手話で生きる子どものあ〜とん塾 瀧尾さんより 池袋「キッズパーク」で感じたこと
記事 美保
ちょっと前のことになりますが、先日瑤子女王殿下がプライベートでとしまキッズパークへ遊びに来て下さいました。
その時に一緒に遊びに行った、手話で生きる子どもの「あ〜とん塾」さんより貴重なご意見いただきました。
皆様にもシェアさせていただきたいと思います。
子どもたちの自然とお互いを知る様子や、こんな工夫があったらいいな、がつまっています。
タッキー先生!ありがとうございます!
▼以下、タッキー先生の原文まま
昨日はありがとうございました。あ〜とん塾の意見書、シェアさせてください!
◆はじめに手話でいきる子どものあ〜とん塾(児童発達支援・放デイ)の保育士 瀧尾陽太と申します。「音や発話」で生きるタイプではなく、「手話と目」で生きる子どもたちのコミュニティで働いています。そんな手話の子たちの視点から意見を出させていただきます。
◆公園の設計に感動しました!
・「自然にかきまぜてくれる環境設計」いろんな遊具やスペースが点在していますが、機関車や自転車の同線が、点在した遊具たちの間をくぐっていきます。それぞれで遊んでいた子がいつの間にか「おーい」と手を振りあって、自然な繋がりに発展してきます。
・かきまぜてもらえて繋がれた!あ〜とん塾の子のかわいい手話が汽車に乗って公園中を回ります。それを見た他の子どもたちが、じっと手話をみて真似をして「たのしい」とやってくれることもありました。
・「あの自転車に乗りたい…」あ〜とん塾の手話の子が、手話ができない聞こえる子に「代わって」と言いたそうでした。思い切って、乗っている子に「10、9、8…」と手話で数えてあげました。「0!終わり…僕と君…交代」と手話でやってみると、快くハイタッチして代わってくれました。あの空間、みんな「優しく」なれるんです。「わかろう」と目を傾けてくれるのです。
・手話コミュニティとしても嬉しい環境です手話って日本語とは違う言語なので、手話のコミュニティ同士の「手話が通じる!」の繋がりが大切なんです。でも「通じない…体験」を通して、手話以外の筆談とか身振りとか、相手に歩み寄る力も養われるので、それも必要です。その時、「楽しい」があるか・ないかで全然違います。楽しい時間を共有していれば、「あ〜あの楽しい人ね」とポジティブな印象になるからです。
インクルーシブというだけあって、いろんな特徴の子どもたちを、「楽しい」を軸にかき混ぜてくれる空間。って、作るのがすごく難しいんですがキッズパークはそれが自然にできている最先端の公園だと思いました!
◆手話の子、目の子が楽しめるには○○があると良い・ずばり「光」と「イラスト」と「動き」です。
・「終わりだよー」の合図にも使われる鐘やアナウンス→フラッシュライトやイラストボードもあると伝わる。
・「お花をとったら…?×ー!、手すりにつかまる…○ー!」と良い例・悪い例を○×で動いて説明の方が、どんな子にとっても分かりやすい。
・線路との交差点に「踏切」のような、「汽車がきてるよー」を光で知らせてくれるものがあると自分で遊べそう。
・「手話を覚えてほしい」とは、それほど思っていません。まずは、皆さんが耳栓をしたら伝わらない「音の情報」を、「見える情報」に変えると、みーんな安全に、自発的に楽しめる公園になると思いました。
以上です!
是非、意見書として取り入れていただければと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
手話で生きる子どものあ〜とん塾 http://artn.jp/ 瀧尾
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