サニーサイドスタジオ 高嶋洋和

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サニーサイドスタジオ 高嶋洋和

大阪府泉南市で金属を使った看板や什器を製作する工房を営んでいます。家庭では6歳の娘を持つ父です。ものづくりのことや、製品の事を書いています。「街を美しく彩る」をテーマに製作しています。 HP https://sunnysidestudio.jp/

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昨日の続きとこれからのこと(83/100回)

昨日の記事で季節に合わせて生きると書いた。 じゃあこの秋に何をしようかと考えている。 イベントにでも出ようかと考えていたけど、今したいことはそれでは無い。 今年が終わるまでに業務内容を整理したいと考えている。 6年もオーダーメイドの工房をしていると、色々なことができるようになった。 できることが増えたのは良いけど、増えすぎてしまったと感じている。 オーダーメイドは材料や工程ひとつひとつ違うので、それら全てに応えていると、自身がパンクしてしまう。 時間とお金がいくらでも

    • 季節に合わせて生きてみる(82/100回)

      この数日で一気に涼しくなった。 今も2階の部屋で記事を書いているけど、窓を閉めていてもひんやりしている。 つい数日前まで汗をかきながらキーボードを叩いていたのが嘘みたいだ。 気がつけば10月。 週末になると各地でイベントも開催されていて、どこも賑わっている。 うちも以前は頻繁にイベントに出していたのでこの時期になると、懐かしい気持ちになる。 工房にこもって作業をしている身としては、年に数回のイベントは外の世界と繋がれる良い機会だ。 僕も家族も暑いのが苦手なので、夏にな

      • 植物の生命力(81/100回)

        6年前の開業祝いにお客さんから頂いた観葉植物が、株を分けてたくさん増えた。 元々は一株のみだったのが、2年ほどで大きくなり鉢の水抜き穴からも根がはみ出すほどに成長した。 3年目の冬に忙しさにかまけてほとんど世話をしていなかったら、緑色だった葉は赤く変色して、ところどころ枯れてしまった。 工房にいた時はペンキまみれになったこともあるし、引っ越し先のベランダでは一夏を炎天下でほったらかしになっていたこともある。 当時はまめに面倒を見てやれる余裕がなかった。 「さすがにも

        • 職人はオノマトペを使いがち(80/100回)

          職人はオノマトペで仕事を説明する。 ※オノマトペとは雨が「ザーザー」降るとか、子供が「にこにこ」笑うなどの擬音語や擬態語のこと。 僕の溶接の師匠も指導の際に 「最後はチョンチョンやっ!」 とか 「そこは手を振ってガぁっっ!とやれ!」 と怒鳴ることが多かった。 新人の頃は、正直何を言っているのかわからなかったけど、恐ろしいもので、ある程度技術が身についてくると理解できるようになる。 「あの時の師匠の言葉が今になって腹落ちした」 と言うような格好の良いものでは無い

        昨日の続きとこれからのこと(83/100回)

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          転んだら、ただで起きるのはもったない(79/100回)

          今日から7年目が始まった。 特に何もお祝いをする訳でも無いけど、新しい服を下ろした時のような、かすかな高揚感を持って1日をスタートしたら、車のタイヤがパンクしていることに気がついた。 幸いなことに太いネジがしっかり刺さっていたので、空気はほとんど抜けておらず自走で修理工場へ走る。 工場は混み合っているようで修理は今から4時間後のスタートになるとのこと。 今日の仕事が全て止まってしまうので、キャンセルして別を探す。 空気が抜けていないとはいえ、タイヤにはネジが刺さっている。

          転んだら、ただで起きるのはもったない(79/100回)

          7年目に入りました(78/100回)

          今日は昼から工房で作業。 午前中は自宅で事務作業をしていることが多い。 工房にいないと遊んでいるように思われるけど、実際に手を動かして製作をしている時間と同じか、それ以上に事務作業の時間は多い。 昨日は一人工房の良いところを書いたけど、もちろん良いところばかりではない。 何かトラブルが起きれば全ての工程が止まるし、誰も変わりはいない。 どんどん仕事を進めないといけない時もあるけれど、二度手間を考えるとゆっくり慎重に進める方が、効率が良い。 この記事を書きながら思い出

          7年目に入りました(78/100回)

          一人工房の良いところ(78/100回)

          一人工房は依頼者と製作者の距離が近い。 最初から最後まで全て一人でやるので、相手のことを考えながらものづくりができる。 工程ひとつひとつに責任を持つことができるし、全てにおいて自分の判断が下せるというのは、作り手として幸せなことでもある。 効率は悪いけど、身の丈にあったものづくりは性に合っている。 それに依頼に合わせて細かく対応ができるのも一人工房の良いところだ。 たくさんの人が働く工場では、効率化のために仕事を分担して流れ作業をする。 その分、早く安く製作すること

          一人工房の良いところ(78/100回)

          つくりたいものを作る(77/100回)

          先日「新しいことをはじめたい」という投稿をした。 僕はものづくりが好きで仕事にしているし、誰かの依頼を受けて形にするのは人の役に立てているという実感が持てる。 ただ、今の仕事は自分がつくりたいと思うものを作っているというより、誰かの「欲しい」を形にしていることの方が多い。 じゃあ自分が本当につくりたいものは何なんだろうか?と考えた時に最初はピンと来なかった。 自分がものづくりをする時は必ず、先に目的を設定して始める。 看板であればそのお店にあった雰囲気のものを考える

