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『アパートメント』に入居しました

長らく読者として閲覧していたWebマガジン『アパートメント』。昨年秋、管理人の一人である鈴木悠平さんからお誘いをいただきまして、第53期の当番ノートを執筆いたしました。


ウェブマガジン「アパートメント」は、人が集い、同じ時間を共有し、語る場所です。集う人や語り方は、さまざまです。ある人はエッセイを書き、ある人は写真を撮り、ある人は旅先のことを綴る・・・。アパートメントでは、みんなそれぞればらばらのことをしているように見えます。けれど、どのような場であるかは一貫しています。それは、それぞれがこの世界をどんな風にしていきたいか、世界とどのように関わっていきたいかを表現する場であるということです。アパートメントで作品を生みだす人達は、「住人」と呼ばれ、それぞれの方法で毎日を営みながら、隣の誰かと関わりを持っています。そんな世界の小さな、あたたかい縮図であれたらという願いを込めて「アパートメント」と名付けられました。(「アパートメントについて」https://apartment-home.net/about/

上記の解説からも感じていただけるかもしれませんが、記事を拝見していると、皆さんご自分の話をしているようで、ご自身とつながる世界の空気と温度が届くような表現をなさっているのですね。私はこの辺りが不得手であると自覚しておりますので、打診をいただいたときはかなり驚きました。

あと、『アパートメント』は一切編集が入らないのですよ。自分一人では探り当てられない視点や角度のヒントを与えてくださる編集さん(広告の場合は制作さん)がいてくれて、ようやく一人前の文章を編み上げることができている私は、これで正直一瞬迷いました。一瞬。悠平さんは「のんさん(私)の好きなように、気楽に書いて」とおっしゃいますが、売文屋としてはそうもいかず。

とはいえ、「普段以上に他者の視点を意識して文章を練るのは面白い挑戦になるかもしれない」ともくろみ、快諾しました(スピードとしては二つ返事に近かった気がします)。

始まってみると、上記作業にて週1回コラムを更新するのは思った以上に大変な作業でした。いくら練ってもまだ足りないように思えるし、どこで切り上げていいのか分からないのです。アップしてから「あのくだりをもっとすっきりまとめられたかも」「あー、もう少し細かく描写した方が良かったかな」などとモニターの前でほぞを噛むこともしばしはでした。まだまだ未熟でございます。

とはいえ、てんやわんやになりつつも楽しみながら執筆していました。神原由佳さんが」レビューを書いてくださることで、往復書簡のような幸せを味わうことができましたし。

連載開始にお知らせするつもりが、年が明けてしまいましたね。ふがいのうございます。

今後精進いたしますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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