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発売から3か月

弥生、3月。「三寒四温」という言葉のように、寒暖の波が続いていますが、少しずつ春本番に近づいているように思います。本書の発売から3か月。最近の動きをまとめてご報告します。


奥出雲に春日太一さん来訪!

3月の最初の週末、映画史研究家・時代劇研究家の春日太一さんが、はるばる奥出雲までいらっしゃいました。
映画『砂の器』の大ファンだという春日さん。以前から奥出雲で「聖地巡礼」をしたかったとのことで、木次線沿線に残る数々のロケ地をご案内しました。春日さんのブログで少し紹介されていますが、撮影が行われた場所にお連れすると、子どものように目を輝かせ、映画と同じアングルで自分が登場人物になりきって写真を撮っていらっしゃいました。

翌日は、奥出雲町三成のカルチャープラザ仁多で春日さんの講演会が行われました。あいにくの雪にもかかわらず、100人ほどの方々が島根県内・県外から集まり、春日さんの熱いトークで盛り上がりました。会場では春日さんが長年の取材をもとに書かれた脚本家・橋本忍の評伝『鬼の筆』の販売も行われ、用意された数十冊がなんと完売しました!

春日さんは今回初めて奥出雲にいらっしゃったことを大変喜んでいらっしゃいました。詳細については、ご本人がこれから発信されることと思いますので、楽しみにしています!

地元で読書講演会

3月2度目の週末には、奥出雲町の横田コミュニティセンターの読書講演会にお招きいただきました。この日も雪でしたが、地元・旧横田町の横田地区、八川地区の皆さんを中心に、80人ほどがお集まりになりました。本書の企画を思いついてから出版に至るまで、いつ頃どんな作業をしたのか、プロセスをたどってお話ししました。子どもの頃を知っている方が会場に何人もいらっしゃっていて、ちょっと気恥ずかしかったです。

さまざまなメディアで取り上げられています

『山陰中央新報』(3月2日)「注目の一冊」

島根県の地元紙『山陰中央新報』の読書欄にライター、編集者で出雲市出身の南陀楼綾繁さんによる書評が掲載されました。

一部を引用させていただきます。

 本書は、当時の新聞記事などの資料や、ロケに関わった人たちの証言から、この映画と木次線の関わりを検証した労作だ。同作(=『砂の器』/引用者注)については関連本が多く出されているが、本書は地元出身者ならではの視点で新事実を掘り起こしている。

『山陰中央新報』2024年3月2日「注目の一冊」(筆者:南陀楼綾繁さん)

『キネマ旬報』3月号「EDITOR'S CHOICE」

100年以上の歴史がある映画雑誌『キネマ旬報』。「映画本のある生活」のページに「EDITOR'S CHOICE」というコーナー(163ページ)があり、3月号で本書が紹介されました。

短いですが、一部を引用します。

映画関係者と地元の人々との交流など、こまやかなエピソードに心が温まる。

『キネマ旬報』2024年3月号「EDITOR'S CHOICE」

『週刊文春』3月7日号「私の読書日記」

そして、ついに『週刊文春』でも(文春砲ではありません!)。3月7日号の「私の読書日記」で、文筆家の吉川浩満さん(鳥取県米子市出身)が本書を取り上げて下さいました。

一部を引用させていただきます。

『砂の器』のロケを見守った木次線沿線の人びとの記憶を掘り起こし、地域の視点から同作と木次線の関わりを探るユニークな著作であり、松本清張ファンと『砂の器』ファン必携の一冊といえる。

『週刊文春』2024年3月7日号「私の読書日記」(筆者:吉川浩満さん)

また、「ミステリー小説さながらの推理も展開されておりスリリングである」とも書いて下さっています。

おかげさまで第三刷!福澤監督の帯コメントも

おかげさまで島根県内はもとより、県外の多くの方にもお買い上げいただき、Amazonなどの通販サイトでは在庫切れの状態が長く続いてご不便をおかけしました。
このほど、2度目の増刷を行いました。3月10日付で「第三刷」発行となります。この機会に帯を新調し、大ヒットドラマ『VIVANT』などを手がけたTBSドラマディレクター・演出家の福澤克雄監督にコメントをお願いしました。

なお、帯は二重になっていて、従来の帯の上から新しい帯を巻いています。
Amazonの在庫もようやく補充されたようです。(3月14日現在)
これから春本番、出歩くのが楽しい季節がやってきます。ロケ地めぐりのお供にも、ぜひ手にしていただけると嬉しいです。

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