「刺身」はサスペンス!?
こんにちは!耕す太郎です。
僕は薄暗い部屋に通されました。
まだ小さかった僕は、お母さんと離れ離れになっただけでも不安でいっぱいでした。
背後の扉も静かに閉まり、静寂にも包まれ、いよいよ泣き出しそう。
壁に飾ってある白い犬のキャラクターだけが妙に明るく見えて、余計に部屋の暗さを際立たせていました。
白衣を来た男の人が僕の前にやって来ました。
言われるがままに機械を覗かされ、中はとても眩しかったように記憶しています。
なんのために?
よくは覚えてないんです。
サスペンスですか?
いいえ、違います。
さすなんです。
はい?
さすなんです。
目薬もそうなんですよ。
この時、どんな症状で検査に行ったのか、全く覚えておりませんが、唯一覚えてるのが、「めぐすりさすよ」と言われて怯えた事です。
耕す少年、初めての目薬は目玉を何かで刺されるのではないかと怯えていた記憶です。
目薬は「垂らす」のに「さす」
傘もそうです。「開く」のに「さす」閉じる時は「閉じる」なのに。
「さす」って何?
もう!サスペンス!
そんな本日は!
はい!どん!
「切る」なのに、「刺す」
そう!
「お刺身」のお話。
ご存知の通り、生の魚を切った物が「お刺身」です。
ではなぜ「お切身」ではなく「お刺身」なのか?
何の種類の魚なのか分かるように、江戸時代ではその魚のヒレを切身に刺して区別出来るようにしていたという説があります。
また武家の中で「切る」という言葉が忌み嫌われていたため「刺す」に代わり「刺身」といわれるようになっていった様です。
更に京の都では「刺す」も嫌がられ関西地方では「お作(おつくり)」といわれていました。
日本の「生食」文化が広く根付いてるのは世界でも珍しい事なんです。
では、なぜ日本は「生食」文化が発展したのか。
まず海に囲まれており、新鮮な海産物が手に入りやすい環境が挙げられます。
また日本刀を作る高度な技術があり、それが優れた包丁を作り、小さな魚も巧みに捌ける事も発展した一因だとも考えられている様です。
仏教の影響で獣食を禁じていたことが魚食に傾倒していき、食べ方の追求に繋がったのかもしれません。
諸外国では内陸で文明が発展していき、その近くには大きな川があり、海水魚より淡水魚の方が寄生虫が多く、「生」=「危険」の考えが強かったため外国では「生食」の発展は見れなかったのです。
「生食」は日本特有の文化なのです。そしてその文化から生まれたのが「お刺身」なのです。
「さす」のサスペンスですが、また謎が一つ増えました。
注射は「刺す」のに「うつ」なんです。
むしろ目薬の方が「うつ」がしっくり来る気がします。
こうなったら「さす」を「うつ」にしてみましょう。
目薬をうつ。傘をうつ。
うん。うん。まあなんとか。
光がうちこんで来る。
かなり眩しそうです。
フォークでうつ。
野球感が出過ぎです。
授業中に手を上げたら先生にうたれた。
はい、PTAの登場です。
ここまで来ると意味が分かりません。
もう!
ウツペンス。
ふざけ過ぎですね。
ごめんなさい、、、、、、。
魔がうちました。
おしまい。
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