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ぼる塾YouTubeから学ぶ、人を認める・大事にする・尊重するということ

最近急激にYouTubeを通じてハマっているのが、女性お笑いカルテット「ぼる塾」です。面白いし話が上手いし、キャラクターのバランスがとっても良い。もちろん純粋に芸人さんとして見て楽しんでいるのは大前提です。でも動画の中の彼女たちを見ながら、なんだか心が洗われるような、穏やかになる感覚があって、これが癖になってしまうのです。お笑いが好きでネタ動画も芸人さんのチャンネルも色々見る私ですが、ぼる塾はお笑いを見るだけの感覚とはちょっと違う感じがしています。この感覚って何だろうな~と考えたことと、彼女たちから学ぶことがたくさんある気がして、書き留めておこうと思いました。

前提、私がぼる塾にハマったのはここ1カ月くらい。そして主に彼女たちを見ているメディアはYouTubeばっかり(一部、リーダーの酒寄さんのnote)です。なのでずーっと追いかけているファンの方からすると理解が浅い部分はたくさんあると思いますが、おゆるしください。


ぼる塾のYouTubeの魅力

ぼる塾はテレビに出るときはほとんど3人でいるのですが、元々コンビだった2組が合わさったカルテットです。産育休から復帰したリーダー酒寄さんの存在が、個人的にはぼる塾の核な気がしていて、そのお姿が見られるYouTubeがとっても好きです。

ぼる塾のYouTube、ただ美味しいものを食べながらみんなで話しているだけの動画が多いのです。田辺さんとあんりちゃんが丸いお身体をしている通り、美味しいものが大好きな人たち。おふたりは爆食モンスターズなる名前で、ふたりだけの爆食動画を撮ってたりもします。

いわば人がごはんやスイーツを食べているだけの動画なのに、可愛いしあったかいし日常の中の幸せ~な空気があって、なんか見れてしまうんですよね。ごはんが単純に美味しそうだとか、トークが面白いとか、そういった理由はもちろんあるんですけど、何よりも”好きな人たちと美味しいものを食べる”という些細だけど貴重な喜び・幸せを体現しているというところが、私にはぐっと来てしまうのだと思います。

食べるものをみんなで決めて用意して、おいしそう~と言いながらオープンして、みんなで「いただきます」と言う。我慢できずだいたい最初に一口目を口にしてしまう田辺さんなどに、誰かが「おいしい?」と聞く。「おいしい~やっぱこれだわ~」と答える。「よかったね」「あーおいしい」「だよねだよね」と、人の反応を見ながら自分も食べて感想を言って、気持ちをシェアして、より幸せが加速している感があるんです。食べる系動画って、その商品のアピールを画面にしてくれたりとか、各々が感想を言って食レポみたいになる動画が結構多い印象なのですが、ぼる塾は”4人で美味しいものを食べて、幸せをシェアしている”感がある。画面や視聴者をいい意味であまり意識せずに、本当に4人が楽しくて美味しくて幸せで存在している感じが伝わってくるんですよね。

そしてたぶんたぶん、美味しいものが好き、とかこれを食べたいとか、それをみんなで食べたいというのがおそらく本音ですごく自然なので、作られたコンテンツを見ている感があまりない。だからこっちもごはんを食べながらYouTubeを流していると、4人と一緒にいるような気持ちにさえなったりする。爆笑はときどきしかしないけれど、気づいたらにんまりしてしまっています。

あとは、4人が単純にお上品。そして爆食家なおふたりも、本当にそのごはんが美味しくて食べたくて味わっている印象があるので、フードファイターとか無理して食べ物をアピールするとか、そんな雰囲気がまったくない。っていうのも単純に、彼女たちの動画を楽しめる、気持ちよく見ていられるポイントだと思います。

4人それぞれの魅力をさくっと

田辺さん

ぼる塾のポジティブで前向きな雰囲気を作っている大きな要素が、田辺さんの存在なのかなと思います。最年長で、ネタの中でも年齢や体型いじりをされるキャラ。きっとマイナス要素を挙げることは色々できるんだろうけど(これは万人に言えること)、ありのままで生きていて、自分の人生を楽しんでいる感じがします。自分のことをちゃんと認めて愛して、大事にしている感じがします。メンバーの前で駄目な姿を見せたり、ぐでーんと怠けていたりするシーンも、それでも自分には存在意義があって、メンバーとの信頼関係が成り立ってて大丈夫、っていう安心感のもとで発生している気がします。自分が好きなものを追求していて、そんな自分に自信を持っている姿も素敵。可愛くて強い、素敵な女性だなと思います。あんりちゃんや酒寄さんに全幅の信頼を寄せていて(ここが強いだけ、はるちゃんを信頼してないとは言ってない)、甘えている、信じている感じもなんか魅力的。とにかく可愛い。

あんりちゃん

あんりちゃんは、表のリーダーだと思います。自由な田辺さんとはるちゃんが面白いコンテンツであり続けるのは、あんりちゃんのメリハリあるツッコミ・回し・コントロール力があるからこそ。すごく感性が鋭くて、気遣いさんで、空気を読んでその空気をプラスの方向に持っていける人だと思います。いろんな動画を見ていて、メンバーのために料理を作る姿なども見ていて、それをストレスなさそうに、楽しそうにやれている姿がすっごく魅力的だし尊敬の念すらおぼえます。本当は疲れたり、損な立ち回りだなって思うこともあるのかもしれないけれど、毒吐きもなんかすがすがしいし気持ちいい。我慢してるな、支えてるなって空気を出さないのが本当にすごい。

