🍀伝えたい未来への想い2️⃣

🟩生きることの意味とは

　また難しいタイトルをつけてしまいました。日々生活している中で誰かの訃報を耳にしたりニュースを見て動揺したりして、ふと考え込む機会が増えました。
　私自身闘病生活を続けるさなか、生きることの意味を見失いそうになりがちです。
　じわじわと進行する病いや障害に対抗するのに疲れを感じると、命に関わる事と理解してるはずなのにルールを破りたい衝動に駆られたりします。
ハッと頭を振り我に還り切なさに涙が溢れて…こんなに弱くてもろい自分を情けなく思い腹が立ちます。

🟩産まれ来た命
　
　この世に生を受け初めての仕事は息をし泣くことです。そこは喜びやいっぱいの愛情に包まれている筈。いつのまに生を受けた感謝の心を失ったのか？
　そもそも感謝の気持ちは自然に培うものではありませんね。ヒトの生命は永遠に続くものでなく消えゆく儚いものであると知った時生まれるのではないでしょうか。
　私は本当に夢のような事ばかり考えて育ったどうしようもない甘ちゃんでした。身近な人の死を現実のことと理解する能力が欠けていて、祖父母や親族らの死について霧がかかっているような捉え方しかしていませんでした。

🟩何の為に生きるのか

　生きる希望を失った時考えることは何ですか？これ以上辛い思いをしたくないと諦めた時考えることは何でしょうか。一般的に現実逃避の選択肢の一つは自殺(好きではない言葉ですが)
　小学生の頃「自殺のすすめ」*1という小冊子を読んだ事があります。非常に面白い内容で綺麗な死に様を説明してくれて感心しました。以来死にたい衝動に駆られた際参考にしました。
　やたら物騒な話をし出しましたが、実は私は精神障害の中に自殺願望があり過去に幾度もやらかしました。つい最近まで。
　　　　　　　　　　　*1-渡辺淳一著/角川文庫

🟩命は誰のもの

　私にとって命とは漠然と”生きるための道具”になっていたようです。簡単に捨てても誰も泣かないし、などとバチ当たりな考えを持っていたようで、今思うと恥ずかしく誰にも明かせない秘密事項と決めていました。

🟩生きる理由はどこにある

　言われたことを鵜呑みにした為の痛い失敗談です。母から「アンタの帰る家はないから」と言われ、　あぁ、そうか私はこの世にいてはいけない存在なんだ… という考えが頭の中に棲み始めました。
　柔な精神は蝕まれ、常に「痛みのない楽な死に方」を無意識のうちに探すようになりました。
　入院治療中は明るく振る舞いたくさんの励ましを受けながら、心の中には「今度こそ」という相反した意志が囁き、実行してしまうのです。

🟩心の奥底に潜む誘惑

　幼い時からの治療で慣れていたけれど、今になって致命的な情報を得ました。血糖値コントロールに最も有効な治療がインシュリン注射💉である事、投与量を誤り多量摂取すると心停止に至り死ねる事。⬅️認識が変。
　入院中ずっと頭から離れず、前向きに自宅治療をすると張り切っている自分と”辛くなったら簡単に安楽死出来る”という二重人格が産まれました。　
　そして退院後の再診を受けて翌日実行してしまいました。精神安定剤を飲んで注射器💉を握りインシュリンを打ちました。おかしな事に自ら119に電話しながら。
　懸命な対処治療の末助かりました。目が覚めた時担当医師が何も無かったような笑顔で「美味しいものをまだまだたくさん食べたいでしょう？」と言いました。
　緊急治療は大量のブドウ糖とカリウム投与の為左手に点滴２本と首に挿管チューブ。心停止の危険の為心電図の測定器をつなげられ、絶対安静です。当然悪いことしたのだから痛いに決まってます。
　忘れてはいけないのは病院は慈善事業ではなく関わった医師、看護師、救急隊員らに多大なご迷惑をおかけした事実。

🟩生きるのに理由がある

　自宅に帰せばまた繰り返す恐れから某病院の精神科に転院になりました。精神療養と糖尿病治療とリハビリ(歩行訓練)を開始。退院前に愛する父の死を知り、受け止めて前を向いて歩かなければならないことを悟りました。
　何故なら10年以上連れ添って、父だけに尽くして来た母がひとり残されたからです。
　何かにつけ私を詰っていた母でしたが、それは母が重度の鬱病を患っていた為と知っていました。けれど言葉は口から放てば武器にも薬にも変貌するもので、わかってはいても大変傷つき心は病み、母の言動が恐怖心を煽っていました。
　ところが皮肉にも父の死がキッカケで母が私をかけがえのない一人娘であることを思い出してくれたのです。
　「お母さんより先に死ぬなんて事絶対にしないでね、お母さんをひとりにしないで…」と泣きじゃくる母の声を聞き、込み上げる涙を堪えながら
「大丈夫👌死ぬまでひとりにはしないから！」と言うのが精一杯でした。

🟩生きる理由はすぐそばにある

　と言うわけで物騒な話を終わります。(今日は)笑
死ぬ理由がなくなったので、生きられるだけ生きていきます。私のペースで。
母と肩並べ明るい笑顔の写真を撮るまで頑張ります。