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ついにオープン!しかしトラブル続出:松木平の開業記vol.5

こんにちは。卒業生の松木です。ここまで長らく開業準備の様子をレポートしてきましたが4月上旬、ついにワルシャワに私の店がオープンしました!

※この記事は2015年4月に東京すしアカデミーのWEBサイトで公開されました。

店名の横にある”Fabryka Makaronu Japonskiego.”は日本語で「日本式麺工房」の意味です。

外の歩道からは店内が一望できます。  

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日本でもお馴染みの製麺機、茹で釜が見える店舗風景です。 外から見たキッチンがすごくインパクトありで、ポーランド人の興味を引くらしく、店内を観察するように見てきます。

「この網はなんだ?」という質問が多いですね。「魚を捕まえる為」と本気で思っている人もいます。

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開店前に日本人、ポーランド人、約2から6人の試食会を毎日入れて、オープン前の練習を約2週間しました。2週間というと長く感じるかもしれませんがこの期間が私達には貴重な時間でした。

まず、試食会をしている時に新品の茹で釜のガスが突然消えました。部品の欠陥でした。また、中古で買った冷蔵庫の温度調節ができなくなり、これも修理しました。

その他、電気のブレーガーが落ちたり、来るはずの従業員が勝手に研修を休んだりと、トラブル続きの2週間でしたが、ここでトラブルが発生したおかげで、開店前の準備が飛躍的に向上しました。

特に海外での事業展開はマシーンのトラブル、ガス、水道などのインフラの問題、従業員さん(働いてもらうはずの従業員が当日ドタキャンする)などなどてんこ盛りです。

開店の準備ができたからといってすぐにオープンするのではなく、試食会などを挟んでシミレーションする事をお勧めします。

店舗の見つけ方

さて。ポーランドで店舗を見つけるにはいくつかの方法があります。おそらくヨーロッパであれば似たような方法になるのかと思いますのでこれから開業なさる方のご参考になればと思います。

情報収集

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まず、店舗を見つける場合はほとんどが飲食専門の不動産屋の仲介に頼ることになります。インターネット上でも家賃、敷地面積、場所などの情報が得られます。不動産屋さんの仲介する物件は公共物件ではなく、私有物件です。

値引き交渉

ポーランドでは値引き交渉が一般的です。彼らとのやり取りの中で共通して言えることは、提示される家賃やデポジット額はあくまでも「彼らの理想の値段」です。

ここから交渉が始まるライン設定のようなものです。最終的に合意金額は30%割引金額ぐらいと思っておいても良いと思います。

その際の交渉は、不動産屋を仲介しての交渉ではなく、直接オーナーとの交渉を進めます。ここが日本の不動産事情とは大きく違うところですね。

保証金、家賃

デポジット(保証金)は家賃の3ヶ月分が相場です。また工事期間中は家賃が半分になるのが相場です。オーナーさんによっては無料にしてもらえるケースもあります。不動産屋への支払いは一ヶ月分の家賃が相場です。

※本記事に掲載されている情報はあくまで松木平氏の私見であり情報の確実性をお約束するものではありません。

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