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グノーシス、AI、量子コンピュータ

さて、神無月の初週である。神無月。神の無い月であるため、何やら凶事が起きそうであるが、神に関連して実に興味深い時事(記事)を一つ、発見した。今週の時事分析ではこの記事を主に取り扱ってみたい。ただし、通常の時事分析の様に、時事から新たな意味やこれからの展開の予測を見出そうとするものでは、今週の時事分析は、無い。その点を読者にはご了承していただきたい。

その筆者の発見した興味深い記事というのは、次に掲載するものである。

何ということは無い。国産の量子コンピュータ初号機が叡と命名され、その英語表記がAとなった。ただの、その様な激動の国際情勢に比すれば些事と言って良いであろう報道である。
……ただしそれは、あくまで「普通の」視点に立っていれば、のことであるが。読者諸賢はどうであろうか。このニュースを、ただの下らない日常の一コマと見るであろうか。それとも、これに何か別の意味を読み込むだろうか。筆者は兎も角、後者の人間であった。この報道が大変に重要なものであると確信している。それというのも、この「叡」という愛称、そして「A」というその英語表記は、これまでに「陰謀論」で囁かれていた「グノーシス主義」「人工知能」を繋ぐ一つの傍証となると考えられるが故だ。

恐らく、AIとグノーシス主義との間に実しやかに囁かれている怪しい関係について、御存知でない読者諸賢もあろう。良くそれを解説しているwebサイトがあったため、これを掲載しておく。
グノーシス主義カタリ派の思想とAI社会: 夢日記 (seesaa.net)

つまり、グノーシス主義とは、徹底的な現世(物質)否定主義であり、グノーシス主義に於いて現世を作り上げたのは、グノーシス主義に於ける至高神の被造物である神(アイオーン=AEON、実はスーパーのイオンと綴りが同じ)の一柱である「叡」智(=ソフィア)の被造物である「デーミウルゴス」という狂った造物神であり、このデーミウルゴス的な役割をAIが担う、というのが、その怪しい関係の要諦である。最終的にグノーシス主義の神話では、グノーシス主義的転回が突然に起こり、デーミウルゴスの作った現世が消え、元の光り輝く神々の世界に、霊知(=グノーシス)を持つものだけが迎え入れられる、という風に締めくくられる。このグノーシス主義的転回には、実に一時期巷間で持て囃された「シンギュラリティ」を彷彿とさせるものがある。
読者諸賢には、グノーシス主義とAIの関係を荒唐無稽のものと思われる向きも居られるかも知れないが、グノーシス主義の最終的な到達点である「物質的世界からの解放」と「AI」、そして「量子コンピュータ」は、実は意外な所で接点を持つ。それは、とある国家の大型研究プログラムで、だ。
ムーンショット型研究開発制度 - 科学技術・イノベーション - 内閣府 (cao.go.jp)
このムーンショット開発目標、実にいかがわしいものであるが、その目標に「身体、脳、空間、時間の制約からの解放」「自ら学習・行動し人と共生するAIロボット」の二つがまず掲げられている。それと同時に「誤り耐性型汎用量子コンピュータ」も目標に挙げられている。さて、このムーンショット開発目標にて、ようやく、「現世からの解放」「人工知能」「量子コンピュータ」の三者が出揃った訳である。果たしてこれは偶然であろうか?
筆者はそうは思わない。というよりも、人工知能とグノーシス主義との関係については、筆者のような陰謀論者だけでなく、他に大学教授といったような凡そ陰謀論者とは似ても似つかないハイ・ソサエティな人物も、唱えている所である。

