寂しい気持ち

他者と隔絶した中に身を置いて過ごすことで、周りと何ら変わりのない平凡な人であることを忘れたい自分を図々しく守ったのか、わからないまま戸惑う自分を置いていく周りを否定したのか。詳しいことはわかってるけど分からない。詳細は曖昧で、でも心の奥で全てをわかっているような気がする。その大きな枠の中、自分の中で大きいけど、光の当たるのはほんの端っこ、小さい部分だけの、寂しい気持ちは、これまでずっと抱えてきた。

その全てがしっかり報われることはあるんだろうか。ないんだろうか。ないのかな。ないってわかってる気がするけど、ないということにすると、本当のことなんかないみたいで認めたくない。

でも全ては報われていなくても、報われることはある。今まで抱えてきた寂しさを、同じように持っている人がいると感じただけで、それだけでこんなにも嬉しいなんて思わなかった。

空腹は最高のスパイスなんて言うけれど、寂しさも同じく、長い間抱えて来て、それをやっと埋めてくれるかもしれない人を見つけて、今までの時間があったから、その価値を強く感じて、こんなにも大切に思えるんだって思うと、なんかずるいよなあって思う。