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子育て内省日記6〜集中力•自己肯定感〜

息子が学童に行き始めてから、タブレットを使った学習を始めた。気に入った学習アプリがあるらしく、家でもやりたいと言ってきた。普段、あまり主張をしない控えめな息子が自分の希望を伝えるのは珍しく、なるべく応えてあげたいとタブレットを購入することにした。

タブレットはすぐに手に入るだろうと甘く考えていたが、このご時世半導体材料不足と流通の問題で家電量販店にはほぼ在庫がなかった。早く息子の希望に応えたい。それでも諦めず何件か巡り、ようやくタブレットを手に入れた。目的のアプリをダウンロードし、家で取り組めるように準備した。

息子が帰ってきてタブレットを渡すとすごく喜んでくれた。早速、息子は学習アプリを立ち上げ、楽しそうに取り組み始めた。そろタッチというそろばんを模した学習アプリだ。子供向けの音声ガイドがあり視覚的にも分かりやすいので、子供が1人でも扱えそうだ。息子がやっているのを娘が真剣な顔で興味津々に見ている。

3歳の頃からKUMONに通って算数を習っていたこともあり、次々と課題をクリアしていく。このアプリに取り組むことでKUMONで学んだことを復習できそうだ。集中力が高く、こちらが声をかけないと延々とやっている。娘は息子とおままごとをして遊びたがっていたが、相手をしてくれないと思い、諦めて塗り絵を始めた。そのうち娘も息子に教えてもらいながら、そのアプリができるようになるといいな。競争心の強い娘は息子にどちらが早くできるか勝負を挑むかもしれない。そんなことを思いながら、二人を見守っていた。

「くそっー!あれー?できない」突然息子が叫びだした。できないのが悔しくて、目に涙を溜めている。悔しいと思う感情を持つことは大事だが、一方で息子は感情を乱してネガティブな思考に陥りがちだ。息子が自己肯定感を高めるにはどう接するのが、いつも悩む。「落ち着いて」と妻が声をかけながら、寄り添い息子と同じ目線まで体をかがめ、問題を解けるよう手伝っている。妻の姿勢は大変勉強になる。

息子は徐々に落ち着きを取り戻し、問題を全部クリアできたようだ。ガッツポーズをして、妻と喜びあっている。息子は満足したようでアプリを閉じ、また明日できるようタブレットを充電した。「今日の夜ごはんはなあに?」息子が妻に声をかける。部屋中に今夜のおかずの良い香りが漂っている。お腹を空かせた息子と娘が優勝の準備を手伝い始めた。


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