高嶋 洋和 アイアン工房「サニーサイドスタジオ」

大阪府泉南市でアイアン工房を営んでいます。製作、設計、デザインを1人でしていて、家庭では5歳の娘を持つ父です。ものづくりのことや、製品の事を書いています。「街を美しく彩る」をテーマに製作しています。 HP https://sunnysidestudio.jp/

高嶋 洋和 アイアン工房「サニーサイドスタジオ」

大阪府泉南市でアイアン工房を営んでいます。製作、設計、デザインを1人でしていて、家庭では5歳の娘を持つ父です。ものづくりのことや、製品の事を書いています。「街を美しく彩る」をテーマに製作しています。 HP https://sunnysidestudio.jp/

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    アイアン工房の自己紹介4。「自分の幸せってなんだろう。普通って何だろう」10代の頃の自分に伝えたいこと。

    以前ノートで「普通に馴染めなかった」という投稿をしました。 その投稿を書いている最中から、「普通」について考えていました。 個人的には「普通」とは、自分で作り上げたただの虚構であり、脆く変わりやすくあやふやなものだと思っています。 それでいて知らず知らずのうちに自身の行動を縛り、自由を奪ってしまうものです。 「普通」ってとても曖昧な言葉で、人の数だけ普通はあるし、国や性別、年代によっても普通の定義は違います。 だから100人いれば100通りあるから、10代の頃の自分には「

      • 「溶接を仕事にしたい」という相談を受けたので

        今勤めている会社を辞め、溶接を仕事にして将来は独立したい。という20代の男性とお話をしました。 溶接の仕事は未経験だけど自分が好きだと思えるモノづくりの仕事がしたい。 組織に縛られたくないから独立をしたいけど、結婚ってできるの?と言った悩みを抱えていました。 異業種への転職というのはとても勇気が要ります。 一概に溶接の業界といっても年代や所属している会社によって待遇や給料面は大きく違います。 だから人の意見はあくまで一例であり、同じような待遇が得られるかどうかは、運や

        • ものの手触りと記憶

          子供の頃、電車の中で知らない女性の下げていた紙袋の柄を、自分でも気がつかないうちに指でなぞっていたことがありました。 女性にとっては小さな子供に自分の持ち物を指でなぞられるという、奇妙な体験だったでしょうが、 僕はどうしてもその紙袋の質感を確かめてみたかったのです。(ごめんなさい。。) ザラザラしていたり、ツルツルしていたり。ぼこぼこしていたりしていなかったり。 見た目だけでは分からない質感を楽しむというのは、大人になった今でも変わりません。 さすがに大人になってからは

          • 「ものづくり」というサービス業

            小学校の卒業文集で将来の夢は「商売人」と書いた。 4歳の娘と話していて、僕の子供の頃のことを聞きたがったので久しぶりに文集を開いてみた。 警察官やサッカー選手というような小学生が考えそうな将来の夢に混じって「商売人」は少し浮いているように感じる。 自分の親は役所勤めの公務員だったせいか、反面教師だったのか、今となってはそう書いた本心は分からないが、何か自分の力で興したいという気持ちはあった気はする。 人生何がどうなるかわからないもので、あれから25年後、紆余曲折を経てち

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          • モノづくり思った事、考えた事。
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          • アイアン工房の自己紹介
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            職人の三つ子の魂

            昔から人と何かを一緒にするのが苦手で、子供の頃は一人遊びばかりしていました。 2つ上の兄の幼馴染みが近所に住んでいて、兄が遊びに出る時は一緒に連れ出してもらっていました。 一人遊びばかりの弟を心配してというよりは、母親に言われて仕方なくといった感じだったけど、おかげで毎日退屈せずに済みました。 小学校の中学年にもなると、人付き合いもできる器用さも少しづつ身に付いて、放課後は同級生と暗くなるまでサッカーをしていました。 三つ子の魂百までじゃないけど、僕の性格というのは幼稚園

            好きなことを仕事にするのと、仕事が好きだというのは似ているようで違う

            好きなことを仕事にしていると自分のこだわりが出ます。 そのこだわりがお客さんのニーズとマッチすれば幸せなのですが、うまく行くことばかりではありません。 仕事では自分のこだわりをゴリ押しするだけではうまく行かないので、商売としてやる以上、相手のニーズに合わせて柔軟に対応することが大切です。 他方、仕事が好きというのは良いことも嫌なことも含めて好きということです。 お客のクレームを受けるのが好きという人はいませんが、相手を納得させる交渉が好きということはあると思います。 言い

            スタートの切り方は人それぞれ

            昼からお客さんと新規開業の飲食店看板の打ち合わせ。 わざわざ工房を訪ねてきてくれて、対面であれやこれやとお話をさせて頂きました。 このご時世に飲食店を開業するというのは、スタート時からなかなかのハードモードですが、逆にコロナ禍が背中を押したという方も沢山います。 今までに経験したことのない事態に、恐れ慄いて身を固くしてしまう人もいれば、今のままではいけないと薄々感じていた危機感が露わになることで、行動を起こす人もいます。 大きな危機が訪れたときに、留まるか進み出すか。どち

