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今自分がやってることが、他人にとってはすごいことかもしれない

僕自身、他人の魅力や可能性に気付くのはものすごく得意で、「こんなビジネスできそうやん!」とか「この人に話聞いたらアイデアくれるかも!」とか、かなり前向きなアドバイスができる自信があります。

これが僕の持ち味だと最近気づき始めたのですが、一つ問題が発生。

自分の魅力や可能性に気付きません。

何が強みで、これからどんなことをやっていきたいのか、自分が想像しているよりも全然見えていないことに気付いてしまいました。

最近、それすごく悩んでいます。

人間は客観視しないと物事を理解できない

なんで他人の魅力にすぐ気づけるのに、自分のものには気づけないのか。

理由は単純です。
客観視しているかどうか。

他人のことは客観視して、少しでもいいアドバイスができるよう色んなことを考えることができます。

一方、自分のことを考えるときは、堂々巡りが止まりません。
考えがまとまらず、「結局よくわからん」で終わってしまうこともしばしば。

それもそうです。
そもそも人間は、客観視しないと物事を理解できない生き物なのです。

だから相手に客観視してもらう

では、自分のことを理解するにはどうすればいいのでしょうか。
それは、自分のことを客観視してもらうことです。

単純な話です。

かみ砕いて言うと、他人と話す機会を作ることです。
自分が考えてることをとりあえず話してみて、相手の反応を見る。

そうやって、客観視してもらうことで自分では気づけないことも気づけるようになるのでしょう。

対象は、自分と違う環境にいる人

ですが、誰でもいいわけではありません。
得られる答えをある程度予想すると、その対象は全員ではないことがわかります。

結論から言うと、「自分と違う環境にいる人」です。

たとえば、同じ職場の人にぶつけるとしましょう。
確かに、自分のことを良く知ってくれていて、それに沿ったアドバイスはしてくれるでしょう。

ですが、普段から同じ空気を吸って同じ方向に向かっている人なので、価値観が自ずと似てくるのです。
これは人間だから仕方ありません。

だから、対象とすべき人は違う環境にいる人。
自分と違う環境にいるからこそ、自分の魅力や可能性に気付けるのです。

ちょっと例をあげてみます。

今日、フリーライターの友人と話していました。
僕は会社員として編集長をしていて、友人は独立してフリーライター。
お互いがお互いの働き方に興味があって、話が弾みました。

「編集者って何やってるんですか?」

純粋すぎるその質問に少し戸惑いましたが、「取材日程調整から記事の納品まで、記事制作の全ての工程の責任を負うこと」と答えてみると、「そんな長い工程を、1ヵ月10本以上やるなんてすごい!」と言ってくれました。

昨年夏まで建設業界にいた僕は、今の会社のやり方しか知らないので、これが当たり前だと思ってました。
これってすごいんですね。

確かに、言われてみるとかなり多くの仕事をやっています。お客様との日程調整、ライター・カメラマンのアサイン、取材当日、文字起こし・原稿執筆・冊子制作・Webページ制作の依頼、お客様とのやり取り、パートナーさんの請求管理等、1記事をつくるだけでこんなに業務が発生して、かつそれを何本もやっています。
今書き出してみて、少しギョッとしました。

また、社外で活動している一般社団法人ではコミュニティマネージャーをやっていて、4つのプロジェクトの進捗管理、役割分担、インタビュー・ライティング、動画制作、全体の戦略構想など、これまたたくさんのことをやっています。
あっぷあっぷしながらもなんとかやっています。

これらのやっていることを友人に話してみると「すごい!」の一言。
そこでやっと「ああ、そうか。これって全員ができることじゃないんだな」とわかったのでした。

上記の例を自分なりに客観視すると、「日々マネジメントばっかりやってるなあ」と気づきました。
つまり、僕にとっての強みは「マネジメント」であり、魅力は「色んな人が活躍できる場を作れる」ことなのかもしれません。

自分だけで考えていると未熟さしか見えなくて落ち込んでしまいますが、こうして他人に話すことで、それが自分の強みであることに気付けたのです。

こうやって、自分と違う環境にいる人に話すことで、自分が今やっていることを客観視できる。
その結果、自分の価値に気付くことができる。

だから、定期的に誰かに自分をぶつけることが必要なのかもしれません。

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