カイコウラ2泊旅行記
オマルーからクライストチャーチでバスを乗り換え、18時前にカイコウラに到着。
ホステルにチェックインを済ませ、辺りはもう暗かったのですが、フィッシュアンドチップス屋さんに向かいました。
小さいサイズのフィッシュアンドチップスと、小さいペットボトルの「L&P」という、レモン系の炭酸ジュースのセットをテイクアウト。
そのセットは、なんと12ドル!
めちゃくちゃお買い得で、なんだか嬉しくなりました。
ホステルの近くのベンチで、真っ暗いけど若干見える海、そして海の音を聞きながら、食べました。
フィッシュアンドチップスはサクサクで、温かくてものすごく美味しかったです。
サイズも1人分でちょうどよく、安くて美味しくて最高でした!
ホステルに戻りシャワーを浴びて、荷物の整理をしていると、私のベッドの目の前の女の子が戻ってきました。
彼女はニューカレドニア出身で、同じくワーホリ中でした。
ロトルアで働いていたけど辞めて、南島の旅行をスタートしたばかり。
カイコウラに5泊して、その後は全く決めてない、と言っていました。
私はニュージーランドでワーホリを終えた後、ニューカレドニアを旅行してから日本に帰国しようと思っています。
そのため、ニューカレドニア出身と聞いて、とても驚きましたし、嬉しかったです。
旅行する予定だと伝えると、彼女がお気に入りの小さな島を教えてもらいました。
また、「ケンカが頻繁に起こるから注意して」と、笑いながらアドバイスしてくれました。
私は、彼女のゆったりのんびりした雰囲気がとても好きでした。
これまでのお互いの仕事や旅行、そしてこれからの話をしました。
インスタを交換すると、すぐにニューカレドニアの旅行情報系のアカウントのURLを3つ送ってくれました。
てっきりニューカレドニアでは、英語が第一言語だと思い込んでいました。
しかし、彼女の英語から、もしかしたら違うのかもと思い、後日調べてみると、フランス語でした。
私がチェックアウトする時、別れを悲しんでくれました。
「またいつか、どこかで会おうね」
そう言い合い、送り出してくれました。
彼女との出会いも、とても良い出会いでした。
ー5/18現在ー
彼女のインスタのストーリーを見て知ったのですが、今ニューカレドニアで暴動が起こっています。フランスの選挙券を増やそうとした政府への、独立派や先住民たちの反発が激化してしまったようです。死者やケガ人も出ており、日本人観光客も足止めされているということです。
1日も早く、暴動が治まりますように。
2日目、オマルーで事前にホエールウォッチングを予約していました。
ツアー前に、カフェでフレンチトーストを注文し、のんびり食べました。
ベーコンとバナナ、そして甘いメープルシロップ。
とても美味しかったです。
大満足の朝食を終え、集合場所へ向かいました。
昨晩食べたフィッシュアンドチップスのお店の近くでした。
バスに乗り、船着き場に移動。
クルーズに乗り込み、クジラの見えるポイントまで移動。
移動中は、船内で着席しなければなりませんでした。
しばらくすると、突然アナウンスが。
「クジラを見つけたから、今すぐ甲板に出てください」
乗客全員が急いで外へ。
すると、クジラの頭部が海面から出ていました!
何回か潮吹きを繰り返して、海へ潜っていきました。
クジラは合計3匹、見ることが出来ました。
かなり遠かったのと、頭部と尻尾のみだったので、思ったほどの興奮はありませんでした。
ですが、野生のクジラを生で見ることができ、「クジラを見る」というやりたいことが叶えられて、嬉しかったです。
後半、ぐるりと海を1周して、船着き場に戻りました。
その時は甲板に出ていても良かったので、ずっと外にいました。
そしてなんと、たくさんのイルカたちも見れました。
ヘクタードルフィンと、ダスキードルフィンという種類のイルカでした。
海面を飛び跳ねる姿、船に寄り添って泳ぐ姿、とても興奮しましたし、癒されました。
こうして、ホエールウォッチング終了。
クルーズに乗ること自体が大好きなので、とても楽しかったです。
少し遅めのランチを取りに、昨晩のフィッシュアンドチップス屋さんに再度向かい、同じメニューを頼みました。
出来上がりを待っている時に、スマホを見ると、あるホテルから数分前、電話があったことが分かりました。
この旅と同時並行で職探しをしていたのですが、メールのやりとりをしていたホテルからでした。
実はこの数日間、2つのホテルとメールでやり取りしていて、どちらもあとは電話で簡単なインタビューのみ、という最終段階でした。
どちらにするか迷っていたのですが、電話が先に繋がった方にしよう、と昨晩決めていました。
テイクアウトで注文していたので、料理ができたら、外に出てかけ直そう。
それで繋がったら、このホテルだ。
少しドキドキしながら、フィッシュアンドチップスを待ちました。
料理が出来上がり、外のベンチでかけ直しました。
すぐに繋がり、簡単な説明や、入社の意思確認などスムーズに話は進み、
「後でメールで詳細送るから、見てね。仕事は29日からスタートだよ。待ってるね」
そう締めくくられ、無事に電話終了。
やった、ジョブゲットだ!!!
