ゆう

ひとりごとにっき 福岡在住のアラサー女 INFP/適応障害で休職を経験/接客業

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ひとりごとにっき 福岡在住のアラサー女 INFP/適応障害で休職を経験/接客業

最近の記事

過去を悔やむということ

私は基本的に過去を後悔することは無い。 あの時こうしたら良かったなとか、こうしておけば今頃こうだったろうにな、なんてことは考えても無駄だという考え方だからだ。 でも、昔は違った。 昔はあの時どうしてこうしなかったんだろうと悩んだことがある。 高校受験の時、私は行きたい高校があった。その高校は私立で、附属の大学があって、私はその高校に入って、ゆくゆくは大学の行きたい学科に進むのが夢だった。 受験は合格していた。 けれど、結局その高校には行かなかった。 公立の高校に合格をした

    • もう大丈夫

      適応障害と診断されたのが今年の五月。 当時の私は今思えば本当に心が疲弊していた。 しんどくて朝起きられない。 部屋の片付けが追いつかず、フローリングの上には脱ぎ捨てた服が散乱し、シンクに入らない汚れた食器は玄関にまで溢れた。 風呂に入る気力もなく、メイクもせずに仕事に行き、なんでもないことにイライラして、考え方が極端になった。 理由もなく涙が出て、訳も分からずもう嫌だと泣き叫んで、時折、このまま世界からいなくなってしまおうかという気持ちがよぎる。 ひたすらベッドで眠り、些細

      • 背景を想像する

        全てのことにおいて「どうしてそうなったのか」という背景を想像するのは大切なことだと思う。 たとえば仕事中、部下が事前の相談なく持ち場を離れたとする。その時「持ち場を離れないで!」と注意するのは簡単だ。けれど大抵、そこには何かしらの理由がある。人は考えることが出来る生き物だから、全ての行動には理由がある。部下が持ち場を離れたのは緊急で動くべきことがあったのかもしれない、上司に伝えようと思ったが他の人と話していたので邪魔するのは良くないと判断したのかもしれない、すぐに戻れると思っ

        • ゆとり

          仕事が終わって、帰りにスーパーに寄る。 食材を買い、家に帰りついて調理をする。 食事をして、皿を洗い、お風呂に入る。 お風呂から上がったらしっかり髪を乾かして、スキンケアをして、明日の朝ごはんのために炊飯器にお米をセットする。 仕事用のカバンの中身を整理して、ソファに座ってのんびりSNSを見たりして。 眠くなったらベッドに入ってゆっくり眠る。 これが今の私にあって、休職前の私にはなかったゆとりだ。 適応障害になったことをきっかけに職場環境が変わり、私はゆとりを手にした。

          お盆と正月

          小さい頃、お盆休みと正月休みは父方の祖父の家で過ごすのがお決まりだった。 祖父の家は周りに山しかない本当にド田舎で、道に無人販売所があって、最寄りのコンビニまでは車で15分かかるような、そんな場所だ。 盆と正月は決まって親戚が集まる。何の繋がりかもよく分からないおばさんやおじさん、いとこ、はとこ。何人いたかも覚えてないが軽く二十人はいた気がする。 十五畳くらいの和室にぞろぞろと大人が集まって木製のテーブルを囲む。子供たちはテレビのある別の部屋でゲームをしたりして。 大人たち

          お盆と正月

          普通という名の物差し

          普通って言葉があんまり好きじゃない。 普通って人それぞれで、そこに明確な基準ってないと思う。いわゆる多数決。多い方が普通で、少ない方は普通じゃない。 私は販売の仕事をしている。だから土日祝は休みじゃないし、ゴールデンウィークやお盆、年末年始が休みなんてことは無い。世間一般が大型連休と呼ぶような期間、私は忙しく働いている。 羨ましく思わないと言えば嘘になる。纏まった休みが決まった期間にあるというのはそこを目標に頑張れたりするのだろう。予定が立てやすかったり、イベントやコンサー

          普通という名の物差し

          私にとっての仕事とは

          私は別に働かなくても心豊かに生きていくことが出来るならば働きたくはない。大抵の人はそうだと思う。生活のため、美味しいものを食べて、欲しいものを買って、心豊かに生きるために働いている。 けど私の場合、嫌々働いている訳でも無い。仕事が苦痛で仕方が無いわけじゃない。そこにはほんの少しだけど楽しさだとか、やり甲斐だとか、喜びだとか、そういうのがあって。私は今の仕事が嫌いでは無い。 朝8時に起きて、9時に家を出て職場に向かう。そこから働いて家に帰り着くのは22時半。帰りついたら食事を

          私にとっての仕事とは

          休職最終日

          日付が変わったので今日は休職最終日。 明日から約二ヶ月ぶりに職場復帰をする。 と言っても元の職場ではない。 私は全国にお店があるショップの販売員をしていて、休職前に働いていたお店は家から片道2時間かかる店舗だった。田舎なので電車やバスの本数が少なく、距離以上に時間がかかっていたのだけど、本社はあくまで自宅からの距離しか考慮しないので勤務開始時間に合わせるとどうしても2時間前には家を出ないと間に合わなかった。往復2時間。電車やバスが人身事故や災害で遅れた時は20時半に勤務を終

