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漫画みたいな毎日。「短い秋と、自転車と。」

今日は、幼稚園の園外活動で、近隣の大きな公園に。末娘も公園に行きたいからと今日は幼稚園を休まないとのこと。

この公園は、春には桜、秋には紅葉が楽しめるので、幼稚園でも、年に2回、園外活動で訪れる。

野鳥の観察をする方々もいたり、今日はなんと、鹿が3頭ほど気ままに散歩していた。まさに老若男女の集う場である。(加えて熊も出ることもあるらしい・・・)

ランニングやウォーキングできるコースもあり、コースが整備されていて、子どもたちが自転車に乗るにもうってつけ。

自家用車に末娘と二男の自転車を乗せて公園に向かう。

我が家の周りは坂が多く、平らな道が少ない。自転車に乗るには、なかなか体力がつく地形だが、自転車初心者の練習には、向かないとも言えるだろう。平らなコースが延々と続く公園は、子どもたちにとっては、どこまでも行ける気持ちになるのではないだろうか。

二男が自転車に乗れるようになったことを覚えていない。

あまりにもスムーズで、いつの間にか乗れるようになっていたからだ。転んで泣いたとか、乗れなくて悔しくて泣いたとか、そういった記憶が一切ない。乗れるようになったと思ったら、ハイスピードで自転車を漕いでいた。こちらがドキドキするくらいギリギリまでスピードを落とさず、コーナーを攻めたりするのだ。

長男の時は「補助輪を取って乗ってみたい」というものの、怖がって怖がって、サポートするのが大変だった。そして、本人も諦めたころに、あれ?っと思うくらいあっけなく乗れるようになり、今では40キロ以上離れたところまで、ひとりで自転車で出掛けるようになった。しかし、今も怖がり、いや、慎重派なので無理はしない。

末娘は、長男以上に、慎重である。補助付きのお下がりの自転車に乗っているが、私が後ろからサポートのバーを離さないようにと始終目を光らせている。前を向かないとアブナイですよ・・・お嬢さん・・・。

しかし、末娘が自転車の補助輪を外すのも、そのタイミングが来たらあっと言う間なのだろう。そして、自転車に乗れなかった時の感覚が思い出せなくなるのだ。この現象は、不思議だなと思うことのひとつである。

もし自転車に乗ることには向かないとしても、恐らく困らないだろう。逆上がりが出来なくとも、長い目で見たら人生には影響がないことと似ている。

世の中には、バスも電車もある。それらを飛び越して車の免許を難なく取得するかもしれない。あるいは、免許を取る必要もなく、ずっと助手席を専有してもいいのだから。

子どもたちの様子を眺めていると、親の心配とは、大体が取り越し苦労なのではないかと思う毎日なのである。


北海道には、まもなく雪の便りが届くだろう。

コンクリートの地面も、土の地面も雪に覆い隠される。そうなると、春の雪解けが終わるまで、自転車はソリやスキーに置き換わる。

秋の気持ちいい晴れの日は、自転車日和。

自分の足で漕いで、どこまでも行ける気がする、そんな日だ。




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