私、自己分析では4人の中でいちばん自分に性格が似ているのがあんりちゃんだと思います。空気は読むし、場を回すキャラだったり、割といろいろなことに気がつく方ではあると思います。でも私はその見返りを求めてしまうことがあるし、感謝の言葉をもらえなかったり損な立ち回りをしているように感じると疲れて嫌になってしまう。結局ベクトルが自分に向いてるなーと思って反省することがあります。これが画面上のあんりちゃんからは感じず、本当にしたくて好きでやっている、もしくは役割として当たり前のようにやっている感じがする。本当に見習うところが多い女性だと思います。あんりちゃんには本当に幸せになってほしいし、甘えられるパートナーがいてほしい(誰視点)。

はるちゃん

最初の頃、なんだこいつ!と思って見ていたのがはるちゃんでした(笑)。あんりちゃんと田辺さんが空気を読む優しい人な印象の中、見た目はいちばんまろやか(すみません)なはるちゃんがいちばんやんちゃでアンコントローラブル。このギャップと、空気読まず自由で無邪気な発言に、うわっ苦手かもっと思ったこともありました。でも最近、はるちゃんの魅力と愛され力に気づいてしまいました。動画のはるちゃんは、人の様子を見ながらティッシュを取ったり、飲み物を取ったり、他の3人が新しい服を着ている姿なんかを見ながら毎回毎回「かわいい~」とニコニコしている人なのです。実は視野が広くて、そのときに自分ができることを無意識に考えている気がして、そして何より他のメンバーのことが本気で大切でしかたない感じが溢れているのです。この魅力がきっと日常的に溢れているから、優しい人だから、他のメンバーもはるちゃんの魅力にもちろん気づいていて、無邪気に出てくる変な発言に対しても、ちゃんと突っ込んだり愛を持って放置したり、そのコミュニケーションが成り立つんだなと思うようになりました。

酒寄さん

YouTubeを見始めて、ぼる塾の成り立ちやなんとなくの役割分担を知って、いちばん気になってしまった存在が酒寄さんです。裏のリーダーで、ネタを書いたり動画編集をしたり。YouTubeにはちょこちょこ出演もしているので、酒寄さんが出ている動画はなんか嬉しくて優先的に見てしまいます。ご自身のnoteでも書いていたけれど、自分の産休中に、自分のいない3人組がどんどん売れてテレビに出始める姿を見るのは、なんとも厳しい経験だったろうと思います。自分だったら辛いし、単純に喜べない気がするし、なにより卑屈になってしまうと思う。酒寄さんももちろんもちろん、いろんな葛藤があってそれを乗り越えて今に至ってるんだとは思うのですが、4人でいるときはとても自然だし、4人が皆重要なメンバーだと感じさせるし、酒寄さんの存在は貴重だし何よりとっても面白い。この愛が届いてほしいなあ。

酒寄さん、独自の目線かつものすごく深い愛情を持って他のメンバーたちを見ている感じがして、とても素敵な人だなと思います。それぞれの誕生日にそれぞれが選んだプレゼントを贈る企画があるのですが、みんな素敵なんだけれど、酒寄さんの選ぶプレゼントはセンスに溢れているし、それぞれのことをすごくよく見ている感じがする。どうかずっとリーダーとして、裏側ももちろん表にも無理せず出て欲しい。

ぼる塾から学ぶ、人を認める・大事にする・尊重するということ

上記のように4人それぞれが魅力的な人間でいらっしゃるのですが、この4人がバランスよくポジティブに同じ空間に、本当に親友のようにいると思わせるのがぼる塾の魅力だと思います。そしてなぜそれを感じるのか考えると、お互いがお互いをひとりひとりの人間として認めてリスペクトをして、大切にしあっているからだと思っています。その様子が、小さなシーンからでも伝わってくるところが素敵な人たちだなと思わせてくれるポイントです。そして私も人への向き合い方を考えさせられています。

あんりちゃんとはるちゃんは昔からの幼なじみ。酒寄さんと田辺さんは養成所でコンビを組み、売れない時代を経験したコンビ。お互いのいいところも悪いところも嫌というほどわかっていると思います。でもそんな相手を理解して認めて、無理にまざり合おうとか期待しようとか変えようとかせずに、ありのままの相手を大切にしているのが伝わってきます。田辺さんやあんりちゃんが爆食しているそばで、酒寄さんは少量のごはんをゆっくりゆっくり食べていたりする。はるちゃんの謎発言をスルーしていじる流れはあっても、最後みんなでノって見たりいじって笑って片づける。お互いがそのままのお互いで存在しているのが当たり前で、無理せずポジティブな空気でい続けられる。複数人が同じ場にいて、パワーバランスや関係性の濃度の違いが見えない人間たちってすごく素敵だなと感じます。

これ、親しければ親しい人ほどできなかったり、苦労したりすることってあると思います。私自身、距離が近づけば近づくほど、期待をしたり自分をわかってほしいと思ってしまうところがあり、まさに課題だと思っている特性・弱点です。だから4人を見ながら、本当に良い関係性だなと思うし、学ぶところが多いと感じます。

気楽にYouTubeを見始めても、なんだか毎度毎度こんなことを考えてしまって、「ああ私も人のありのままを認めて、大事にしたいな」と、じんわり学びを得てしまう、それがぼる塾なのです。すご。

さて、とっても長くなりました。ぼる塾をこんなに好きになるとは。自分でもびっくりしています。少しずつ私も成長していきたいなあ。
読んでくださった方、ありがとうございました!ぼる塾見てみてね。


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