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旬の柿〜感謝と思い出

休日、妻の実家で柿をもいできました。
昼間はポカポカ陽気で絶好の柿狩り日和。

この柿、食感がサクゥ〜として固くなくて柔らかくもない絶妙な歯応え。
そして甘さはほんのりとして上品な蜜の味わい。

まさに今が旬。

柿の木には特に何も手は加えていない。
何十年もそこで根を張って土から栄養を吸収し、太陽を浴びてきた。
それだけで十分に美味しく育つ。

柿の木は学校帰りの夕方に友達と登ってよく遊んだり、勝手にもいで食べたりしてた。
ただ、その時の柿ってやたら渋くて美味しくない!
ってイメージが強かった。

わたしにとって、柿にはそんな思い出があります。

そういえば、2年前に父が急死した時にしばらく実家で片付けをしていたら届け物が送られてきたことがあった。

みかん箱くらいの段ボール箱が一つ。
送り主は父本人。

箱を開けると干し柿がどっさり!!
200個以上はあったな😅 

父が相馬の「実家終い」に行った時に馴染みの農家に立ち寄って注文したみたい。
(その日、父は自宅に着いてそのまま洗面所で倒れて逝ってしまった)

この干し柿は濃厚でトロッと甘くて美味しかった。

農家さんに「干し柿、とても美味しかったです!」
と御礼の電話をした時に、父が日本酒やお茶でも飲みながら食べるのを楽しみにして注文したんだろうなぁーっていう話も聞くことができて嬉しかったのを思いだす。

その後、年明けまで干し柿を食べ続けた。
冷凍庫に保存したものを自然解凍させて食べるのだけど、味は濃厚な甘さのままで本当に美味しかった。

それに干し柿って意外と日本酒にも合うのよね。

好きな果物は何?と聞かれたら。
今は間違いなく『柿!』って答える。

寒くなってくる季節にあの暖かい橙色も好き。
木になっているあの橙色のドットが目に止まると小さい頃を思い出したり、父を思い出したりと郷愁を誘われます。


そんな柿を今日も一日一個。
旬のものを美味しくいただき自然に生かされてることに感謝しています。

ここでも改めて久露見庵さんのお言葉を実感しています。😊


陽射しをいっぱいに受けて甘くなる。


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