虎子

恋愛はめんどくさいと思っていた。誰かのために努力したりすることなんてないと思っていた。…

虎子

恋愛はめんどくさいと思っていた。誰かのために努力したりすることなんてないと思っていた。誰かを大事にしたいと思うことなんてないと思っていた。49歳、わたしは恋をしているかもしれない。

最近の記事

50歳、出世

なんということだ。 前回にnoteを書いたのは2/28。 今日は4/25 久しぶりに自分と向き合う時間があるということだ。 2月に転籍を命じられて、4月に転籍。 会社がグループ化し、そのグループのトップの会社に転籍となった。 準備やら会食やらで考える間もなくあっというまに過ぎていた。 気づけば仕事以外の人と連絡をほぼとっていない。 友達からLINEがきても「時間できたら連絡する」と何度となく返した。 週2、3回にやってくる会食、飲み会、カラオケ。 身体は常に重くむくんでい

    • 岐路 50歳、仕事。

      今年にはいってわたしは会社から転籍を命じられた。 命じられた日の夜、わたしはコンビニでビールを買い、歩きながら飲んだ。 そんなことをしたのは初めてだった。 お酒はたいして飲めないのに酔ってしまいたい、考えたくないと思う夜だった。 その転籍先の会社にいつか在籍中の会社が吸収合併される流れができているようだ。先方とも挨拶を交わし、特に嫌な印象もない。仕事内容も変わらない。 今の会社は20年勤め、みんな仲も良く、いい環境を作る努力をしてきた。会社が好きだ。好きだと思える会社を作

      • どう生きるか、正解はない

        50代前後の女3人が集まった。 一人は仕事あり、子供はいない。人当たりのよい明るい経営者の夫、盛大な結婚式、都心のマンション、うらやましいほど幸せな結婚にみえた。いまでは別居中の夫に離婚を突き付けられ、この先どうやって生きていくかを思い悩む。 聞けば夫の気持ちは氷点下だ。もう気持ちが戻ることはないだろう。彼女にはまだ愛情はあり一緒にいたいと思っている。 一人は仕事なし、子供がふたり。開業医を結婚、彼女は手に職があったけれど仕事を辞め、すぐに出産、都心に一軒家も持ち、家にい

        • 20歳年下の男の子とのセックス

          最近のわたしは30歳の男の子とデートをする。 今のわたしにとって一番のご褒美だ。 そのために、長風呂をする、身体にはオイルやらクリームを塗りたくり、腹筋をし、バストアップ、ヒップアップに励み、美顔器で顔を整える。 前髪をカットしに行き、髪の根本を染めに行く。 あかすりに行ったり、エステにいったりする。 なんとも女らしいわたしが存在する。 20歳も年下の子とデートをするのは、それなりに後ろめたさもある。 30歳の身体はピカピカでツルツルで弾力があって、どんなに自分を磨いて

        50歳、出世

          50歳にして恋愛経験不足

          来月、50歳になる。 会社にいる女の子たちは30歳と20代の女の子たち。 時間があればランチもするし、軽く飲みに行ったりする。コイバナやメイク、ファッションの話し。刺激的だし、忘れていた若いころを思い出し、懐かしい。 ある夜、飲んでいるときに、30歳の女の子が言う。 「自分は結婚して、出産して成長しました」 そりゃそうだろうよ、旦那様との共同生活、出産、育児、それはそれは大変だろうに、と想像する。 そしてさらに付け加えて、 「恋愛をやり尽くしたんですよ」 そんなことあるん

          50歳にして恋愛経験不足

          セックスは快楽か自傷行為か

          TBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』で東電OL事件の話を聞いた親しい友人が、その話を聞きながら、わたしのことを思い出したと言った。 わたしはエリートでもなんでもないけれど、その事件と自分とを重ねてみたことがあるのは間違いない。 わたしは誰とでもすぐセックスをするわけではなく、自分なりにやりたいと思った人とやるのだけど、周囲からすると比較的不特定多数の人とセックスをしているだらしない女だろう。 わたしは父から虐待を受けていた。 加えて小学

          セックスは快楽か自傷行為か

          20歳年下の男の子

          時々会社にくる営業の20歳年下の男の子とセックスをしてみた。 なんとなくはじまった恋愛トークから、デートをする流れになった。 若干の申し訳なさもありながら、デートの日を迎える。 何を着ていこうか、下着はどうしようか、メイクはどうしようか、かさかさの肌にクリームを塗りたくり、準備をする。 30歳そこそこの男の子が20歳も年上の女、ほぼ50歳の女とできるのだろうか、そんな疑問を持ちつつも相手がよいと言うのなら遠慮なく、誘いにのってみよう。焼肉を食べ、ホテルに行く。 30歳の肌

          20歳年下の男の子

          若い男の子がおばさんを好むのはなぜか

          時々仕事で会う男の子がいた。 若い男の子に「前から思っていたけど、可愛いですよね。肉食べに行きましょう、おごりますよ」なんて気持ちの良い言葉を言われながら、 なんとなく、数えてた。思い返した。 わたしが今年セックスをした回数は5回くらいだ。 それだけか。 今年前半に付き合った彼はびっくりするほど性欲がなかった。 性欲もなかったし、セックス自体あまりしたことがないようだった。 もうめんどくさいってのが本音なところもある。 セックスまでの流れ、服を脱ぐ、シャワーと浴びる、行