電話の終わったスマホ画面を見つめながら、嬉しさが湧き上がってくるのを感じました。
職探しは慣れてきたとは言え、エネルギーを消耗しますし、若干の不安もありました。
無事にゲット出来て、本当に良かった!
フィッシュアンドチップスを食べに、るんるん気分でビーチへ向かいました。
嬉しさを噛み締め、輝く海を見ながら食べるフィッシュアンドチップスは、もちろん最高に美味しかったです。
食べ終わり、よし、これからどうしよう。
このまま海を眺めていたい気もするし、でもまだ時間もたっぷりある。
昨日調べた、ウォーキングコースへ出かけることにしました。
「ペニンシュラウォークウェイ」という名前のコースで、カイコウラの中心部から歩いて1時間程で入り口に到着。
まずは急な坂を一気に上ります。
大自然の中を歩きながら、きれいな海を見渡せる、素晴らしいコースでした。
途中、階段で下に降りれるようになっており、行ってみました。
するとそこは、アザラシたちのコロニーで、たくさんのアザラシたちがいました!
可愛い寝顔に癒されながら、岩場を歩いて入り口に戻りました。
中心部に歩いて戻り、ビーチで夕焼けを眺めました。
空がオレンジ、黄色、ピンクと、「きれい」としか言い様の無い色に染まるのを、感動しながら見つめました。
そして徐々に暗くなり、月が光り始めました。
ホステルに戻り、新しくチェックインした男性と挨拶しました。
その時、何か引っかかったのですが、結局何かわからず、気に留めませんでした。
仕事ゲットしたホテルから、パスポートやビザ、銀行口座情報などを送ってほしいという内容のメールが届いていました。
そのメールを見て、本当に働けることが確定したんだな、と実感が沸きました。
必要書類や情報をすぐに返信しました。
そして、旅の行き先を考えました。
実はカイコウラの次は、テカポに行こうと思っていました。
しかし、カイコウラからインターシティバスで行くには、クライストチャーチで1泊してからしか便がなかったため、クライストチャーチ行きのバスと、ホステル1泊を既に手配済でした。
ですが、テカポで働けることになったので、行き先変更。
クライストチャーチからテカポ行きのバスは、無料キャンセル出来たのですが、クライストチャーチ行きのバスとホステルは、既にキャンセル料が100%かかってしまうタイミングでした。
よし、こうなったら、クライストチャーチに2泊しよう。
その他に南島で行きたいところは、ネルソンとピクトンの2ヶ所を残すのみで、日程に余裕があること。
オークランドの語学学校で出会った友達2人に、ゆっくり会いたいと思ったこと。
2つの理由で、ホステルをもう1泊追加予約しました。
翌朝、チェックアウトの日。
今まではバスが早朝出発で、早起きして朝ご飯抜きで乗車していました。
しかし今回は、初めてバスが10:45発とゆったり目だったので、カフェでコーヒーとマフィンをテイクアウトし、ビーチで食べました。
朝日が燦々と降り注ぐ海を、眩しさに目を細めながらずっと眺めました。
カイコウラの海は少し日本海の色に似ているなあ、と感じました。
荷物のパッキングをしに、ホステルに戻りました。
すると、昨晩挨拶した男性が起きて歯磨きに行くところでした。
荷物をまとめ終わる頃、男性が戻ってきました。
「僕、君にウェリントンで会ったことあるよ!カフェに、トライアルしに来たでしょ?」
「あっ、え!!あなた、あの時の!!」
びっくり仰天!
