Boncra

目標や目的もなく何を書くも定まらないですが、きっとみなさんそうでしょう

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最近の記事

フリーターと喫茶店(ショートショート)

フリーター、アスファルトの上白い石目掛けて土踏まずを交互に差し出す。顔を上げた先に喫茶店を見つけた。外が寒かったこととドアが少し開いていたことを理由に店に入ることを決めた。 客は彼の他に居ない。 「いらっしゃいませ」おじいさんが一人。メニューを差し出す。 逡巡するかのように顎に手を当てしばらく。 メニューに指を添わせ、二秒が経つ。 「ブレンドで。」 「かしこまりました。」 しばらくしてからコーヒーが来る。 口を当てて驚く。熱い。 おじいさんが口を開く。 「

    • 展覧会が苦手だということ

      絵なんか沢山置いてある場所で人々がひしめき合っているあの感じが苦手だ。 人が多すぎる。1人でも自分以外の誰かがそこにいれば多すぎると感じることだろう。 絵はある程度ジャンル分けされる。悲しいがそういうものだ。なんでもそうだがジャンル分けされる。それは普遍的な基準を作るためであると思う。何でもそうだが、深く詳細を知るに必要なのは時間である。作品群をパッと見て、それらがなんであるかを瞬時に理解することは不可能であろう。よっぽどの人なら出来るのだろうか。私は平凡であるから知らな

      • 寂しい気持ち

        他者と隔絶した中に身を置いて過ごすことで、周りと何ら変わりのない平凡な人であることを忘れたい自分を図々しく守ったのか、わからないまま戸惑う自分を置いていく周りを否定したのか。詳しいことはわかってるけど分からない。詳細は曖昧で、でも心の奥で全てをわかっているような気がする。その大きな枠の中、自分の中で大きいけど、光の当たるのはほんの端っこ、小さい部分だけの、寂しい気持ちは、これまでずっと抱えてきた。 その全てがしっかり報われることはあるんだろうか。ないんだろうか。ないのかな。

        • 逃した魚は大きいこと

          いくつか下書きがある。実は下書きをまるまる削除したことってない。 でも今日消した。 書いてる自分はみっともないように感じた。 から全部消したんだけど、ふと今思い出した。 あの時と全く同じことは思い出せなかった。 もったいないなあって思った。

        フリーターと喫茶店(ショートショート)

          攻略法とメモ

          苦しいことがあったらこうしよう。 生きていくために必要な心のこと。 大切に取っておいて、また後で必要な時が来たら取り出して使おうと思って、メモを取っておく。 で、その時が来てぱっと見ると、なんの効果も発揮しないことがしばしばある。 必死で生きて見つけたことを取っておいて後ほど困ったら取り出して、そうしたら上手くいくって思い込むが、そうはいかない。 どうしてかって言ったら、わからないけれど、やっぱり時間は刻一刻と進んで、同じ時間は訪れないってことかもしれないし、過去の

          攻略法とメモ

          咎められているような気持ち

          特に悪いことをしてるわけではないのだが、どうにも咎められているような気持ちになる。 ほんの些細なこと、むしろ咎めているのかどうかすらも怪しい些細な変化に、胸の内が揺れ動かされる時がある。 こんな小さなことで動かないでと、つい自らの心を悪く言いそうになる。どうにもならないことは自分でわかっている。些細なことに動揺するから気付けることがあるとわかっている。 それでも…。 自分が作り出した幻影なのだ。本来はない幻影。もしくは、過去にあったことの影。それが今に伸びて逆さに自分

          咎められているような気持ち

          ご飯

          ご飯にケチは絶対につけないと決めたのは、いつ頃からだろうか。思い出せない。けれど、大きくなるにつれてその気持ちは強くなって、何を食べても美味しく感じるようになった。 焼きたて!!ジャぱんを読んでから味わってものを食べるようになった。するとどうだろう、美味しい以外に結構複雑に味覚が働いている事に気が付いた。バターの香り、小麦の香り、噛んだ時に鼻を抜ける芳ばしさ、配合の違いによって食パンだけでも様々なものがある。不思議だ。自分で作る料理も少しこだわってしまう。あまり料理しないけ

          脚組みと防御体勢

          脚を組むことってすげえ失礼に映ると思う。 横暴横柄傲慢な態度。だから人前で脚組んでしまう自分を戒めることが多い。今日組んでいた脚に気付いてぱっと解いた時にざわざわっと不安を感じた。それで気付いた。脚組むのって安心することなんだって。脚組むことによって体をがっちり固めて、防御しているんじゃないか。そう思うと、脚を組んでしまっても、状況によってはそのままでいいと思った。然るべき時でなければ、そのままでいい。少しずつ人前でも、失礼な態度でいても平気でいられるように、慣れていきたい

          脚組みと防御体勢

          続ける事

          何かを続けるとクオリティに翻弄される。うまくやれているのかが気になる。最初からうまくやれている訳では無いと思うのだけど、途中からクオリティがやたらと気になる。うまいか否かが全てになってくる。なんでだろう…。まずうまいとは何か。何を持ってそう決める?それを見極めないといけない。というか忘れちゃいけないんだとおもう。何をしたくてそれを始めたのか。うまいってきっと、自分の心がすんなり運ばれていれば、きっとそれでいいんだと思う。1番は自分を素直に、どこにも引っかからず、真っ直ぐ伝えら

          続ける事

          思い出の箱庭(短編小説)

          「なあ、お前、こんなの興味ないか?」 そう言って友人が俺に差し出したのは、両手のひらに乗るくらいの大きさの木箱だった。 「はあ、なんだこれ。興味も何も、ただの箱に何も思わねえよ。」 「ばっかお前。ただの箱なんか、わざわざ呼び出して渡すかよ。これはな、ちょっと特別なものなんだ。そう簡単にお目にかかれない。」 随分と不自然な喋り方だな。こいつ、昔からだが本当に状況に呑まれやすいな。と呆れていると、友人は嬉嬉として蓋を開けた。するとそこには、賑やかな休み時間の教室が小さく押

          思い出の箱庭(短編小説)

          ねむい

          今日はとかく眠い。なんでか知らんが眠い。途中まで書いた文章を全て消した。眠い時に書く文章は、見返した時に、根本的なところから書き直さないといけないと思うくらいに、言いたいことが全く言えていない時がある。そういう時はなるべく書かない方がいいのかなあと思う。なるべく考えて、1番言いたいことをちゃんと探したい。ニュアンスひとつで変わってしまうことは沢山あるから。

          アイアン・メイデン

          自分はその中にいるような気分。

          アイアン・メイデン

          …。

          色々な方法で言えたら…。 取り掛かろうか…。

          劣等感について

          これはすごく大きな問題だ。すごくすごく肥大化してる。劣等感は、アイデンティティになってしまっていると思う。悲しいけれど。自分を他者と比べないと自己認識はできないと思う。鏡で客観的に自分を見つめるように、誰かが自分を見つめていることを知らないと存在は曖昧なままだ。これやっても曖昧だとは思うけどね。だから「誰かと自分は比べないようにね」ってのは程度の話というか、多分全く別の問題だ。 自らを優れたものだと思わないで生きている人間はいない。 これは断言出来る。絶対にみんなどこか心

          劣等感について

          無題

          うっかりしていた…。

          散歩

          散歩をして川を見に行った。 水面が日を浴びてきらきらと綺麗だった。 最近はゲームの描画がものすごいことになっている。 こりゃあ現実と大差ねえぞと思っていたが、実際に見る川はそれより何倍もなめらかだった。自然は偉大な美しさを持つと感じた。 たまの散歩は楽しい。