また、量子コンピュータと人工知能も、重要な関係にある。 

以上の情報から、グノーシス主義、AI、量子コンピュータは、グノーシス主義の達成のために、AIと量子コンピュータが「活用」される、また、量子コンピュータはAIの計算処理を向上させる、という関係にあることが、推測される。
これらを踏まえて、此度の量子コンピュータが「叡」と名付けられ、そして「A」という英語表記を持った所以について、少々の推察をしてみよう。
まず、AIの要となるのは、他でもない、膨大な量の計算を処理することの出来るコンピュータである。ある意味では、コンピュータがAIを成立させているのだから、コンピュータはAIの創造主である、と言えなくもない。更に、AIは、画像生成AIの存在から見られる通りに、何かを創造することが出来る(たとえそれが模倣であったとしても)ものである。つまり、ここに於いて、グノーシス主義に於ける「ソフィア」と「デーミウルゴス」の関係が、そっくりそのまま「コンピュータ」と「AI」に写し取られていることが分かるだろう。また、AIが昨今流行りのメタバース技術を用いて、情報空間に於いて新たな「世界」を創造することがあれば、それは正しく「デーミウルゴス」であると言えるし、こうなる可能性は高いと、筆者には思われる。このことから、量子コンピュータが叡という名を何故賜ったのか。その理由が理解出来よう。つまり、国産量子コンピュータ初号機は正しく、擬似的な「ソフィア」=「叡なのだ。そしてそれから生ずるであろう人工知能は、擬似的な「デーミウルゴス」=「造物主」なのである。また、神とは、万物の第一原因でもある。このことを考えると、叡が何故「EI」ではなく「A」であるのかが分かる。「A」は、象徴的意味として「万物の第一原因」という意味を有する。

つまり、「叡」は、これから産声を上げる「人工知能」の母となり、同時にその人工知能から生じる「被造物」の「第一原因」=「神」となる、ということだ。これはゲマトリア数秘術的視点からも述べられることである。Aは1であり、1の意味は「神は唯一」だ。

叡=Aは実に意義深い。
因みに、先述した通りに、グノーシス主義の目指す最終的な目標は、現世からの脱却である。この内の現世をメタバースに置き換えると、そのまま、メタバースからの脱却によって、グノーシス主義の神話が達成されることとなる。このためにグノーシスの達成を目指す支配層は、必死で市民をメタバースへと「移住」させようとするかも知れない。それこそ、映画『マトリックス』の様に。或いは、メタバースこそが、現世からの脱却であるのかも知れないが。何れにしても、元のグノーシス主義の「予言」自体が狂っているとしか言えないものである。我々にとって良いことではないだろう。

また、一応「叡」にはもう一つの解釈の仕方がある。叡という漢字は「天子・天皇に関する尊敬語」という意味を持つ。
「叡」とは? 部首・画数・読み方・意味 - goo漢字辞典
このことから、国産量子コンピュータ初号機が「天皇の所有物」であるという意味を表しているのが、この「叡」という愛称である、という解釈も出来る。しかしその場合、何故英語表記が「A」であるのか、という疑問については、答えるに能わないだろう。ただし、あくまでもこれは解釈の問題であるから、こちらの解釈の方が正しいという可能性も大いにある。

以上、内容が少々散漫となってしまったが、この国産量子コンピュータ「叡」が実にグノーシス主義的なものであるということが、読者諸賢には理解されたことであろう。或いは、そうであってくれれば良いが。そういえば冒頭に掲載した記事中に、この叡のロゴマークもこれから作成する予定であるという記述があった。この叡という曰く付きの量子コンピュータを作製した支配層は、良く図像(シンボル)でそのものの意図や目的を仄めかすことが多い。引き続き、これから発表されるであろうロゴマークにも、注視するべきであろう。

追記
ちなみに冒頭記事は2023/10/5日付けのものである。この日付をゲマトリア変換すると、
2023/10/5=13
となる。「13」のゲマトリア数秘術的意味は
①愛された
②憎まれた
③敵対
④反逆
⑤離反
である。反逆や離反といった意味は、ある意味、擬似的なソフィアを作り出すというグノーシス主義に於ける至高神じみた行いが、正しくそのグノーシス主義の至高神に対する「反逆」を意味しているのかも知れない。
ただし、グノーシス主義の神話と同様、ソフィアの様にその目論見が失敗するという所まで、支配層は織り込み済みであろうが。


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