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漫画みたいな毎日。「ゆっくり大きくなればいい。」

末娘が言った。

「ゆっくりおおきくなるの。」

私は、この言葉に心の底から感心した。

「早く大きくなりたい」という言葉は、比較的よく耳にする。

しかし、末娘は、早く大きくなりたいとも思っていない様子で、さらに言うなら、「ゆっくり大きくなりたい」ではなく、「ゆっくり大きくなる」と、自分で決めているようなのだ。

その言葉を聴いて、「うんうん、いいね。ゆっくり大きくなるっていいね。」と思いながら、ただ頷いた。

大人たちは、何事も急ぎ足になりがちだ。

世の中の流れは、日々、益々加速しているように感じ、情報はいつでも手の届くところにある。

便利であることや、楽であることを求め、私たち人間は、何処へ向かっているのだろうかと思うことがある。

便利や楽が悪いと言っているのではない。

暮らしをもっと便利に、快適にということを工夫・追求したからこそ、科学も、あらゆる技術も発展してきたのだと思う。それはそれで、生活しやすくなったことが沢山ある。

今、洗濯機が無くなったら、やはり不便だろうし、まったく電気のない生活が突然やってきたら、人は困惑するだろう。

最近、意識して開くことをしなくなっているSNSがあるのだが、昨日、久しぶりに開いた際に、こちらの投稿に目を留めた。

地球交響曲 GAIASYMPHONY公式FBより


なにごとも、ゆっくり丁寧にすることは、手間も時間も、労力もかかる。

でも、どこかで、感じている。生活すること、人が育つことというのは、本来、そいういったものなのではないだろか、と。

子どもたちは、ゆっくり、ゆっくり大きくなって、時間をかけて、丁寧に、生きることを味わって、こころと身体の、生きるちからをつける。

そう思っているにも関わらず、子どもたちに、「早く!」という言葉を向けてしまう瞬間はある。そして、猛烈に反省する。

何を急ぐ必要があるのだろう。

彼らは、ゆっくりと、しっかりと、大きくなっていくのだから。





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