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【エピソード】子どもと感情で喧嘩した結果と、みんなで待った結果。

昨日の話。

年長児と一緒に
近隣の小学校に出かけた。

幼保小連携の一環として設けられた
小学生と園児との交流会でした。

今回の内容は

みんなで1年生のクラスを周りながら、
小学生が用意してくれたゲームを楽しむ
というもの。

最初こそ
そわそわした様子もありましたが
みんな一緒ということで安心できたのか、
生き生きと
小学生との関わり合いを楽しんでいました。

とはいえ、
小学校までの距離も遠く、
慣れない環境でもあったため、

帰りは
疲れた、お腹すいたと、
ヘトヘトな子どもたち。

大人の私たちも
何をしたわけでもないけど
疲れたと感じたほどだったので、

子どもたちもきっとお疲れだったと思います。

分かっていました。

けど、許せなかった。


食後、年長の子どもたちと掃除をします。

その際、「ここもやらなきゃ」と
いつもは掃除していない
山積みに積まれ並べられたイスの後ろに入り込んでいったAくん。

そんなところに入り込むのは危ないし、
掃除終わってないし、
他の子どもは頑張っているのに、

そんな態度をとるAくんが許せず、つい
「遊んでるの?遊んでるならもう掃除しなくて大丈夫。外出て遊んできなよ。」と

きつく叱りつけてしまった。

私も疲れていたんだと思う。


しばらく無言でにらみ合った後、
Aくんが淡々と

「そんなに怒って言わなくていいんじゃないの?」と一言。

ハッ、となった私に続けて

「てゆーか道路で遊べってこと?車に轢かれてもいいの?」

一瞬「やってしまった!」と思った
次の瞬間にはカッチーン。

「道路って何?外って園庭だよ何言ってんの。」

言い返してしまった。

「怒ったのはごめん。」
と、言いながらも
しばらくそんな言い合いを続けていた。

そんな言い合いを続けて、
彼の気持ちが切り替わるはずもなく…。

しばらく経って
「そうだ、彼は疲れているのが態度に出ているんだ。」
と理解できた時、

ようやく私も落ち着いてAくんと話をすることができた。

納得してみんなとの活動に戻っていった。


数時間後、おやつの後。

年長児で集まって、夕方のあつまりをした。

そこでもまたAくんとぶつかった。

集まりの部屋にみんなより少し遅れてきた彼に
「お話聞ける人しか入れないからね?」

って、そんなこと言わなくていいのに
言ってしまった私。

案の定
「そんなこと言わなくていい。」と、
Aくんをちょっと怒らせた。

って言ってるそばから、

近くにあったおもちゃで遊びはじめ、
話に参加する態度を見せない。

クラスという小さな社会の一員として
しかも年長のこの時期に、
Aくんは聞いてなくてもいいよ。とは、
しちゃいけないと思った。

ちょっと前に先輩保育士さんから、
みんなの時間に起きたトラブルは
みんなで考えて解決していくことも大事だよ

と言われていたから、

みんなでAくんのことを待ってみようと思った。

私が
「こっち向いて」
と言ったって、

私のためにこっちを見てくれ

と言っているようなものだから、

あなたも大事な仲間なんだから
話に参加してくれるのをみんなで待ってる

と伝えた。

けれど、まだ前は向いてくれず。

近くに砂時計を見つけたから

「じゃあこの砂時計が落ちるまでは、待ってるね。落ち切ったら、話進めるね。」

と、砂時計をひっくり返した。


意識がこっちに向いたのがわかった。

ちょっとして
おもちゃを片付けはじめた。

みんなもじっくり待ってくれた。

砂時計が落ちるぎりぎりのところで
Aくんもこちらを向いてくれた。

「よかったギリギリ間に合った!!」と
待ってくれていた子どもたちからも
安堵の声が上がった。


掃除の時も、同じグループの仲間と、
ちゃんと話させてあげたらよかったと思った。

あたしとの喧嘩で終わってしまったから。


今回の場合、

私が怒ってしまったのは
掃除も、あつまりも、
Aくんだけの時間ではなかったから。

だとしたらやっぱり、
私が個人的に
感情的に怒っても全く意味はなくて、

みんなで
原因や
じゃあどうしたらいいかを話し合うことで、

みんながいる中での自分のあり方
(社会性というのかな)
を、考えていくべきだなと。

ちょっとはみ出しちゃった子どもを1人
ないがしろにするのではなくて、

むしろ、
はみ出しちゃった子ども自身の、
同じクラスの仲間としての、
子どもたちみんなの学びのチャンスにするんだ。と、
気づきました。

大人だって疲れるもんね。

2019.2.21.
スーパー保育士Megu

#保育 #保育園 #保育士 #子育て #教育 #子ども #怒る #待つ

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