私のストレス解消法
皆さんは、心をリフレッシュしたり、ストレスを受け取り直せるような手札をどのくらい持っていますか?
わたしは精神保健福祉士という資格を根拠に、メンタルヘルス分野の専門職として働いています。
しかしながら、この業界あるあるかもしれませんが、わたしはストレス解消に関して、とても苦手意識を持っています。
何事も第三者から見れば考え込んでいしまうようなタイプ(自分ではこれが普通だからなんとも言えないのですが…)で、ネガティブ思考を根本的には身につけて人生を進めてきました。
過去の記事にも少し触れていることがありますが、社会人になってから一時期、あの時期は本当にまずかったかもしれないと思う時期も経験しています。
そんなわたしも、最近では、自分自身にとってある程度のストレス状況までは効果が見込める手札をようやく認識できるようになってきました。
あくまで、一個人にとっての解消法ですが、今自分にはそういうものが無いと思っている人の中にも、自覚しづらいだけで少し長い物差しで見てみたらストレスの解消や対処に一役買っているものがあるかもしれません。
そういうところから、自分の手札を幾つも持っている人たちが世の中に増えていってほしいと思います。
わたしはきっと少ない方ですが、参考までに最近のトップ3をシェアします。
★サッカー観戦
わたしは中高とサッカーをやってきました。誰かのサポートをすることやメンタルヘルスに関する学問に興味をもったことも、サッカーとは切り離すことができません。
もうすっかりプレーをすることは無くなってしまったのですが、サッカーに触れることはわたしにとって原点に戻れるのです。
サッカーに触れることにすら興味を持てなくなってきたら、それは一つの危険サインかもしれません。
特にわたしにとってエネルギーをもらえるのはスタジアム観戦です。
そんなには声を出したり、飛んだりしたりと選手を鼓舞するようなタイプではないので、選手には申し訳ない気持ちがちょっぴりあります笑
自分がスタジアムでの観戦からエネルギーを得られていることを実感したのは、実はほんのここ数年です。
コロナ禍の終盤から、細心の注意を払いながら足を運ぶ機会が徐々に増えています。
今年は人生でもダントツで1番観戦に行っています。
現役の時に自分が体験できなかった、素晴らしいピッチ。
そしてファンサポーターに後押しされ、それに応えようとする選手や監督コーチングスタッフ。
彼らが最大限のパフォーマンスを発揮できるように、きめ細やかなサポート、運営をしているクラブ関係者やパートナー企業、ボランティアの人達。
そういった様々な立場の人がチームの勝利のためにエネルギーを表現しているその空間にとてつもなくエネルギーを与えてもらっているのです。
特に、サポーターの熱量に、最近では心打たれています。
また、YouTubeがサッカー界へも浸透してきているので日本代表やJリーグチームの普段カメラに映らない部分というのも一つのエンターテイメントとして、オープンになってきました。
そこに表現されているストーリーに触れることでまた、味わい深くスタジアムでの空間、時間を吟味できるのです。
1人で行く観戦が気楽で好きですが、何度か観戦に興味のある人と一緒に行く機会があってからは、魅力を伝えることの面白さにも目覚めました。
たまにであればそういう観戦もウェルカムになってきましたね。
サッカーはスポーツの中でもコミュニケーションによるエネルギーを体験できるスポーツですし、コミュニケーションツールとしても有効なものだと思っています。
実際、わたしはコミュニケーションのところに着目をして、デイケアの頃にサッカーのプログラムを立ち上げました。
★海や山、太陽に触れる
海岸沿いでボケーっとしたり、山をトレッキングして、その途中から見渡す景色が好きです。
こうした広大な空間の中にいると、生物としての自分や生きているコミュニティが地球規模からしたらちっぽけなのかを実感します。
「ちっぽけ」という意味は様々かと思いますが、わたしにとってはポジティブな意味で再認識できる場所です。
それを頭でわかることと体験することは全く異なると思っています。
ストレスが溜まっている時ほど、わたしはその抱えているストレスを「ちっぽけ」と捉え直す目的で海岸から海やその先にうっすらと見える土地だったり船だったりサーファーだったりを眺めるために向かいます。
「太陽を浴びる」という方法は1番てっとり早い方法です。
紫外線のことは若干の懸念ではありますが…。
この仕事をしていると「睡眠」「生活リズム」の大切さについて利用者さんに話す機会が多いのですが、その中の一つに太陽の日差しを浴びるというのがあります。特に朝に浴びることが大切だと言われています。
太陽を浴びることで、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が生成されます。セロトニンは、時間が経つと「メラトニン」という睡眠を促すホルモンに変わります。これらの情報は今やほぼ一般的になっているのではないかと思います。
うつ病の原因の一つとして言われている説としてセロトニン欠乏ということがあげられていますが、こうした点からも頷けますよね。
現場レベルの話ですが、実際に気分があまりあがらないという利用者さんの居室状況を聞くと朝も昼もカーテンを閉めたまま、電気もあまりつけないという人がやはり圧倒的に多いなと思っています。
中々、即効果を感じるかと言ったら難しいのかもしれませんが。
自分自身の人生を少し長い帯で見てみた時に、やっぱり日を浴びていることやその熱を体が体験している時リラックスしていたり何だか良い気持ちがしていたり、精神的に健康な時が多いかもしれないと気づける場合があると思います。
わたしは、それを直観的に実感した時を境に、自分にとってはとても大切な要素だと気づきました。
★料理
最近、ズボラ自炊をすることにハマっています。
料理とも言えないレベルですが、スーパーでその時々の安い食材や旬な食材を適当に買って、それで作れそうなレシピを調べて調理して食べるまでの過程がもはや趣味になってきました。
特に、それらをアウトドアのYouTubeなどでご飯をつくっている場面を流しながら過ごすのが好きです。
最近は、俳優の東出昌大さんのYouTubeですね。
丁寧な暮らしの代表的な人になりつつあるクリエイターOKUDAIRABASEさんもよく観ています。
あくまで自分の分だけなので、気が楽だから今は解消になっているとも思っています…が笑
四角大輔さんという元音楽プロデューサーの方で、今はニュージーランドの湖畔を拠点に活動されている方がいるのですが、その方の著書である「超ミニマルライフ」を読んでからは、具沢山の味噌汁ばかりつくっていますね笑
余談になりますが、四角大輔さんの本はどれも素敵なのですが、この書籍とセットになって出版されている「超ミニマム主義」の2冊は、四角さんにとって、とても熱い思いをエネルギーを割いて書き上げた本だとトークイベントでお話しされていました。分厚い本ですが、その厚みの分の思いが詰まった書籍になっています。
ぜひ、書店などで手に取ってみてください。
以上、最近のわたしの対処法トップ3です。
わたしはサッカーをやっていたものの、どちらかというとインドア人間だと自負して幼少期から過ごしてきました。ですが、非常にアウトドア的な要素にポジティブな反応を得られやすい体質のようです。
わたしの両親はどちらも自然に恵まれた地域で生育しているので、なんらかそういう遺伝子を受け継いでいるのかもしれませんね。
利用者さんを観ているとやはり、こうした対処法を沢山持っている人ほど、病気の症状とうまく付き合い自分の生活を続けることができているなと実感しています。
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