ジブンゴト

ジブンゴトにするということは、自分にとって社会と繋がること。

そういえば、今頃は旅行に行っているはずだった。
去年から携わっていた仕事がひと段落したから、GW明けに海外へ旅行に行く計画を立てていた。こんなに仕事をしたから休ませて！というアピールをするつもりで、GW中は仕事の予定を入れてたりもした。仕事もなくなったけど。

何事もジブンゴトになるまでには時間がかかる方で。いつもタニンゴトから始まって、恐々とゆっくりと少しづつ、なじませながらジブンゴトになっていく感じ。
目の前のことに自分なりの理由を見つけて、すぐに夢中になれる人には、道いっぱいの大きな石が転がってきたり、崖に指一本でぶら下がってみたり、密室で天井がゴゴッと低くなってきたりしても、世界中に隠された秘密の宝物を見つけてしまう。そんなすごさがあるよなぁと思って、映画の主人公みたいなそんな人に憧れるけど。

旅行に行くことは周りにもずいぶん前から言い回っていたから、残念だったねと声をかけられたりもしたけど、あまりピンとこなくて。「本当ですよー」なんて、うわべだけのやり取りを何度かした。
部屋の中から窓の外を眺めたり、ディスプレイに向かって話をしている時間が多くなって、タニンゴトのように思うことが増えたのかもなぁと思う。

誰かと一緒に何かをすることの楽しさを知ったのは社会人になってから。目の前のことがジブンゴトに考えられるようになったら、誰かの楽しいがジブンゴトのように嬉しいと思えるようになって。

一緒に仕事をしている人から「６月からどうしますか？」と言われてはっとしたけど。少しづつ距離を縮めて関係をつくっていくのが自分にあったやり方だと思っているから、焦らずにジブンゴトを増やして行きながら、新しい社会と繋がれたらいいなぁと思っています。

旅行の予定もこれからゆっくりとジブンゴトにして、来年の今頃に。
今と違った今日を思って、窓から外を眺めたり、ディスプレイを眺めて時間を過ごすのも、もうそろそろ終わりになればいーけどね。

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自分事はジブンゴト、他人事はタニンゴトと書くほうが気に入っていて、コーヒーは珈琲と書く方が気に入っています。ひとりの時間が長いと、どーでもいい事を言いたくなったり、なかったりです。

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