ウェリントンで職探し中だった頃、カフェでトライアルをしました。
その時にそのカフェで働いていた男性だったのです!!
彼が辞めるから、代わりの人を募集していたのでした。
私は人の顔を覚えるのが得意で、これまでは必ずと言って良い程、私が相手よりも先に気付いていました。
相手から覚えていてもらえたのは初めてだったので、めちゃくちゃ嬉しかったです。
「実は昨日の夜会った時から、どこかで会ったことあるなあって思ってたんだ。さっき歯磨きしている時に、ようやく思い出したんだよ」
「覚えていてくれて、ありがとうございます!まさか再会できるなんて!ミラクルですね!」
ウェリントンで1回出会った人と、カイコウラの同じホステルで同じ日に、同じ部屋に宿泊していたなんて!
何て素晴らしい奇跡!
彼はトライアルの時に、フランス語を教えていて、授業の枠を増やしたいからカフェを辞める、と言っていました。
その言葉通り、ワーホリビザの期限までフランス語を教え、今はビジタービザに切り替えて最後の旅行をしている最中でした。
私もトライアル後からここまで、どう過ごしてきたか話しました。
彼は私がトライアルに落ちたのを、他の人がバリスタの経験あったから優先されただけだよ、と優しく励ますように教えてくれました。
当時はもちろん、すごく落ち込みました。
もうすっかり忘れて、何も気にしてなかったのですが、気にかけてくれて優しい人だなあと思いました。
あの後すぐに働き口が見つかったと話すと、「良かったあ」と自分の事のようにほっとしてくれました。
彼はもう1泊した後、ピクトンからフェリーでウェリントンへ戻り、最後の数週間を過ごす予定でした。
「そうだ、カフェで働いていたあの子のこと、覚えてる?あの子に写真を送りたいから、ツーショット撮らない?」
「もちろん!」
インスタを交換し、早速写真を送ってもらいました。
「また会えて嬉しかったです!」
「僕もだよ!」
彼はベルギー出身だったので、ヨーロッパに旅行する時に連絡させてもらう予定です。
カイコウラのラストは、奇跡的な再会で締めくくられました。
私はニュージーランドに来るまで、インスタのアカウントを持っていませんでした。
過去に数回、好きなバンドの情報を見るために作ったこともあるのですが、1週間と続かず、すぐに消していました。
インスタのイメージもかなり偏っていて、「自分がどれだけ幸せかを、他人にアピールする場所」と思っていました。
ワーホリ前に、海外の友達がもし出来たら、LINEは使えないからと、インスタを一応作りました。
語学学校でたくさんの人と、インスタ交換しました。
ダイレクトメッセージの通知だけONにして、海外の友達とのコミュニケーションツールとして使用していました。
その頃は友達のストーリーや投稿は、全く見ていませんでした。
フランツジョセフのレストランで、たくさんの海外出身の友達ができました。
友達が去る日や、私が去る日にインスタ交換しました。
私が旅に出ると知ると、「旅行の様子をインスタにアップしてね!見たいから!」と言ってくれた友達がいました。
また、フランツジョセフのモーテルで、唯一の仕事仲間で一緒に住んでいた方も、「距離は離れるけど、インスタでサンの近況を追ってくからね!」と言ってくれました。
私はどちらにも、「OK!」と返事していました。
言ったからには、やらねばならない。
初めてストーリーをアップしてみました。
すると、すごく多くの方が見てくれ、また親しい友達はいいねしてくれたり、メッセージをくれたり、驚く程の反応が返ってきました。
他の人のストーリーや投稿も、見てみました。
特にフランツジョセフで出会った友達たちや、旅の途中で出会った、一期一会の人たち。
その人たちが何をして、何を見ているのか。
それが分かるって面白い、と思いました。
インスタも使い方次第で、こんなに良いツールなんだ、と初めて感じました。
何事も、同じ。
やってみるまでは、分からない。
さあ、インスタの良い面も知れたところで、お次は2回目のクライストチャーチです。
以前フランツジョセフに行く前に、2泊旅行していました。
メインな観光名所はその時に制覇していたので、今回は友達とゆったり会うこと、ストリートピアノを弾くこと、マーケットに行くことを楽しみにしていました。
どんな旅になるでしょう!
まだまだ旅は続きます。
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