          つくりたいものを作る(77/100回)

          いつか景観になる看板をつくりたい(76/100回)

          職業柄、街を車で走っていると看板を目で追ってしまいます。 ロードサイドの看板はとても大きく目立ち、車の中からでもすぐにお店を見つけられてすごいなあといつも感心してしまいます。 それだけ視覚的に訴えてくる力が強いので、疲れている時は情報が多すぎる幹線道路よりも、静かな裏道を通ることもあります。 訴求力が強い看板は役目としては正しいのかもしれませんが、場合によっては暴力的だなあと感じてしまいます。 僕が好きなのは幹線道路から一歩入った生活道路沿いの景色です。 随分減っては

          いつか景観になる看板をつくりたい(76/100回)

          休息と余裕(75/100回)

          昨日は100回連続投稿が途切れてしまった。 帰宅してから頭痛でダウンしてしまい、そこから13時間は寝てしまった。 どうやら疲れが溜まっていたのか、季節はずれの熱中症か。 気を抜いた瞬間にダウンするのはよくあることで慣れている。 学生時代からゴールデンウィークや正月休みに入ると風邪をひいていたし、サラリーマンを辞めて独立するときには感染症にかかったりもした。 病は気からとは良くいうけれど、歳を重ねると気を張ることが増える分、反動が大きいのかもしれない。 今回は夏の暑

          金属製品のリメイクの仕事(74/100回)

          たまに金属製品のリメイクの依頼がくる。 金属はとても丈夫な素材なので、メンテナンスをすればとても長く使える。 錆が出ていたとしても磨けばまだまだ使える。 今日は10年以上前にとある工房で作ってもらったという看板の、リメイク作業をした。 フレームは鉄で、板部分は銅と真鍮で組まれている。 蔦が巻き付いたような意匠のとても凝った作りの看板。 鉄部分は錆が浮いており、板部分も経年変化で真っ黒になっている。 錆は進行すると表面から内部まで進むのだけど、依頼品は表面だけが錆びてい

          金属製品のリメイクの仕事(74/100回)

          新しいことをはじめたい(73/100回)

          最近、新規事業をやりたいと考えている。 決して今の仕事に飽きたわけでは無く、毎日に新しい刺激を入れたい。 とはいえ僕はものづくりが好きなので、結局は何かを作ることになると思う。 要は今まで作ったことのないものを作りたいのだ。 今では看板を作ることが多いけど、5年前は店舗の什器やアイアン家具の製造が主な仕事だった 要望に応えていたら看板屋さんと呼ばれるようになっているのだから、先のことはわからない。 仕事でも、趣味でも何か新しいことを始める時のワクワク感が好きだ。 何

          新しいことをはじめたい(73/100回)

          足りないときはクリエイティブの出番(72/100回)

          仕事がある時は実家で娘を見てもらう。 小学生にもなると体力が有り余っているけど、近場の公園はまだまだ暑くて出かけられない。 孫の運動不足を心配した祖母(僕の母)が色々な遊びを考えてくれて、迎えに行く頃には(2人で)汗だくになっている。 昔ながらの遊びも娘にとっては新鮮で、大声を出してはしゃぎ回る。 ゴム跳びや紙ふうせん、お手玉に糸電話。 満喫して疲れたようで、家に帰るなり放心した顔でYouTubeを見ている。 今日はぐっすり眠れそうだ。 何もなくてもアイデア一つでい

          足りないときはクリエイティブの出番(72/100回)

          9/19の日記(71/100回)

          昨日少しだけ山登りをしたおかげなのか体の調子が良い。 体を動かして日常からほんの少しだけでも離れると、身も心も軽くなる。 出かける前は面倒でも、いざ外に出てみると行って良かったなと思える。 これから気候も良くなるので、つぎはどこへ出かけようとワクワクする。 今日は陽が落ちてから急に涼しくなってきた。 海から上がってくる冷えた風と庭の虫の声がとても心地が良い。 何度か書いているけれど、僕は休むことが苦手だ。 常にいろいろなことを詰め込んでしまい、いつもバタバタしてしまう

          聖地というテーマパーク(70/100回)

          今日は聖地に行ってきた。 といってもアニメの舞台の方では無く、隣の市にある修験道の行場だ。 犬鳴山(いぬなきさん)という山全体が真言宗の修行場になっており、滝行や山修行が行われている。 滝に打たれて精神を鍛えたかったわけでは無く、以前ものづくりをしている先輩が、「仕事に疲れたら自然の中を歩いたら良いよ」とアドバイスしてくれていたのを思い出したので、急遽山歩きに行ってみた。 家から車で30分ほど走ると大阪と和歌山の県境にある峠道に入る。 峠を進み、集落を抜けると温泉旅館が

          聖地というテーマパーク(70/100回)

          何かを続けるためにはクオリティをあげすぎないことが大切だと思う(69/100回)

          このnoteも毎日続けるために推敲は極力減らして、思うことをメモするように書いている。 自分の作ったものにこだわりすぎるといつまで経っても完成しない。 時には未完成な状態で世に出して、色々な人に見てもらうことも大切だ。 ただ不完全なものを人に見られるのはとても勇気が要る。 文章であれば書き方一つで誤解されてしまったり、伝えたいことすら伝わらない。 僕は完璧主義なところがあるので、このnoteも最初やるかどうか悩んだ。 100回も続けていれば書くことがなくなるのは予想でき

          何かを続けるためにはクオリティをあげすぎないことが大切だと思う(69/100回)