            鉄工所で働く女性のこと

            以前うちに製作の相談に来てくれた女性から、久しぶりにメールが来た。 とても丁寧で綺麗な文章で問い合わせをしてくれた。 将来的には自身で製作をしたいとのことだったので、少しでも力になれればと溶接の事を色々教えてあげたのが縁。 コロナの影響もあって地方に移住をして、新しい仕事を始めたそうだ。 彼女の新しい仕事はなんと鉄工所。 普通は女性が好んで選ぶような職場ではないけれど、うちに来た事がきっかけでその仕事を選んだそうだ。 溶接業界は男性が多くて、とても体育会系な業界だ

            屋号を色々考える

            最近アイアン以外の素材で物作りをすることが増えてきました。 ステンレスや真鍮といった金属や、木材も触る機会が増えてきました。 「SUNNY  SIDE  STUDIO」の後ろに「welding and iron products」 という格好いい副題がついているのですが、これも「iron(アイアン)」の部分を変えても良いのかなあとか思っています。 ※ちなみに「welding」は溶接 変えるなら、metal puroductsかな?とか一人妄想していますが、木も使うの

            子育てとマネジメントの共通点

            過干渉な親の元で育った子供は、自己評価が低い傾向があるそうです。 自分に自信が持てないと、失敗を繰り返しながら成長する。という事に耐えられません。 それで結果的に失敗や困難に立ち向かう術がいつまで経っても身に付かず、自分の事を評価できなくなるそうです。 僕はこの失敗に立ち向かう術の事を「生きる力」と呼んでいて、失敗は生きる力を育てるエネルギー源なんだと考えています。 転んだ相手を立たせ、大きな怪我をしていないか確認してあげる。 転ばないように周りに張り付く必要も無いし、

            看板を作りながら思うこと

            コロナの影響で街中のお店が閉まっています 特に夜間は人通りが減り、シャッターが目立つようになリました。 看板を作る仕事をしているので、街の変化には敏感な方です。 街にはさまざまなお店があり、沢山の看板で彩られているのだと改めて感じます。 主張が強すぎる看板は苦手だけど、活気の無い街はやっぱり寂しいです。 看板を頼んでくれるお客さんはいわゆる「小商い」の方も多く、こだわりの詰まった小さな商売を営んでいます。 自宅の片隅を改装したり、別に本業をしながら休日だけ自分の商売をする

            勉強熱心なあまり、床下に潜り込んでしまう祖父のこと

            少し前のnoteに野鍛冶屋だった母方の祖父の話を書きましたが、父方の祖父は製材職人をしていました。 どちらの祖父も真っ直ぐな職人気質な人だったようですが、僕の仕事の進め方は鍛冶屋の祖父ではなく、製材職人の祖父から受け継いでいるなと感じています。 鍛冶屋の祖父の仕事は子供の頃に間近で見る機会がありましたが、父方の祖父は僕が生まれる前に亡くなってしまったので、 どんな人だったかは知りませんでした。 ただ製材職人だったことは聞いていたので、サニーサイドスタジオをはじめる際に、父か

            気がつけば4年目に突入していました。

            9月で開業してから四年目に突入しました。 年月が経つのは早いもので気がつけば。。。といった感じで驚いています。 10月も終わろうとしている頃に気がついたということもあり、今更ながらブログを書いている次第です。 1年目は無我夢中でなんでも作っていたし、2年目は無理をして体を壊したり。 3年目になってやっと周りを俯瞰できるようになって、自分を客観的に捉えるようになりました。 4年目になってようやく自分が出来ること、やりたい事、やりたくない事がはっきりクリアに見えてきた気

            鍛冶屋の祖父が作った奇妙な金槌が教えてくれること。

            僕の工房には鍛冶屋の祖父が作った大きな金槌があります。 それは奇妙な形をしており、とても細長く、まるで突き出た猪の鼻のような形をしています。 とてもバランスが悪いので、祖父の真似をして大きく振りかぶると体がふらついてしまいます。 これを祖父は70になっても軽々と片手で扱っていました。 祖父はなぜこんな扱いにくい金槌を作ったのだろうとずっと不思議に思っていました。 鍛冶屋ならどんな形にでも自在に作れたはずなので、もっとバランスの良い金槌も作れたはずです。 でも作らなかった。

            折り畳み式看板の良いところ。

            マルシェやイベントに持って行く場合や、お店が2階にあったりして看板をたくさん移動させないといけない場合には、折り畳みができるタイプをお勧めしています。 また看板は安定感を高めるために、足元を大きくしているので意外に場所をとります。 なので収納しておくスペースが狭い場合や、車で持ち運びたい場合にも折りたたみ式看板がお勧めです。 折り畳みの場合はパッと開いて設置するだけのタイプと、サイドや下部にストッパーがついたタイプがあります。 ストッパーは鉄のしなりを利用してガチッと止ま

            手描き看板の「アナログな魅力」

            看板作りでは、ご希望に合わせてペンキと筆を使い、手描きで印字しています。 手描きは印刷やシートに比べると手間や時間はかかりますが、凸凹した素材にも印字できるので素材感を活かした看板に仕上がります。 漆喰やサビの浮いた鉄板、味の出た古材等、素材の状態を選びません。 また手描きの線には印刷にはないブレやアジが残ります。 そうした「人の気配」が感じられるのもアナログならではの魅力だと感じます。 ロゴマークやデザインによっては手描きでの施工をご提案させて頂きます。 ただどんな