          若い男の子がおばさんを好むのはなぜか

          疲れたと言っていられない

          今年はほんとうにバタバタした。 家のことがひととおり終わって、なんとなく落ち着いて、 ほとほと疲れた。今年はもうこれでゆっくりしよう。 夏頃に出会った素敵な人に道端で偶然出くわし、 食事にいく約束をした。 そっか、今年はまだなにかありそうだ。 いいことありますように。

          疲れたと言っていられない

          自筆証書遺言書保管制度

          漢字を書きうつすことすらできない時もあれば、あっさり書けるときもある。 それがどんな時なのかはわからないけど、 母は無事に遺言書を書き終え、前もって予約していた法務局に提出をしに行き、無事申請を終えた。 この勢いで、次は任意後見人の手続きをしようと思ったけれど、 年末まで予約はいっぱいだった。 とりあえず、今年、手続き関係はここまでにして、 あとは掃除するか。

          自筆証書遺言書保管制度

          呪いなんていうものがあるとは知らなかった

          呪いだったのか。 わたしは、もうすぐ50歳になるけれど、独身だ。 わざわざクズな男を選んでしまう。 いや、クズにしてしまうのかもしれない、なんて思っていた。 母は一度目の結婚は仕事をやめる、虐待。(その男の存在に記憶なし) 二度目の結婚は仕事をやめる、ギャンブル、借金、アル中。(死んだ) 姉は薬中の男と結婚し、借金。それを2回。(姉は行方不明) こんな家族をもって、自分はろくな結婚なんてできないだろうと思っていた。 けど、それはどうやらちがったようだ。 ことしに入って

          呪いなんていうものがあるとは知らなかった

          母の認知症、幻視

          夕飯の支度が3人分準備されていた。 「誰の分?」って聞くと、 母は「お父さんの分」と言う。 続けて「あれ?あの人は死んだんだっけ?」と言う。 わたしは「幽霊なんじゃない?今日は帰ってきて家にいるんじゃない」と返す。こんな時なんというのが正解なのかわからない。 わたしがイオンに買い物に行くと出かけ、帰ってくると、 母は「お姉ちゃんも帰ってきて、イオンに行くって出かけたけど、会った?」と私に聞く。 わたしは「会わなかったよ、お姉ちゃん来たんだ、めずらしいね、元気そうだった?」と

          母の認知症、幻視

          自筆証書遺言書保管制度

          放置していた祖母から母への相続登記が完了し、母に遺言書を書いてもらうことにした。公正証書ではなく、法務局に遺言書を保管できる制度、自筆証書遺言書保管制度を利用する予定だ。 アマゾンで遺言書法務局保管制度対応の遺言書キットを買って準備万端。 字が、、どうも字がちゃんと書けない。 というよりそもそも感じを間違えて覚えておる。 別紙が書けない… 別紙の別の左下にどうしても一本多く線を書いてしまう。 紙は三義の氏の横線が一本抜けてしまう。 漢字がどうも違う形になってしまう。 まさ

          自筆証書遺言書保管制度

          老人ホーム探し

          自分だったらどんな老人ホームに行きたいか、と探してみる。 おいしいものが食べたいなー 犬と一緒がいいなー ベッドの寝心地がよくないとなー まだまだ現実感はないので、単純な希望にすぎない。 うん、母にもここにはいってほしいな、と思うところを探した。 例え認知症でもおいしいものを食べたいし、死ぬまで犬と一緒にすごしてほしい。母と犬のあいだには深い愛情がある。 現実はとてもでないが払っていけない。 どうしようか。 ①自宅介護をする。 ②パトロンをみつける。 ③経済力を養う。

          老人ホーム探し

          母の認知症 「認知症かもしれない」

          母が、「認知症かもしれない」と言った。 いままではわかっていても認めたくないのか、ほんとうにわからないのか、どっちともとれた。いままでは脳がずれる、と表現していた。 母本人が一番不安なんだろうと頭では理解していたけど、 私も焦っていて、いろいろな手続き関係を済ますのに必死で、母に向き合ってあげることはできていなかったかもしれない。 祖母の名義のままの実家のこと、 銀行の代理人登録、 遺言書の作成、 任意後見人のこと、 母に何度も説明する。「認知症になってしまったら、面倒

          母の認知症 「認知症かもしれない」

          元カレからの連絡がなくなって一か月

          彼と別れてからもなんだかんだと毎日LINEやら電話やらがきていて、わたしは忙しくて、余裕なくて、もう連絡するのやめようと言って、一か月が経っていた。本当に連絡はなにひとつなかった。感覚的にもう三か月くらい経っている気がしたけど、まだたったの一か月だった。 わたしの頭の中は仕事とうちの事(母の認知症とそれに付随するもの)でいっぱいいっぱいだった。それらもあと少しで終わる。終わりが見えたきて、すこし余裕ができたのだろうか。あらためて彼のことを考える。 彼はかまってくんだった。

          元カレからの連絡がなくなって一か月