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ニュージーランドワーホリを終えて

2023/9/9入国
2024/9/6出国

ほぼ1年きっかり、初めてのワーホリが終了しました。
驚く程あっという間、そして本当に貴重な1年でした。
思い描いていた理想とは全く別の着地点になりましたが、私はこれでとても満足しています。
ワーホリに来て心の底からよかったと感じています。
フィジー、サモア、ブリスベンを旅行してから、9/19に日本に帰国しました。
その旅行も学びが多く、絶景ばかりで思い出深い旅行となりました!
今後ノートにもアップ予定なので、また読んでいただけると嬉しいです!

ワーホリ前後での自分自身の変化を、項目ごとに振り返ってみることにします。
ちょっと長くなりそうな予感がしますが、ご興味ある方、お付き合いください!


英語

まず、そもそもどのくらい英語力があった状態でワーホリに行ったのか。
簡単に言うと、基礎知識とある程度の読み、書き、聞く力はあると思っていました。
スピーキングは自信がありませんでした。

まず、リスニングについてですが、ネイティブスピーカーって、この速度なの?!とびっくり仰天しました。
学校のネイティブ教師や、TEDのスピーカーたちは、かなりゆっくり話していたんだな、本物はこうなんだ、と気付きました。

1年前よりは確実にリスニング力がつきましたが、今でも何言ってるか全然聞き取れないことが普通にあります。
また、全部は聞き取れないものの、聞こえた単語から内容を推測することも、かなりあります。
でも、それでいいと思っています。

ニュージーランドに来てから新発見だったのが、全員それぞれ独自の英語を話すということです。

使用する語彙や文法、イントネーション、アクセント、間、声のトーンなど。
その方の人柄や出身地や年齢、育った環境などで全く話す英語が異なるのが、考えてみれば当たり前ですよね。
日本語だって方言や若者言葉など、話者によって違いがありますしね。

最初はそれが分からず、カフェ店員さんの「スコーン温めますか?」が聞き取れず、4回言い直してもらい、激しく落ち込みました。
しかし、今もしそれが起きても、絶対落ち込まないでしょう。
私にとって聞き取りやすい人、聞き取りにくい人が、確実に両方存在することが分かっているからです。
また、私の英語が聞き取りやすい人、聞き取りにくい人もいるということです。
なので聞き返された時、最初は「自分の発音ってやっぱり下手なのかな」といちいち気にしていましたが、今は全然へっちゃらで、何とも思いません。

日本にいた頃はアメリカ英語のみに触れていて、「英語=アメリカ英語(1種類)」だと思い込んでいました。
ですが、ニュージーランドで様々な国籍の方の英語に触れ、「英語は1種類じゃないんだ」と気付きました。
絶望するどころか、なおさら好きになりました。


そして、自分の課題だと思っていたスピーキングについて。
ワーホリに行くからには、1年後にはペラペラになるんだ!と意気込んでいました。
ある程度、言いたいことがパッと言えるようになりましたが、理想のペラペラ加減ではありません。
というより、途中でペラペラになることよりも、自分の気持ちや意見を、拙い英語でもいいからきちんとあきらめずに表現することの方が大事だと気付いたのです。

それからは正しい文法や発音を気にしすぎず、間違ってもいいから、どうにか伝えたいことを伝えきることを意識して話しました。
そうすると文法や語彙が間違っていても理解してくれ、大体伝わるのです。
私も逆の立場になった際に、相手が間違った文法や言葉を使って話していても、言いたいことが理解出来ることに気付きました。

コミュニケーションにおいて大切なのは、正しい文章ではなく、伝えたいこと、そのものなのです。

また、会話のスピードが格段に上がりました。
最初は英語を話すことに慣れていなかったのと、文法に気をつけて話していたので、かなりゆっくりでした。
しかし、間違いを気にしなくなってからはスピードが格段に上がり、会話のテンポがよくなったのです。
多少間違っていても、テンポよく話せるとすごく気持ちいいんですよね。

言い換えの能力も高まりました。
例えば、「紫」と言いたいとします。
始めは「パープル」という単語が出てこず、そこでストップして時間をかけて考えるか、話すのをあきらめるかの2択でした。
それが段々と、自分の知っている範囲で「青っぽい色」「赤と青の間」というように、「パープル」を知らなくても話せるようになりました。
これもまた、話すスピードがアップした要因です。

そして、これも新発見だったのが、英語だと自分の気持ちや意見を言いやすいということです。
私は日本語を話す際、相手にどう聞こえるか、変な受け取られ方をしないか、常に気を張りながら話してしまいます。
一方で英語を話す際は、深く考えずにポーンと言ってしまえるのです。
それは恐らく、英語が私の性格に合った言語だからだと考えます。
白黒つけたいタイプなので、イエス、ノー、とはっきり言ってしまえること。
主語が常に明確なこと。
結論から先に言い、後から詳細を付け足す順番なこと。
他にもきっといろいろあるのでしょうが、話していて、とにかく感覚的に英語がしっくりくるのです。
もちろん日本語も繊細で素敵な言語だと思っていますがね!

