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#12 ホリデーシーズンの作ると危険な焼き菓子Christmas Crack

1.アップルガレット

このサンクスギビングからクリスマスまで間はどこへ行っても何を見ても購買欲と食欲をそそられて、普段食べる物に気をつけている人でも甘いものや食べ過ぎ注意のガードが下がってしまうのではないだろうか。

そんな先月末、出版のお仕事をされているお客さまから頂いた雑誌をパラパラ眺めていたら美味しそうなレシピのページがあった。

パイ皿を使わないパイのようで「ガレット」と書いてある。

前記事(#11)の金魚のようなこともあるのでこのガレットについてはすぐに調べたところ、

“フランスの郷土料理で「丸くて薄いもの」を意味し蕎麦粉を薄く焼いたもの、クッキーのような焼き菓子もガレットと呼ばれる”とあった。

edible JERSEY 11月号より


娘に雑誌を見せびらかせて「美味しそうでしょう〜、これ作るんだー。」とさっそくリンゴを買ったものの面倒くさくてずっと作る作る詐欺をしていたある日、Kさんがお仕事で宿泊にみえた。

K君と言ってもいいくらいだった昔からビジネス旅行で何度も宿泊、一度メリーランド州のお家にも泊まらせて頂いたりしているので家族が帰って来たみたいで嬉しい。

今回三泊された初日に誕生日をどう過ごすかの話になり、Kさんの場合は毎年誕生日の前日に大好きなアップルパイを自分で作り、独り心ゆくまで食べるのだという。

40歳になった彼は、同級生で仲のいい奥様もみえるのだけどアレルギーでリンゴが食べれないため、彼女は前日に一人でパイを食べる彼を見て、誕生日当日になるとローストチキンを作ってくれるのが恒例なのだと。

しっかり者の奥様に見守られながら食べるちょっと優しめのKさんの様子が目の浮かぶ。

その話で雑誌のガレットのことを思い出し、もうこれはやるしかないと真面目にレシピを読んで作ってみた。

ここだけかろうじて残った壁


生地の折り返し部分が足らなかったせいで、写真の手前部分を除いて壁が全部倒れてしまい、平べったいクッキーの上にアップルパイの中身が乗っているという残念なものがオーブンから出てきたが味は美味しかった。

2.クリスマスクラック

そしてガレットと同時に作った冬のお菓子、私のイチオシの一品はこれ!

作るな危険w
Christmas Crack


塩気の効いた薄いクラッカーを並べてキャラメルを流し、その上にチョコとナッツを散らす。

余熱したオーブンで5分も焼けばキャラメルがぐつぐつしてチョコも溶けたら、後は鉄板ごと寒い外に出すとあっという間に固まるので、それを好きな大きさにパキパキ折って食べる。

キャラメルに使うバターとお砂糖の量だけでもすごいのに、その上にチョコレートも乗る強者。

このクリスマスクラックは心して作らないと、私のように自制心がない場合ポテチの勢いで食べてしまう。

薄いしパリッとしていて一枚や二枚で終わるなんてことはまず無理。

冬のお菓子はこれだけでもいいくらい好きだけど、いっそ自分が甘い物好きじゃなかったら...とさえ思うレベルでアラフィフのコレステロール値を爆上げする禁断の食べ物。


アップルガレットを食べた終えたKさん、その危険を顧みず一枚食べた結果、例外なくクリスマスクラックの魔力に取り憑かれ手が止まらなくなっていた。

3.お客さまからの贈り物


そんなKさんの滞在と同じ週末、親戚訪問で宿泊されていたCご夫婦が朝ごはんを終えると急ぎのチェックアウト。

ファミリーとクッキーを焼くの予定があるからもう行かなくちゃということだった。

頂いたクッキー


そして翌日いっぱいできたからと届けて下さったクッキーはなんと8種類。それは朝からお忙しかったことでしょう。

わざわざうちにまでお裾分けくださったことに感謝しながら一つずつ頂く。

同じクッキーでもご家庭によって少しずつ食感や甘さが違うのを味わうのは楽しい。

4.ジンジャーブレッドクッキー


さて会社のクリスマスパーティーも終わったKさん。

この町にあるお気に入りのクラフトビールも飲み、昼は夫とランニング、夜はいつも彼が来るのを楽しみにしている娘とゲームもしてくれあっという間の3日が過ぎた。

出発の朝、12月の出張の帰り「いつものこれ。」と渡すのはジンジャーブレッドクッキー。

ジンジャーにシナモン
今年はオールスパイも追加


以前たまたま作って置いてあったのを食べたらすっかり気に入ってくれて、それ以来プレゼントにしている。

家に持って帰ると奥さんと取り合いになるからいっぱい作ってね、という言葉を間に受けて大量生産しそれをいつも二つのバックに分ける。

兄妹じゃあるまいしと思いつつ、きっちり枚数も同じにするw。

そして彼からも「いつものこれ。」と本を頂いた。

小説3冊とミステリー1冊


読書家の彼は、出張がある時によく自分の読んだ本を持って来てくれる。

Kさんも奥様もドイツ人。アクセントが取れないんだよねと言いつつ英語はもちろんペラペラ。


宿を始めた年にみえたニュージャージー州のご夫婦のこと(記事#7)をまた思い出す。

  英語の上達には本を読むこと


やっぱりみんな陰ながら努力している


そうだよねえって感心してばっかりしていないで、私も本を読んで少しでもKさんに追いつくべき。


  そして読書のお供といえば...


 クリスマスクラックでしょう〜!!




 最後まで読んでくださり
     ありがとうございました

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