応用を効かせ確実性を上げた対応が出来るようにすることを目指している感じです。
また、漁師仕事は繊細かつ規模が大きいのでその場で聞いて見て手を動かしているだけでは中々想像出来ず理解まで及ばないので、覚えているうちに紙に絵を何度も書いてみたり、備忘録として書き留めたりしています。
もやもやしながらずっと抱えていることもしばしあり、それらがバチっとはまって理解できた時はめちゃくちゃ気持ちいいです。
お客さんに似顔絵を描いていただく
2月の民泊は、初めましてな方々はもちろん、何度目かの方もお越しになりました。イサザバーガーを作ってくださったり、角煮を頂いたり。
似顔絵を描いたりなんかもしていただいたのですが、描いてくださる時間は楽しかったし、なんだかんだ気に入ってしまったので期間限定でSNSのプロフにしました。
実は今後の事も踏まえ、最近民泊湖心kokoを改めて整え始めています。これから暖かくなり沢山の方々が沖島にも訪れて下さると思うので、少しでも快適に過ごして頂けるようにしていきたいと思います。
民泊湖心kokoで、お待ちしております!
今月の湖魚料理たち!
今月は中々手に入らないナマズと、工夫をした上で広がるバリエーションや高まる価値という目線でいろいろ頂きました。
ナマズの蒲焼きと白焼き
皮も含め弾力があり、ウナギほど脂はなくあっさり。食感はウナギのような白身魚のような感じで歯応えがありました。一度はぜひ口にしてみて頂きたいものです。
二度おいしいハス(ゴ)の唐揚げ→南蛮漬け
まずは唐揚げで頂き、残った分(残るようにわざと多めに作ってます)はタレに漬け込み南蛮漬けに。一度で二度も美味しく頂け、バリエーション的に楽しめるので、個人的ハス(ゴ)の定番料理です。
何といっても、ハス(ゴ)の魅力を的確に引き出せているように感じます。
ぜひ機会があればチャレンジしてみていただきたいです。
ハス(ゴ)のオイルサーディン
いつもの定番から少し違ったアレンジをしてみようかなと思い、オイルサーディンを仕込んでみました。手間はかかりましたが間違いない贅沢な一品に変身しました。しばらくもったので、保存食としてもおすすめかもです。パスタなんかに入れてもいいですよね。
二ゴロブナの魅力の幅を少し開拓してみました
寒がかかったフナ‟寒鮒”。その時点で美味しいのは間違いないのですが、あえての工夫をしてみて食べてみました。
寒鮒の子(生)
鮒の子は煮付けなどが定番なような気がします。今までそれ以外考えたこともなかったのですが、まさかの生で食べたら美味しいと聞いたので食べてみました。いざ頂いてみると想像以上に美味しかった。食べたというより飲んだ感じ。これはさすがに新鮮な状態で頂ける沖島ならではの食べ方ですかね。ただ、半端ない爆発的美味しさでした。
寒鮒のジョキ熟成
熟成は手間はかかるが裏切らない。鮒でもその通りでした。5日熟成しましたが、旨味やプリッと感が半端なかった、。塩で美味しいジョキは初めて。これは革命かも!?
一言で工夫といえど、簡単なものから手の込んだものまで様々。自分に適した工夫を今後も取り入れていきたいものです。
今月もごちそうさまでした!!
今年の獅子舞は滑り込みで見れました
毎年沖島に渡って来て下さる獅子舞。今年は用事で島外に出ていたので見れないかーと諦めていましたが、14時便で帰ってきたらなんとか間に合いました。
みんなが囲って舞を楽しんでる景色がまた、毎年の楽しみでもあります。雨がもってよかったですね。
沖島小の子たちとの交流
先日、沖島小の子たちが湖心kokoの名前の由来が気になり、わざわざ聞きに訪れてこられ、熱心に話を聞いてくれました。それをおうちの人たちに伝えたという事をお礼と共に伝えにきてくれました。興味を持ってくれるって素直に嬉しいですよね。
また気になることがあれば、聞きにきてねー。
今回はここまで!
冬の沖島でも、景色や空気が綺麗、おいしい時期を迎えている湖魚がたくさん、行事や暮らしでのコンテンツが豊富等、暮らしているからこそ見えてくるものから観光だからこそ楽しめるものまで。沖島だからこその素晴らしさがたくさん溢れているように思います。
ぜひみなさんも皆さんなりの過ごし方で、沖島の素晴らしさに浸ってみてはいかがでしょうか?
さて、ついに3月から漁師見習いは3年目突入です。この1年で独立に向けどこまでもっていけるか。出来ることをやっていきます!
では、また!
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