日本ではコミュニケーションにおいて、「共感」が重視されると思っています。
しかし英語では、「私はそうは思わない」「それはよくわからないなあ」など、共感出来ないことはけっこうハッキリと言われました。
本当に自分主体のコミュニケーションなんだと感じました。
なので色んな方の意見を直接会話の中で聞くことが出来ますし、自分の意見も言いやすい。

それともう1つ実感したのが、毎日勉強することの大切さです。
英語を教えているネイティブのYouTubeを見たり、英語音声・字幕無しで映画を観たり、勉強ノートを見返して復習したり、洋書を読んだり。
何でもいいからとにかく英語に触れることを止めない、ということです。
ワーホリ中、英語学習のモチベーションが上がらず、仕事後に日本語のコンテンツばかり見ていた時期もありました。
その時は当たり前ですが、会話のスピード、リスニング能力も落ちました。
逆に毎日何かしらで勉強していた期間は、言いたいことがスラスラっと出てきたり、聞き取りやすかったりと、やはり全然違うことに気付いたのです。
とにかく英語に触れまくること。
ワーホリ中だからこそ、めちゃくちゃ重要だと思いました。
日本に帰国後も、やり続けたいと思っています。

また、勉強法についてですが、自分に合う勉強法は、自分で見つけるしかないんだな、とも実感しました。
私の好きな英語系YouTuberが、「読書やライティングといった“静”のインプット・アウトプットより、リスニングやスピーキングの“動”の方が重要で、そちらを重点的にやるべき」と言っていました。
しかし、私の性格的に“静”の勉強法の方が合っているし、読書や書くことが好きなので、続けることが苦にならないのです。
洋書を読み、日記を英語で書くことは、今でも毎日続けています。
自分に合う方法が見つかるまでは、とりあえず尊敬できる人の真似をしてみて、合わないと感じたらすぐ方向転換することが大事だと思います。
逆に自分に合う方法を見つけたら、何も疑わず毎日続けるようにしています!


内面(性格・価値観)

1番大きな変化があったのは、間違いなく自分の内面です。
1年前の自分とは全く別の自分になったと言っても過言ではありません。

自分を理解し受け入れ、好きになれた。
自分は、自分のままでいいと分かった。
もっと自分を表現したくなった。
他人の目が、以前より気にならなくなった。

なぜこのような変化が起きたのか。
大きな原因はやはり、多国籍の方々と出会い、話し、違う文化や価値観に触れ、刺激を受けたことだと思います。
会話や行動を見ている中で、まさに「頭を殴られた」ような感覚になるほど、良い意味でショックを受けたことが何回もありました。

また、海外だからこそ得られた貴重な経験の数々。
楽しい経験よりも、語学学校で最初馴染めなかったこと、1つ目の仕事探しが上手くいかず焦ったこと、詐欺に遭ったこと、モヤモヤして過ごした期間など、難しい状況・経験が私を何段階もグレードアップさせてくれました。

人から受けた影響、経験からの学び、どちらも大きなものは記事にしていますが、記事にしきれない些細なことも、全て自分の成長に繋がったと確信しています。
無駄なことは、何一つ無い。
ワーホリに限らず、人生についても同じ事が言えると思います。

そして時間にゆとりがあったことも大きかった。
ぼんやりと雄大な自然を眺めながら考え事をしたり、休みに家で何もせずごろごろしていたりなど、時間を贅沢に使うことを覚えました。
時間に余裕があると、意図せずとも自分について考えていました。
日本で働いていた時は、もちろん残業したり、休みでも充実させようと忙しくあちこち出歩き、ぼーっとする時間が異常な程少なかったことに気付きました。

ワーホリに挑戦し、自信をつけたかった自分。
しかしそんな自分を好いて、尊敬してくれた人たちがたくさんいました。
途中で、自分はもうすでに自信を持っていい、充分すごい人間だ、自分のままでいいんだと、心から思えた。

