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息を吸うのも難しかったけど

今朝、オンラインでピラティスのレッスンを受けた。ヨガマットの上で体を伸ばしながらzoomに入室すると、世界中の誰とでも友達になれそうな朗らかな雰囲気の講師の先生は参加メンバーと声をかけ合っていて、そのまま明るい雰囲気でレッスンが始まった。

今日のレッスンは、呼吸の練習や姿勢の作り方、加えて骨盤周りやお尻の筋肉を使うメニューを重点的にという内容。リラックスする時間も挟みながら、先生の指示がテンポよく飛んでくる。

「息をふーっと吐ききって、吐き切った後にあばらを締めて、みぞおちも腰に近くなるようにお腹を薄く保って、肩の位置もキープ、骨盤底筋をぐっと上に、梅干しを食べた時の口みたいにすぼめて〜」

いや意識すること多いなっ!
強制マインドフルネスでありがたいよっ!
ゲーム感覚で楽しめて、あっという間の1時間だった。

終わってみて、あらまあ呼吸がしやすいわ、と驚いた。息がたっぷり深く、自分の中に勝手に入ってくる。それがとても心地よくて、新鮮で、健やかな自分になれた感じがした。

適応障害でダウンしていた頃、とにかく息がしにくかった。意識的に吸って吐いてをしないと、呼吸が止まってしまう。仕事に苛まれている時だけでなく、リラックスできるはずの家でも、呼吸がずっと浅かったように思う。呼吸なんて普段意識していなかったから、その状態が異常だってことにもあまり気付いていなかった。

仕事を休んでおよそ2ヶ月、意識しなくても息を吸えるようにはなったが、そもそも私は緊張したりストレスを感じたりすると呼吸が浅くなるっぽい、ということにも気付いた。いや頑張ってくれよ、生を放棄するでないよ、呼吸もできないんじゃその他諸々大変なこの世の中をどうやって生きてくっていうんだい、と自分の自律神経に突っ込みたくなる。

突っ込んだところで治ってくれそうにもないので、なんだか調子が悪いなという時には、自律神経が怠けているのをやれやれと横目に見ながら、自分で意識して深呼吸をするようにしてみている。そうすると体の隅々が「酸素あざ〜っす!俺たちもうちょっと頑張りますわ!」と、ちょっぴり元気を出してくれる感じがするので、自ら呼吸をしにいくっていうのも悪くない。

ピラティスは姿勢改善に役立つという印象を主に持っていたけれど、呼吸、つまり生きるということにとっても良い営みなんじゃないかと、今日のレッスンを受けて思ったりした。私はこれから、よく生きたい。それにはきっと、よい呼吸が必要だ。

早速ピラティスのレッスンが受けられるスタジオをググってみたが、月に1万円以上もするものばかり…。無収入にはしんどい価格。YouTubeで探してみようっと。

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