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幕末沼にハマりつつある【読書録】

 こんにちは。
今回は「幕末って面白いやん」という話をしていきたいと思います。

■入りは新選組→長州

 僕はたまに読書をしますが、よく読むのは池井戸潤や伊坂幸太郎といった最近の人気作が多く、「歴史小説」というジャンルを読んだことがありませんでした。「司馬遼太郎」という名前はよく目にしますが、「なんかこの人の作品、めっちゃ長いよな。書店のスペース取ってるわぁ…」くらいの認識でした(失礼やなぁ)。 

 書店で『燃えよ剣』を見た時「たまには違うジャンルを読んでみよう」と何気なく購入しました。そうしたら、面白いのなんの。土方歳三かっこよすぎるやろ。惚れるやん。(『燃えよ剣』のレビューはまた別で書いていこうかなと。熱量がすごいので。笑)

 『燃えよ剣』をあっという間に読了し、続いて『世に棲む日日』も全4巻読了。吉田松陰・高杉晋作という長州の両雄、それぞれの強烈な個性にしっかり惹かれました。(同じくレビューはまた別で書いていこうかなと)山口出身として誇らしい。
 ちなみに冒頭の写真の石碑があるのは山口県の「東行庵」という高杉晋作の墓所。紅葉の名所らしいです。今度帰省したら行ってみよう。

 そうです、気が付いたら「幕末熱すぎ、面白すぎ(興奮)」といった具合に、まあまあ幕末の虜になりました。

■うわっ…私の幕末知識少なすぎ…?

 一昔前?のフレーズを使ってしまいましたが、司馬遼太郎の小説を通して幕末に魅了されている中で上記に気づきました。
 高校では世界史専攻だったこともあり、幕末の知識はこんなレベルでした。
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ペリー『やっほー、貿易しようや』
幕府『いや、無理。鎖国してるし』
ペリー『そんなん知らん!』大砲ドーン
吉田松陰『外国すごい。日本も負けてられないよ』→処罰
幕府『いや怖っ。なんか武器すごいし…開国しとこ…』
長州や薩摩『幕府オワコン!朝廷に政権返せ!』
新選組『幕府に歯向かうな、斬るぞ』
坂本龍馬『倒幕の橋渡しをするぜよ』
西郷隆盛『ごわす』
高杉晋作『うおー!おもしろきこともなき世を云々』
幕府『政権お返しします…』
伊藤博文『えっへん』
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…あれ、まあまあ概要理解してる?というのは置いといて、「幕末という魅力的な時代の流れを知らないのはもったいない!」という発想に至りました。
 そこで幕末を学べる書籍をググっていたところ、圧倒的に面白そうな本を見つけました。

■大人でも子どもでも楽しく読める、必読の一冊

 この本を読んで僕の幕末知識レベルは格段に上がった気がしています。魅力をいくつか紹介していきます。

①現代語訳で頭に入りやすい
 
歴史関連の書籍は「漢字が多い…」と読み進めるのをためらうことが多かったのですが、この本はとにかく「超崩した現代語」で優しく書いてくれているので、頭にするする入っていきます。例えば、この本ではエピソードを17に分けているのですが、その1つ目のタイトルがこれです。

エピソード1
漆黒が来た?え、なに?「オトモダチニナリマショ」って言ってる!

 こんな具合です。


②年号がほぼ入っていない
 「頭に知識を詰め込む」というより「楽しく全体感を理解する」ことに主軸を置いている(たぶん)ので、エッセイや小説を読んでいる気分でとっつきやすいです。

③シンプルに面白い 
 所々の言い回しでクスッとしてしまうことも多く、その点も大きな魅力だと思います。特に僕が好きな項目がこちらです。

教育者のイメージが強い吉田松陰。 
一体どんな人だったのか、まずは前菜を召し上がっていただきましょう。 
あるとき、2人の友人と東北に行くことを計画した松陰。当時、旅をするには、自分トコの藩の許しが必要なんですが、出発日が近付いても長州藩からの許可がなかなか下りません。
友人のひとりは、兄の仇討ちのために旅立つというのに……。 
でも、勝手に旅立ったら、"脱藩(だっぱん)"っていって、藩を抜けるとみなされ、スーパー重い罪になっちゃう。だからこの選択肢はなしです。 
さて、ここでクエスチョン。このとき松陰が取った行動とは?  
A.友人に言って、出発日をずらしてもらう。
B.自分は旅に行くのをやめる。
…………では、正解の発表です。 
吉田松陰「脱藩してきた」 
C.でした。

どうやら著者「房野忠典」さんは吉本興業所属の芸人さんのようです。2000年結成ということで、千鳥やNONSTYLEと同期にあたるのでしょうか?

ブロードキャスト

*右が房野さん 

 ちなみに房野さんについてググっていたところ、なんとnoteもやってました。一瞬でフォローし、いくつか記事を拝見しましたが…たった今僕が一生懸命紹介している『超現代語訳 幕末物語』の内容が全部載っていました…無料で読めるやん…笑

 この事実に少しタイピングする手が震えましたが、「これはお金を払って読む価値のある一冊だ」と自分に言い聞かせながら書き進めています。

 ここまで来ると「房野さんの熱狂的なファンが幕末をフックにして必死に宣伝している」みたいに受け取られるかもしれませんが、(失礼ですが)これまで本当に房野さんは勿論ブロードキャスト!!というコンビやこのnoteの存在も知りませんでした。

 とにかく、僕はこの本を読んで幕末に対する知識はもちろん、魅力を更に知っていきたくなりました。老若男女誰が読んでも面白い内容だと思います。みなさんもぜひ。

 ちなみに僕の幕末に関する当面の目標は『竜馬がゆく』を読破すること。1巻のみ購入しましたが、全8巻という壮大さに腰が引けちゃっています。果たして燃えよ剣(上下)→世に棲む日日(全4巻)→竜馬がゆく(全8巻)と2乗を続けていけるのか…

それでは。

 


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