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クリスマスが1番好きなのに

私は1年で1番クリスマスが好き。
11月入った途端、押し入れ奥からクリスマスツリーを荒々しくひっぱり出してひとりでウキウキする。

ツリーは3年前メルカリで買ったもの。
ドイツ製のかわいい人形のオーナメントがついていてお買い得だった。
パンがよく売れる秋シーズンでかなり体が疲弊していた頃に、
どうにか癒しを摂取しないと、と思ってすがったのがこのクリスマスツリー。効果テキメンだった。

去年はこの時期、恋人というものがいた。でも忙しさにかまけてほったらかし。私の愛のなさにも気づいていたのか、1月に別れた。もちろんクリスマスも一緒に過ごしていない。

結婚も希望してくれていたのに、私はチャンスを逃したのだろうか。

いや、こどもは欲しいけど、結婚したいかどうかはわからない。

できれば祖父母が生きている間にひ孫を見せてあげたかった。まだ生きているけど過去形にせざるをえない状況になりつつある。

だけど、到底、今の状況で結婚やこどもを望んではいけない気がする。
私は自立した女になりたいのに、自分で思っているより素質がないみたいだ。
この厳しい現実をつきつけられて、多分私いける、と期待していた分、悲しくなって乙な気分になっているのだ。

仕事(編集の案件)があれば報酬数千円だとしても、
実績となり、時間の有効活用となり、望んでいる内容でないとしても、
乙な気分も味わう時間も少なくなる。これもいわば逃げなのだが。

でも今案件をとりにいく心の余裕がない。
なぜか。他にも乙なことがあるからだ。
大金60万を払って動画制作のフランチャイズに加入したため、
その活動に主体性を持って参加していかなければならない。

こんな乙気分に陥っている私に主体性など期待しても無駄だ。

でも他人からの目を人一倍気にするO型天秤座なので、
見捨てられたり、がっかりさせるのは嫌だし、
最初は意気込んでたくせに結局やる気のない人間だということを
自分で認めてしまうことも嫌だ。

相手や自分にとりつくろいながらなんとか持ち堪える。

さらにさらに持ち堪えなければならないものが控えている。
自分には縁のないもの、近づいてはならないものと考えていた、「異業種交流会」に出頭しなければならない。
結構な重荷だ。
ここで私がやりたいことをアピールしながら人脈をつくっていかなければならない。
営業だ。
新入社員の時、1年営業やっていたとはいえ、トラウマ級な経験があるので億劫で仕方がない。
どうなってしまうんだろう。

うまくいかないことがどんどん重なっていく。
楽しく稼ぐって難しい。

生きるって難しい。
大袈裟な表現だけど、こんな気持ちだ。

31歳、独身。

つづく。

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