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認知症へのケアとコーチング
日本は世界で最も高齢化が進んだ社会です。
現状を理解するために、高齢化社会白書(令和5年度版)のデータをはっておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1698799093139-lzN4BhDR82.png?width=800)
「65歳以上を高齢者」と定義しており、上記図の主要な数値結果を載せておきます。
日本の総人口は、令和4年10月1日現在、1億2,495万人。
総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は29.0%。
65~74歳人口は1,687万人、総人口に占める割合は13.5%。75歳以上人口は1,936万人、総人口に占める割合は15.5%。
令和52(2070)年には、2.6人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上。
高齢化による社会課題の中でも、「認知症」は特に重要な問題です。
下記によると、2025年には5人に1人の高齢者が認知症になると予測しています。
明確な線引きは難しいですが、重要なのは一人一人に寄り添って対話することではないでしょうか?
「寄り添う」と書きましたが、ここに難しさがあります。
例えば、仕事ではある程度共通の目標(売上達成、コスト削減など)という枠が決まっていることが多いので、対話もそこに向けて進めればよいわけです。
ところが、その共通のゴールがない、もっといえば目標という設定自体の必然性から見直す必要があります。
したがって、目標というガチガチなことにとらわれず、あくまで対話する方の価値観から柔らかく引き出して尊重し、それに対して自分の価値観は押し付けずに寄り添う、というスタンスが求められます。
そしてこれは、仕事以外では誰もが無意識的でも直面しているシーンです。例えば、故郷に住む高齢の家族などは分かりやすい例です。
上記のように書くと、非常に難易度の高い対話能力に感じられますが、そんなシーンでも活きるのが「コーチング」です。
コーチングとは、自身の知見を提供する「テーチング」の真逆で、相手のやりたいことやその考え方をうまく引き出す手法です。
通常、仕事でのコーチングは自分の価値観や本当にやりたいことができているのかを客観的に把握するサービスとして受けるのが大半ですが、自身がコーチングの手法を理解することで、高齢者や他の環境での多様性のある方々との対話においても効果を発揮するかもしれません。
仕事にかかわらず、コミュニケーション能力をたかめるためにも、ぜひコーチングに触れてみてください。
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