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不登校さんにこそ見てほしい、いま見られるおすすめ現代美術 2024年5月版

おはようございます。今日は美術関係のお話です。

でも美術って綺麗な絵を見るのだけが美術じゃないですよ!

そこで今回は、現代美術を中心にいま見られる展覧会をあげていきます。

現代美術って


現代美術って小便器を逆さにして展示してもいいじゃないですか(デュシャンの「泉」ね。)の世界です。
概念が大事だったり、誰も見たことがないことが大事だったりします。

つまり現代美術を見ることって、異なる認知の仕方を知るってことなので、実は認知療法だとも思っています。

まだ見たことがないものを見て、異なる認知を持って帰ってください。

「こころのお土産」です。

静かな平日がいい?
美術館って一応静かにしなきゃいけないので、だいじょうぶ。余計なことは聞かれないと思いますよ。
ただし、美術館は月曜が休みが多いのと、(国立新美術館のように水曜の場合もある)一部では学校見学がある場合もあります。

それではお勧めの展覧会です〜!

(1)テオ・ヤンセン展(静岡)

この奇妙な作品は是非本物を間近で見ることをお勧めします。ネタバレですが、近くで見ると接続部はセロテープのようなものでぐるぐる巻きです。でも実際に動かすと少しギシギシいいながら全体が無駄なく動きはじめるのです。あれカッコイイんですよ。
美術の世界で「大きさは力」ってありますけど、これは緻密さと大きさと両方備わっています。

(2)日本の仮面――芸能と祭りの世界(大阪)

これはちょっと聞いてみたいな。
「この中にあるで仮面を1つだけつけなければならないとしたら、(仮面をつけられるとしたらでも可)どれがいい?」
と。

可能ならその理由も。

漫画「ガラスの仮面」じゃないですけど、俳優でなくても私たちは仮面をつけていますよね。

もしかしたら社会的カモフラージュってこれの事かなと思います。

もちろん、太陽の塔も見ていきましょう。でっかいことは良いことです。

(3)未来のかけら: 科学とデザインの実験室(東京)

美術というよりはデザイン※の領域ですが、新しい視点を見せてくれそうです。(※美術とデザインは異なるものです)

いま、イヤホンをつけてる方を見るのは日常ですが、ウォークマンが発売された当初は批判が飛躍し、「ウォークマンなるものを使うと世界はやがて戦争に突入する」とまで言われました。
それほど新しい世界はちょっと恐いのですが、未来を作っている人を見ると少し安心できるかもしれません。

(4)フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築(青森)

マインクラフトで建築が好きな方はいませんか?

放デイでマインクラフト教室もやっていますが、直線的なデザインを多用するライトの作品はみんな好きです。会場に図面やスケッチだけでなく模型などがあればなおいいかもしれません。
もしよかったら落水荘をマイクラで再現してみてください。

ライトの作品の一つ旧帝国ホテルの実物(博物館明治村:愛知県)を見るのもいいですね。

(5)猪熊弦一郎展 ホノルル(香川)

うどん県ですよ。ホノルルじゃないです。
(まだあれば)不登校さんには上の階の常設展にセロテープ巻の作品があったらお勧めです。ちょっと理由は忘れましたが、禁煙の手持ち無沙汰を慰めるためだったかな。でもどっかで見たことがあるかもしれませんよ?

それはともかく、ここも建築が面白いです。ぜひチケットは買ってほしいですが、あの大舞台のところで遊んでみてください。インスタ映え用で遊べなくなってないか心配ですが、、子どもが遊べなくなっていたら猪熊先生怒るんじゃないかな、、、

特に四国水族館の混み具合がダメならここに逃げてきてください。水族館から少し離れていますが静かな場所かと思いますそして駅のロータリーのうどん屋も美味しいし、丸亀城の石垣も美しいです。


(6)つくる冒険 日本のアール・ブリュット45人 ―たとえば、「も」を何百回と書く(滋賀)

現代美術には、リフレインといった繰り返し技法や、ポロックのようなアクションペインティングといった手法があります。

しかしそんなこともつゆ知らず、独自に似た技法を発明した作家さんが多くいます。美術教育も受けていないにもかかわらず。

美術教育を受けていない、プロの作家としてではない「生」の芸術を「アール・ブリュット」と呼びます。

一見すると問題行動と捉えがちな作品もありますが、自分が自分であるために作品を作る方もおり、その行為が「表現」なのか「問題行動」なのかを問われるきっかけになるかもしれません。NPOのスタッフにも見てほしい展覧会です。

まとめ


美術館に行って感想なんか聞いてはいけません。そりゃー野暮ってもんです。

ぜひ言語化できない感情を持って帰ってください。


こころのお土産です。


<参考サイト>



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