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「21世紀の資本LE CAPITAL」 資本主義の超克を目指そう

格差は社会に深刻な影響を与えている。
特に経済格差においては、特質すべき問題点があるように思う。

世界には貧富の差が存在する。
不労所得階級と労働者階級などと呼ばれることもあるが、
既存の資本主義体制を継続していけば、
資本家がお金持ちになり、庶民との格差が拡大する一方である。

アメリカにおいては、資産運用によって生み出された7割を
トップ1割のお金持ちが独占し、
残りの9割の人々で残りの3割のお金を分け合う状態になっている。
少数のお金持ちたちが今持っている財産を資産運用する方が、
庶民が労働するよりも稼ぐことができる社会なのである。
だから、資本主義は格差が一方的に拡大していく。

TOYOTA、経団連、富士通は終身雇用制度の終了を宣言した。
貧富の格差は、日本においても深刻な問題となっていく。

従来の経済学では、
労働者が努力をし、経済成長をすれば、
経済格差は解消されるかのように思われてきたが、
それは第一次、第二次の世界大戦を考慮しない
たった100年間の分析に過ぎない。
さらに長期的な視野、世界大戦を含む200年間を分析すれば、
戦争は、強制的に経済成長率を高めて格差を是正するため、
労働の努力による経済成長で経済格差が解消されることはない。

解決策として「世界的な累進資本課税による分配」に辿り着くことになる。
しかし、世界的な累進資本課税制度が成立したとしても、
格差が解消されるわけではない。
貧富の差が小さくなり貧困層は少なくなるのかもしれないが、
果たして、満足のいく人生を送れるのだろうか。
はたまた、格差があるから幸せな世界が訪れないのであろうか。

世界的累進資本課税制度は、次善策であり最善策ではないように思う。
お金があるから
教育が受けられ、
結婚ができ、
ご飯を食べることができるのではなく、
立派な教育内容があり教師がいるから教育が受けられる。
愛する人がいるから結婚ができ家庭を持つことができる。
食べ物を生産し料理をしてくれる人がいるからご飯が食べられる。
お金のあるなしにかかわらず、
この内容さえ、実現させることができれば、
十分なのではないだろうか。

あなたは、資産運用で稼げる上位10パーセントに
入っていないことを嘆くかもしれないが、
働くことにバカらしさを感じ、
投資することなどはしないでほしい。
この世の経済の大半の資本を持っている者たちがいるが、
重要なのは、お金を中心としたフィールドで闘わないことである。
資産運用、投資などで闘っても、資本の大きさで潰されるだけである。

あなた自身が求めている幸福な人生とはどのようなものであるのか。
そのことを真剣に考えてほしい。
働かずにお金が稼げれば幸せなのか。

21世紀の資本主義社会に生きる日本人に問いたい。
あなたは、21世紀をどう生きるべきか。

日本の未来を真剣に憂いておられる方
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