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月報Okishima Life 2021.12 冬の沖島に浸かる

雪景色

12月になり、冬型の気圧配置が次第に増してきました。雪が降れば港町・離島ならではの雪景色が現れる!昨年までにすでにそれを体感していて今年は降る年とのことだったので、とても楽しみにしていました。

(冬型が続くと出漁は出来ないですが、、。ただ、全層循環への期待は高まる!)

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対岸の雪化粧した比良山系も絶景。

そして、冬の澄んだ空気感がなんとも心地よいです。

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毎年恒例の沖島イルミも抜群

今年で3回目と僕自身も常連になりました。毎年飾り手が変わることで少しずつ違ったイルミネーションが見れる。それもまた楽しみです。

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通船も毎年のごとく綺麗でした。

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ついに特採解禁、エリ

先月から準備を手伝っていた琵琶湖伝統漁法であるエリ漁業の特別採捕が12月1日ついに解禁しました。しかし、悪天候が続き2日間の休漁後、3日目にようやく初出漁できた。

どきどきしながら船に乗り込みエリに向かう。到着しすぐさま‟た舟”に分かれて移り込み、各自のポジションに移動し休む暇なくおもり・網を順に上げていく。網を上げ、魚を次第に端へ端へ追い込んでいき、見えてきた氷魚筆頭に多種多様な魚たち!

これがエリ漁か!

その光景は沖引きとはまた違った琵琶湖漁業そのものでした。

漁中は写真撮ってる暇なんて1ミリもなかったので先月の投稿を。準備中の写真が少しだけ載っています。

半月ほどに渡った漁が無事終わり、網を撤収&洗い、すべてが完了しました。この期間は沖引き漁に活かせることも含め、沢山のことを教えてもらい、濃い濃い有意義な時間になりました。

ほんとに貴重な経験をありがとうございました。

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動きにキレや応用がより効くようになったように感じます。(なんとなく)

念願の氷魚をいただきました。自分で獲って食べた魚はほんとに美味しい。漁期間の苦労がすべて報われたようなそんな気分になり、涙が出そうでした。

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ごちそうさまでした!!!!!!!!!

沖引き網の構造と漁の仕組みが理解でき始めた

悪天候で出漁できない日が多くなる一方、陸での作業(網直しなど)が出来る時間が増えてきました。自らの手で触れ網の構造を理解しようにも、網が大きすぎたり、部分的にしか触れたりしていなかったので、これまではなかなか理解できていませんでした。ですが、漁での網があがってくる時のイメージがより具体的に出来るようになってきて、それとリンクし、ようやく理解でき始めてきました。

具体的に分かってくると、おもしろいです。

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冬の漁風景

​冬の朝はとても寒いので、港に向かうのが億劫になります。でも沖に出て動いていると程よく身体が温まって、新鮮な冷たい空気が顔に当たるとすごく気持ちよい。そして次第に日が昇り始めると背中から暖かみを感じ始め、目の前には赤々と朝陽が現れ「今日も沖に出てこれてよかった。」と、毎度なります。この時間くらいにカモメも集まり始めます。朝陽のタイミングの写真は撮れてなかった、、、笑

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今月の湖魚料理たち!

今月も氷魚を筆頭に多種多様な湖魚を堪能させて頂きました。その中から一部抜粋!

イサザのじゅんじゅん

冬が旬のイサザ。豆と一緒に煮て佃煮にするもよし、唐揚げにするも良し。でもこの日は冷え込んでいたので、じゅんじゅんにすることにしました。

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冬のイサザは身体が透き通っていて綺麗。

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醤油と砂糖と水で出汁を作り、あとは頂き物の新鮮冬野菜や他の魚たちも。

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最後は雑炊。

冷えた身体を温めようとしたらこちらで決まり!

二ゴロブナ三大料理

冬の脂の乗った寒鮒の煮付け、鮒寿し、ジョキ。家庭によって味がまた違うのが頂いた時の楽しみ。

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酒のアテに煮付けを頂いた。今回は薄味。身のタンパク加減が程よく相まって美味しかったです。

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お持ち帰りさせて頂いた一匹は、再度フライパンで焦げる手前まで焼く。

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こってり加減の煮付けに。最高に美味しかった、、、。(ジュル)

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ジョキの漬け。醤油を絡めるだけでドロッとまとわりついて美味しい、!

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鮒ずしとそれを崩して味噌等と混ぜたなめろう。頭まですべて頂きます。

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桶出し直後の飯。超フルーティーでなめらか。ワインに合いそうです。

カマツカの姿造り

造りも塩焼きも美味しい。ただ個体が小さい分食べられる量が限られるので、より少しでも有意義に頂こうと思い、姿造りにしてみました。

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姿造り。からの

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姿造り すべて頂きますver. 骨や頭部にある身を最後まで堪能しました。

少しでも美味しく有意義にそして無駄を出さず頂く事はこれからも念頭に。

ごちそうさまでした。

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ありがたい事に、沖島で獲れた冬野菜もたくさんいただきます。言うまでもなく青々しく美味しいです。感謝です。

民泊も平常運転

12月は漁師見習いの時間が超絶濃厚でした。そんな中でも民泊にはたくさんの方が訪れてくださり、楽しいひと時を過ごすことができました。感謝です。

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みんなで囲って食べられる食事は、より美味しく頂けて嬉しい限りです。

今回はここまで

12月31日雪が降る中、玄関に正月飾りをし実家の方へ帰省しました。

年が明けたらすぐさま、年に一度、これがないと沖島の1年が始まらない!沖島左義長です。そのあたりまで、しばし休暇をいただきます。

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では、また2022年に!

(もう年越しちゃってますが、、!笑)

(更新日遅れました。すみません、、。)

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