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子どものケアと発達における父親の役割:幼児期編

昨日の続きです。

最近の子を持つ核家族の割合は25%前後ですね。つまり家で使えるリソースは父母しかいないっていう前提です。

まず昨日の周産期及び新生児編はこちらです。

本日は幼児期編です。

幼児期編

父親が言語発達に与える影響

例えば、親の教育レベル、育児の総合的な質、および生後24か月の早期の父親からの言語入力が、子どもの表現力豊かな言語発達に貢献をしたこととされています。母親の方が言葉や語彙の数が多く父親は少ないのですが、あまり多く話しすぎて母親の会話に興味を持たず、父親の言葉に興味を持ちやすかったということでしょうか。
父親の発話数は母親より少ないのですが、なんでか父親の影響が強かったと。共働き家庭の場合、父親は子どもの早期言語能力に重要な貢献をする可能性があり、言語発達と就学準備を改善するためのあらゆる取り組みに父親を含めるべきと書かれています。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0193397306000980?via%3Dihub

父親の関与が9歳時点でのメンタルヘルス症状の減少と関連する

乳児期に父親がより関与した場合(世話や遊び、コミュニケーション)。9歳時点(日本では小学校3年)でのメンタルヘルス症状の減少と関連したとされています。日本では小4の壁がありますが、不登校は小3〜小4にかけてが2つめのピークです。これと関係がするのかもしれません。(※アブストしか見ていません)


父親が荒っぽい遊びに参加すると社会的能力が向上する

引用者によると、父親はより荒っぽい遊びに参加し、未就学児との遊びに参加すると、問題行動の外面化と内面化が減少し、社会的能力が向上するとされています。(アブストでは荒っぽいとまでは書いていないようですが)
これは、、あるかもしれんな。トラウマ級に危ないのはダメだけどね。心配する気持ちはわかるけど、お母さんのいない公園ってあってもいいのかなって思う。
あ、わかりやすく言うと、プレイパークのお母さんいない版がいいのかな。



父親の積極的な関与は子どもの問題行動と母親のうつ症状に影響を与える

1992年のデータを解析しており、スマホやインターネットのない時代ですのでちょっと参考になりにくいかもしれません。とはいえスマホインターネットの無い時代だったので、今となっては余計なバイアスが入っていないウブなデータとも考えられます。
個人の感想ですが、Xなどを見ない、SNSで情報を収集しないことでメンタルヘルスは向上すると考えています。noteも(もちろんこれも)同じで読むとメンタルに悪い影響が出る事もありますので、定番の心理教育を受けてからの方が迷いが少なくていいのかなって思います。

ところでこの研究、父親による積極的な関与のレベルが高いほど、時間の経過とともに子どもの問題行動と逆相関(関与が高いと問題行動が減る)しており、母親のうつ症状が子どもの行動に及ぼす影響は、父親の積極的な関与のレベルによって異なることを示しています。


幼児編の最後に書いてあったのですが、別居父親の育児スキルを高める介入プログラムってあるのね。日本にはあるんかなぁ。

<参考文献>



画像は生成です。子どもだけ成長させたけど、親も成長させるべきでしたね。








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