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皮膚ダメージの回復が遅れる時間がある

私たちの身体には日内変動と呼ばれるリズムがあります。
サーカディアンリズム
と言われることもあります。
このリズムがきちんと作動していれば、朝は気持ちよく目覚め、夜になると次第に眠くなります。このリズムを調整しているのは、脳の中でも最も古い時代にできた脳幹です。
この部分が24時間周期のリズムの源になっています。

ただ、この装置も外からの光の刺激で調整されています。夜遅くまで蛍光灯が煌々と輝く部屋で大画面のテレビを見ていると、そのリズムが来るって、寝付きが悪くなったり、朝起きるのが辛くなります。

そこで、皮膚のバリア機能にも、そのようなリズムがあるのではないかという実験の結果があります。

角層バリアの回復速度にも日内変動があったのです。
夜7時から11時の間にバリアを破壊されると、他の時間に比べて回復が顕著に遅かったという結果が出ました

昼間働いたり、学校に通っている場合は、帰宅後の時間ですね。
食事をしたり、入浴をしたりする時間かと思われます。
この帰宅後の時間にアトピー性皮膚炎の場合、痒みがあっても掻きすぎては回復が遅くなってしまうということですね。
注意が必要です。

私自身の経験からすると、昼間仕事をしている時は身体を掻き壊すということはないのですが、大体決まって、帰宅後のリラックスした時に無性に痒くなり掻いてしまうということがありました。
昼間我慢しているため、その反動というのもあるかもしれません。
そう考えると回復が遅れてしまう時間帯に限って、痒みも増してきていましたので、なかなか快方には向かわないことをしていたということですね。
夜7時から夜11時までは、痒くても我慢をする。
頭の片隅に置いておくだけでも効果はあるかもしれません。

この時間帯は掻かないことを肝に銘じて過ごすことにします。

※「皮膚感覚と人間のこころ」傳田 光洋 より一部抜粋しました

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