折れない心を育てる「レジリエンス」
こんにちは。
皆さんは、頭や心の中が、仕事などある一つのことでいっぱいになり、余裕がなくなってしまうことはありませんか?
私は、困難や強いストレスがあると、そのことで頭がいっぱいになってしまうタイプでして、
なんとか上手くストレスと付き合っていきたいと思い調べていたところ「レジリエンス(resilience)」という言葉と出会いました。
英英辞典では、以下のように記載されています。
直訳すると、以下のような意味でしょうか。
メンタルヘルスにおける「レジリエンス(resilience)」について、詳しく調べてみたいと思います。
レジリエンスとは?
「レジリエンス(resilience)」は直訳すると「回復力」ですが、調べていくと、アメリカ心理学会(APA)の定義が一般的なようです。
逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する心理プロセスや精神力(心の回復力・緩衝力・適応力)を指すようですね。
あくまで、適応し、回復するといったニュアンスですので、耐えたり、回避したりするスキルではないようです。
レジリエンスを高めるには?
さらに、アメリカ心理学会(APA)はレジリエンスは高められるとして、「レジリエンスを身につけるための 10 の方法」を提唱しています。
家族や友人と良好な関係を維持すること
危機を乗り越えられない問題としてとらえないこと
変えられない状況は受け入れて、変えられる状況に注意を払うこと
現実的な目標を立て、それに向かって進む
不利な状況であっても、決断し行動する
努力してもうまくいかないときは、自己発見のための機会だと思うこと
肯定的な視点をそだてること
幅広く長期的な視点を持つこと
楽観的に考えて希望的な見通しを維持すること
自分の希望や感情に注意を向け、リラックスして楽しめることをする
思考を変えることでレジリエンスを高める
ABC理論
前回の記事でも紹介しましたが、「ABC理論」がその最たるものだと感じました。
「ABC理論」は、アメリカの臨床心理学者であるアルバート・エリス氏が1955年に提唱したそうです。
ABC理論で、思考を客観視し、捉え方を見直すというのは有効ですよね。
リラックスすることでレジリエンスを高める
10 については、1〜9 と少し異なり「リラックス」というワードが出てきています。
不安や緊張、後悔、怒りなどの負の感情で、心や身体がガチガチに固まっていると、普段のパフォーマンスが発揮できません。
リラックスし、身体の緊張がほぐれると、ふと自分や周りの世界を客観的に観察できるようになりますよね。
客観的な視点が戻ってくると、「事実をありのままに見て受け入れる」「感情に振り回されない」といった心の余裕を持つことができます。
自律神経を整える
リラックスのためには、自律神経を整えることが重要です。
私は、仕事中心を落ち着かせたいとき「大きく呼吸する」ことを行なっています。
他にも「香り」なども効果があるという研究結果が出ているようです。
呼吸は、鼻から深く、腹部に広がるまで数秒かけて息を吸い、鼻または口から長くゆっくりと息を吐き切るのが良いそうで、これを数分間続けます。
最後に
レジリエンスとは、変化の激しい現代社会において、不可欠な能力だと感じました。
レジリエンスを高めることで、人間的な成長にもつながり、危機回避においても高い効果を発揮すると感じました。
自分の思考を客観視し、考え方や捉え方の幅を広げる思考のトレーニング、呼吸法などのリラックスする方法を身につけるトレーニングなどで、レジリエンスを磨いていきたいです。