1年前の自分より、今の自分の方が圧倒的に好きです。
そうなれたことを誇りに思います。

また、自分を受け入れられたことで、他人との境界線がはっきりしました。
その結果、他人の言動でイライラしたり、嫌な気持ちになることが減りました。

自分は自分、他人は他人。
みんな違って当たり前。
合う人もいれば、合わない人もいる。
というか、合う人がいたら奇跡。

そんな当たり前のことが、ようやく本当の意味で理解出来たのです。
自分が大切にしたい人はもちろん大切にして、その人からの言葉はよく聞いたら良い。
その他の人からの言葉や行動は、気にする必要なんて無いのです。
気にするだけ無駄、自分の貴重な時間がもったいない。

私は今まで、割と他人の目を気にしてしまうタイプで、とにかく学校や職場で目立つことが嫌いだったのですが(浮いていたので結果目立っていたと思いますが笑)、もはや他人の目など気になりません。
自分と他人は全く違うという上記の気付きと、海外では人目を気にする人が少なく、その環境で生活する中で、自分もそうなっていったのかもしれません。
また、とにかく自分の人生・やりたいことにフォーカスする癖がついたからです。

やりたいことをやっている時。
やりたいことに向かって進んでいる時。

自分に全集中していたら、他人の目を気にする余裕なんてありません。


旅行

ワーホリ前に旅行していた時は、めちゃくちゃ事前に調べて、日程も細かく決めて、誰かと一緒に(主に姉と)行くスタイルでした。
しかし、ニュージーランドでほぼ無計画な1人旅をして、「このスタイル最高!!」とすぐに気に入りました。
数日間ホステルを予約して、最終日に次の目的地を決めたり、事前にあまり調べずに新しい土地に行ってみたり。
ワクワク感、自由度、自分に合っていると感じました。
そして1人なので、気の赴くままに行動出来ます。
やる気のある日は1日中動き回ったり、元気の無い日は休息を多めに取ったり、ただぼーっとしたり。
好きなアクティビティや日帰りツアーだって、全部自分の好きなものに参加出来ます。
また、1人でそういったものに参加すると、他の方から話しかけてもらえたり、同じく1人参加の方と友達になれたり、嬉しいことがたくさんありました。

まだまだ日本も海外も旅行したい。
いや、せねばならない。

基本は1人で、たまには大切な誰かと、これからたくさん旅行していきます!


ワーホリという制度

数多くのワーホリ中の方と話す中で、ワーホリについて考えました。
まず1年という期間についてですが、長くいたら偉い、すぐ帰国するのは恥、そんなの全然関係ありません。
自分が居たければ居ればいいし、帰国したければすぐにしたらいい、と思います。
私は1年という期間が、自分にとってちょうど良い期間だったというだけです。
正直、ニュージーランドは本当に大好きで、「このまま住みたい」とも思いましたが、それよりも「もっと世界を見てみたい」という気持ちが強かったため、1年で出国することに決めました。

また、ワーホリする目的、理由についてですが、当たり前ですが全員違っています。
日本が嫌で嫌で飛び出して来た人。
日本は好きだし馴染めるけど、世界も見てみたい人。
英語を伸ばしたい人。
何となくワーホリを使ってみたかった人。

国によってワーホリは2ヵ国しか選べなかったり、人数や雇用期間の制限が厳しかったり、かなり差があることを知り、日本はワーホリ面でかなり恵まれていると気付きました。
大それた理由なんてなくても、行きたい!と思ったら、せっかく制度があるので使ってみることをおすすめします。

ワーホリに正解、間違い、成功、失敗はありません。
自分がどう感じるか、その全責任が自分でとれるか、それだけです。

旅行のモデルコースのような、ワーホリのお手本は存在しません。
「失敗しないワーホリにするには」といったネットの記事やYouTubeをよく目にしますし、実際行く前に私も何個か読んだり見たりして、そのアドバイス通り目標を立てたり、プランを練ったりしました。
しかし途中で目標はガラッと変わりましたし、プラン通りにはならず、その時々でやりたいことをやり切った結果、大満足に終わりました。
何回だって引っ越してみたらいいし、仕事だって変えてみたらいい。
何をするかは全部自由です。
誰に何を言われたって、自分がやりたいようにやる。
自分で自分のワーホリを作り上げる覚悟さえあれば、十分です。

私はもちろん、またこの制度のお世話になろうと思います!!


最後に

記念すべき第1回目のワーホリが無事に終了し、やり切った感がすごくあります!
自分が大きく成長出来た、本当に心から満足のいくワーホリとなりました。
せっかく良い方向に変われたので、また逆戻りしないように気をつけつつ、英語力もキープしつつ、とりあえず好きなだけゆっくり休みます!!



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