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何をやって何をやらないのか-楠木 建氏勉強会から学ぶ-

09月20日に、代表の圷(あくつ)と社員5名で、楠木 健氏の勉強会に参加してきました。
今回は、そこで得た重要な気づきと、今後のActsDesignHausにいかに生かすか、この2点についてお話できたらと思います。

まず楠木 建氏の紹介から。

楠木  建氏
略歴
一橋大学大学院商学研究科修士課程修了(1989)。一橋大学商学部専任講師、同大学同学部助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、同大学大学院国際企業戦略研究科准教授を経て、2010年から現職。

外部委員等
経済産業省産業構造審議会委員、組織学会理事、日本取締役協会エマージングカンパニー委員会副委員長(現任)、全日本空輸株式会社経営諮問委員、ブックオフコーポレーション株式会社取締役、ポーター賞運営委員(現任)、マネックスグループ株式会社アドバイザリーボード、旭硝子株式会社経営諮問委員(現任)、みさき投資株式会社経営諮問委員(現任)、りそな銀行資産運用アドバイザリーコミッティ、スカイマーク株式会社取締役(現任)、野村マネジメントスクール理事(現任)などを歴任。

国立大学法人 一橋大学大学院
ホームページより

という、兎に角「スゴイ人」(笑)。
一部上場企業の役員と教授を務めながら、経営者に向けた戦略論、経営論を伝えている経営学者。
あるメンバーのつながりで、そんな方の勉強会にご縁をいただき、有志メンバーで参加をしてきたのです。
早速本題に入っていきますね。

「競争」と「競走」

この2つの「きょうそう」、何が違うかわかりますか?
「競走」はスポーツで使われますね。100メートル走は「競走」。
では「競争」は?これは、競い、争うという意味です。
え?どっちも似たり寄ったりじゃないかって?
それが違うんです。
1番大きな違いは、
「競走」は"勝者は1人しかいない"のに比べて、「競争」は"勝者は複数存在していい"んです。

こんな話をされる楠木氏。
どういうことかというと、
「商売は競争なんですよ」
ということ。しかも楠木氏曰く「商売は勝利条件も至って明確」
だから、シンプルにおさえるとこおさえておけば勝てますよ、ということです。

SPという考え方

そこで気になるのが「じゃあどうすれば勝てるの?」ということ。
そこで出てくる考え方がSP(Strategic Positioning戦略的ポジショニング)です。
これは何かというと、簡単に言えば「比較されないほどの"違いをつくる"」ということ。
例えば、世の中には「10分でできる簡単痩せトレーニング」という時短をウリにしてるトレーナーがたくさんいます。
10分でできるで売っているひとがいるなら、5分でできますという人や3分でできますという人が出てくるのが自然の摂理です。これは比較の世界。
しかに比較の世界では一時成功したように見えても、イタチゴッコになりやすい上に、限界がある。
楠木氏は「そんなものは戦略とは言わん」といいます。

そうではなく、"違いを作る"
レッドブルが一斉風靡したのは、それまでに主流であったリポビタンDなどが"疲れたサラリーマンが回復するもの"だったところに、"通常時よりハイになりたいときに飲むもの"という一線を画したポジションを取ったからだといいます。

飛び道具の罠

サミュエル・ジョンソンの言葉に、「愚行の原因は似ても似つかないものを真似ること」という言葉があるそうです。
ビジネスの世界で言えば、「サブスクが流行ってるからサブスクやってみよう」「周りが低価格路線だからうちらもそうしよう」みたいなことです。
大事なのは
・商売の基であるコンセプトを固めること
・何をやって何をやらないかを決めること(SP)

だそうです。
これが儲けやすそうに見える飛び道具の罠ですね・・・

本当は他にも大事なポイントはたくさんあるんですが、それは他の参加したメンバーに聞いてみてください!(to社内)

さて、どう生かす?

大事なのはここだと思います。
これを会社に当てはめて昇華できたら、2時間の勉強会費がきっと何十倍何百倍にもなって皆に帰ってくるかも(笑)。

冗談はさておき、どう生かすかの答えは、ここで見つけなくてもいいのかもしれません。
幸運なことに、今回は社長含む6名のメンバーで参加をしてきました。
「自分はこう感じた」「こう会社に生かせそうと思った」「今のサービスにこう生かせるのではないか」
まずはこういった会話が生まれることが吉と思います。

そういう会話やコミュニケーションを取りながら、皆で勉強をする楽しさとそれを現場で活かすやりがいを共有し切磋琢磨できたらよいのかなと思います。

ActsDesignHausの社名の意味は

[行動、演出・表現、改善する]ACTとS[(複数形で)人々]が仕事も同僚もHAUS[一家]のように苦楽を共にし、喜怒哀楽の中で大切なプライベー トと同様に切磋琢磨し合い、大切に日々を過ごす。

とありますからね!おあとがよろしいようで。【完】

ActsDesignHaus
https://www.actsdesignhaus.com/


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