          休職最終日

          優しい嘘

          大人になればなるほど嘘が上手になる、なんてことを聞いたことがある。 私は逆だ。大人になればなるほど、嘘をつくことが苦手になった。怖くなった。 子供の頃は躊躇いなく、自分を守るために平気で嘘をついた。叱られたくなくて嘘をつき、嘘がバレないように嘘をついた。嘘がいけないことだと親に教えられても、親に向かって嘘をついた。その場を凌ぐために、それが正義であるというように。  だが嘘はバレる。嘘だからだ。当たり前だけど。 真実では無い。だからいつかバレる。私は何度も何度も何度も何度も

          優しい嘘

          子供は親の介護をするべきなのか

          母親はせっかちでイライラしやすい人だった。 買い物が好きで、洋服やバッグを見るのが好きで、よく色んなところに一緒に出かけては一日中あっちもこっちも色んな店を見ていた。 せっかちな母は、私より少し歩くのが早くて。気付いたらそばにいないなんてこともよくあった。 母は一時期働いていたこともあったけど、ほとんど専業主婦だったから家事はほぼ一人でこなしていて、洗濯も料理も一人でしていた。 数年前まで私が実家に帰った際、仕事に行く時はお弁当を作ってくれていた。明らかにコンビニで買った方が

          子供は親の介護をするべきなのか

          不安

          明日は病院なのでまた先生に説明しやすいように記録を書いておく。 前回病院に行った時「元気になったな」という自覚はあった。母の診断結果を聞きに行く前だったので難病かもしれないという恐怖というか不安は多少あったけれど動けないほど酷く落ち込むことはなくて。 次に診察を受ける時には復職用の診断書を書いてもらえそうだなあってなんとなく思った。 長かった休職もいよいよ今月で終わるんだろうなあって。不安はどうしたってあるけど、まあまだ有給も残しといたから休み休みで行けば頑張れるかなって。

          休職30日目

          明日は二週間ぶりに診察を受けるので先生に話しやすいようにここ二週間の自分の感情やら出来事を書き連ねておく。自分用。 休職延長が決まって三日ほど実家で過ごした。 一人暮らしに慣れたせいだろう。自分以外に合わせるということが中々にしんどくて。 たとえば食事。一人暮らしならお腹がすいた時に食べたいものを食べたいだけ食べるけど、家族といるとそうはいかない。両親が食べる時に、一緒に同じものを食べる。 食費や調理をしたりを気にしなくていいのが楽ではあるけれど、その楽さよりも、私は誰かに

          休職30日目

          休職延長

          当初は七月には職場復帰の予定だったが、お医者様の診断により七月も休職することとなった。 悪化している訳では無い。やっと、休めるようになってきたのだ。 今までは一週間に一度、診察を受けていて、診察中はこの一週間あったことを話す。一日中寝てばかりいた、なんだかよく分からないが酷く落ち込んだ、友人と出かけたが帰宅後は友人との生活の差を感じて泣き続けた……そんな話をしていたのだけど、先週の一週間は初めて、深く深く消えたいと思うような落ち込み方をしなかった。 いや、前回記事を書いた給与

          休職延長

          生きるのには金がかかり過ぎる

          お金が無い。 今日は給料日だった。 私は勘違いしていた。先月働いた分が、今月入っているのだと思い込んでいた。 違った。今月働いた分が、今月振り込まれていた。 今月、私は休職していた。少しは有給休暇を使ったけど、あとは休職していた。来月振り込まれないことは覚悟していた。違った。今月から振り込まれなかった。 お金が無い。元々そんなに給与は貰っていないけど、お金の計算が苦手で貯金なんてほとんどしてこなかった。お金が無い。 パニックになった。支払いがある。家賃もそうだし、カードで払

          ¥300

          生きるのには金がかかり過ぎる

          ¥300

          声優

          私は昔からアニメや漫画、ゲームといったサブカルチャーにどっぷりハマってきた人間だ。 大人になるにつれてその範囲は深く狭くなり、新しいものに触れる時間は減ってしまったけれど、好きなものが嫌いになった訳では無い。他に優先すべきことが増えた、ただそれだけなのだ。 昔は声優に憧れたこともあった。 キャラクターに命を吹き込むお仕事。ただ、ほんのひと握りの人だけが成功する世界なのだろうと思う。それは才能や努力や勿論、運も絡んでくる。私はそういう世界で生きていく自信がなくて、ただ憧れだけ

          ずるい大人になった

          最近、新しい友人が出来た。 友人の定義って難しいけれど、最近まで彼女の存在は私にとって知り合い以上友人未満だったのだけど、今は誰かに関係性を聞かれたら「友達」と答えられる。 彼女とはSNSで知り合った。私は趣味で二次創作をしていて、それをSNSに載せている。そこに彼女が感想をくれて、フォローしてくれたのがきっかけだ。 彼女も同じ創作趣味を持っていて、好みが同じだったことで次第に互いの作品にコメントをし合うようになった。そうして時には作品とは関係ない何気ない日常の話なんかをする

          ずるい大人になった