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右往左往していくん!

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最近の記事

オーガポン、撲殺天使ドクロちゃん説

※注意:本記事ではポケモン非公式の用語(種族値等)及び略称H、A、B、C、D、Sを使用する。 アブストラクトオーガポンの正体はドクロちゃんである。 オーガポンとはポケモンスカーレット・バイオレット(以下SV)の追加ダウンロードコンテンツ『碧の仮面』で新たに登場したポケモンのうちの1匹。全国図鑑のナンバーは1017であり、「おめんポケモン」に分類される。準伝説と呼ばれるポジションに位置するポケモンで、愛らしい外見と、このポケモンのために用意された物語の密度の高さから人気が高

    • 初めて学校サボったときの話

       そうだ、海へ行こう。  自転車の進路を、高校とは反対側の北西に変更した。  空は薄暗い雲に覆われ、大気が湿り気を帯びていて重かった。初秋の冷えた向かい風が頬を打つ。通勤する人や車を横目にペダルを漕いだ。  学校をサボるのは初めてだった。どちらかいうと親には甘やかされて育ったほうだが、学校には毎日行けと言われていた。休めるのは体温が37.9度を上回ったときなど条件があらかじめ決められていた。仮病を使うなど言語道断で、多少具合が悪くても出席する場合もあった。  親に連絡がいっ

      • カジュエンに行ったときの話

         先生は赤いスニーカーをはいていた。学校にいるときはスリッパだったし、体育の時間は白いくつをはいていたから、みょうな感じだった。ふだんとちがって、UFOみたいなぼうしをかぶっていたし、まつ毛がつやつやしていて長い。いつもよりちょっとおしゃれだ。一方、ぼくやクラスのみんなは体そう服をきていた。ぼうしも赤と白のお決まりのやつだった。9月だったから半そでだったけど、少し肌寒くて、長そでの体そう服をきている子も4人くらいいた。  午後に学校を出たぼくたちは、バスに乗ってカジュエンに

        • 健康診断をしたときの話

           健康診断で血液を採取するとき、看護師に申告して、ベッドで横にさせてもらっている。血液検査をした際、貧血で倒れた過去があるからだ。そのときに起こった不思議な体験について話す。  大学の卒業式が終わって2、3日経ったくらいのころ、僕は地元の民間病院に向かって歩いていた。内定をもらった企業から、入社前に健康診断を受けておくように伝えられたからだ。入社初日に、年金手帳などとともに、健康診断書を提出しなくてはならない。  路肩には辛抱強く雪解けを待っていた若草が意気揚々と芽吹き、頭

        オーガポン、撲殺天使ドクロちゃん説

          ぼっちがバンド活動を通じて獲得した能力に関しての一考察

          ※アニメ最終話までのネタバレを若干含みます 概要後藤ひとり(以下ぼっち)はギタリストとしての才能以外に、バンド活動を通じて広い視野を獲得し、それを音楽活動に昇華するスキルを習得しつつある。 ぼっち・ざ・ろっく!とはぼっちは長年の努力によりギタリストと作詞家としての才能(注1)を開花させたが、コミュ障だったため、ネットに演奏をアップロードするものの、リアルの世界では人前で演奏せず、悶々とした日々を送っていた。だがそこにバンドのギター枠を探していた大天使・伊地知虹夏が降臨し、

          ぼっちがバンド活動を通じて獲得した能力に関しての一考察

          小林さんとドラゴンたちから学ぶイシュカン・コミュニケーション

          ※『小林さんのメイドラゴン』はクール教信者による漫画だが、ここではアニメ化された作品を扱う 概要人間がコミュニケーションを行う目的はさまざまだ。有用な情報の取得といった面や、巨大な社会を形成するためといった側面、あるいは、単にそれ自体が楽しいからといった意見もあるだろう。 『小林さんのメイドラゴン』からは、コミュニケーションを行う以下のふたつの目的を垣間見ることができる。 情報の共有  異なる人や文化と交わることによるアイデンティティの確立 1では、逆説的に、他民族と

          小林さんとドラゴンたちから学ぶイシュカン・コミュニケーション

          シャミ子の目標のマクロ化と桃の目標のミクロ化に関して

          ※注意:原作4巻までの内容とアニメ2期のネタバレを含みます 概要『まちカドまぞく』の主人公である吉田優子(シャミ子)の目標が、物語が進むにつれマクロ化しているのに対し、もうひとりの主人公、千代田桃の目標がミクロ化している理由について探る。 『まちカドまぞく』とはある朝、吉田優子が自宅で目を覚ますと、巨大な角と細長い尻尾が生えていた。母から吉田家が闇の一族の末裔であると知らされた彼女は、シャドウミストレス優子(以下シャミ子)なる活動名で一族の封印を解くため行動を開始する。封

          シャミ子の目標のマクロ化と桃の目標のミクロ化に関して

          女の子らしい格好をした越谷夏海(なっつん)はなぜ写真を撮られるのを拒んだか

          越谷夏海(なっつん)とはのんのんびよりに登場する登場人物のうちのひとり。旭丘分校に通う中学1年生で、越谷小鞠と越谷卓の妹である。 快活な性格のムードメーカー兼トラブルメーカー。宮内れんげの姉である宮内ひかげ(ひか姉)とはパンとバターの関係で、彼女が帰省した際によくトラブルに巻き込んでいる。遊んでいる。 愛称は「なっつん」だが、そう呼ぶのは宮内れんげのみである。小毬からは夏海、一条蛍からは夏海先輩と呼ばれる。(文中では以降「なっつん」で統一) 女の子らしい格好をする回普段の

          女の子らしい格好をした越谷夏海(なっつん)はなぜ写真を撮られるのを拒んだか

          一条蛍(ほたるん)の「こまぐるみ」を通しての信仰、そのメカニズム

          ※のんのんびよりはあっと作の漫画作品であるが、ここではアニメ化された作品を扱う 概要仏像や地蔵の前で手を合わせるように、一条蛍は越谷小鞠を信仰対象と見なし、自作した人形「こまぐるみ」を通して信仰を深めている。 一条蛍(ほたるん)とは  のんのんびよりに登場する主要な登場人物のひとり。東京に住んでいたが、親の仕事の都合で、物語の舞台である旭丘分校に転校してきた。 黒いロングヘアが特徴の小学5年生。身長が164センチと非常に高く(注1)、スタイルが小学生離れしている。落ち着い

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          宮内れんげ(れんちょん)の天才性に関しての考察

          ※のんのんびよりはあっと作の漫画作品であるが、ここではアニメ化された作品を扱う 宮内れんげ(れんちょん)とはのんのんびよりの作中に登場する小学1年生で、語尾に「なん」「のん」「ん」などをつけるのが特徴的なキャラクタである。やや青みがかった銀髪をツインテールにしている状態で観察されるケースが多い。 「れんちょん」の愛称が有名だが、作中でそう呼ぶ主要キャラクタは越谷夏海のみであり、越谷小毬からは「れんげ」、一条蛍からは「れんちゃん」と呼ばれている。(文中では以降「れんちょん」

          宮内れんげ(れんちょん)の天才性に関しての考察