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【立ち読みの技術】本を買うことが目的になっていませんか?

 本を買うことが目的になっていませんか?この問いは、私たちが本を読む目的と、それを達成するための手段を混同していないか、自問自答するための重要な問いです。

 本を読む目的は人それぞれです。知識を得るため、新しい視点を見つけるため、エンターテイメントとして楽しむため、あるいは自己啓発のためなど、様々な理由があります。しかし、その目的を達成するための手段として「本を買う」ことがあるだけで、その行為自体が目的になってしまうと、本来の目的から逸れてしまう可能性があります。

 例えば、本を買うことが目的になってしまうと、本を買っただけで満足してしまい、実際に読まないという状況が生じることがあります。これは「積読」(読むつもりで買った本を積み上げてしまうこと)という現象としてよく知られています。本を買うことで一時的な満足感を得ることができますが、それは本来の目的である「読むこと」からは遠ざかってしまいます。

 また、本を買うことが目的になると、本の選択にも影響を与えます。本を選ぶ基準が「読みたい」という欲求ではなく、「所有したい」という欲求になってしまうと、本の内容よりも表紙のデザインやブランド性など、所有することに価値を見出す要素が重視されるようになります。

 これらの問題を避けるためには、本を読む目的と本を買う行為を明確に区別し、自分が何のために本を読むのか、その目的を常に意識することが重要です。本を買うことは手段の一つであり、それが目的に取って代わらないように注意しましょう。

 立ち読みは、本当に必要な本を見つけるための有効な手段です。立ち読みを通じて、本の内容を一部確認し、自分の目的に合った本であるかを判断することができます。立ち読みを活用することで、本を選ぶ基準を「読みたい」という欲求に基づいて設定し、本当に必要な本だけを選ぶことが可能になります。

 最後に、本を買うこと自体が悪いというわけではありません。自分のライフスタイルや価値観に合った方法で本と向き合うことが最も重要です。ただし、その過程で本を買うことが目的になってしまわないように、自分自身の行動を見つめ直すことも大切です。本を読むことで得られる知識や喜び、発見が、本を買うことによる一時的な満足感に取って代わられないようにしましょう。

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