見出し画像

目の前のコップ、動かせますか?

私は鍼灸師として、多くの自律神経失調症、鬱病の患者さんを施術してきました。

その患者さん方が治りかけの時、私の院からの卒業が近付いて来た時に、必ずしていた話があります。

刺さる人には物凄い刺さるし、刺さらない人には全く刺さりません。

もう一度言います。

刺さる人には物凄い刺さるし、刺さらない人には全く刺さりません(笑)

今日は、そんな話です。


一度は、意識高い、意識低い、意識高い系、とか目にしたり耳にした事あると思います。

この「意識」、高いとか低いという言葉を使っているけれど

意識はどこにあるのか?

と、考えた事がありますか?


「頭の中」と言う方
胸(心?)を指す方
頭の上を指して「この辺?」と言う方


過去、患者さん方は様々な反応をして下さいました。あなたはどこにあると思いますか?

せっかくなので、患者さん方にもやってもらったように、実演もしてみましょう。

テーブルの上に、コップを一つご用意下さい。
コップの中身は、有っても無くても良いです。
そのコップを、自分の正面に置いてスタートです。

意識はどこにあるのか?という自分なりの意見を出してから、続きをお読み下さい。









では、思い浮かべたその「意識」の力で、目の前のコップを右側に動かして下さい。

意識の力で、です。

ちなみに、私は意識の力で動かせます。


以下、解説です。
せっかくなので、試してからお読みください。








さて、あなたはどうしましたか?
患者さん方の反応は

「動け!」と意識する(願う)方が、大半でした。

以下、私なりの答えです。









私は、「コップを動かそう」と意識して、自分でコップを手に取り、右側に移動させました。







ほとんどの方はポカンとした表情をします。
たまに「おお!なるほど!」という反応をされる方もいます。

意識に「高い」「低い」なんてものはありません。あるのは「行動するかしないか」なんです。

意識して、行動する。
意識するだけだと、それは願いや祈りになります。

患者さん方のほぼ全員が、コップに「動け」と願うだけでした。
コップを動かしてって言ったのにです。
普通に考えたら、動くわけないですよね?

「コップが願って動くわけ無い事くらい、言われなくてもわかってるよ!」

と思った方、普段の自分を一度振り返ってみてください。
割と、行動せずに願ってる事、多く無いですか?

宗教事が良い例です。願い、祈りで終わりですよね。

もちろん、それがダメという話じゃありません。私だって願う事くらいあります。

でも、どれだけ願ったって、祈ったって、行動しなきゃコップは動かないんです。


何故この話を、治りかけ、卒業間近の患者さんにお話していたのかというと「行動」して欲しかったからです。

外に出てみる。
アルバイトの面接を受けてみる。
学校に行ってみる。
友達に連絡とってみる。
家族と会話してみる。
転職活動してみる。

もちろん、行動したからと言って、上手くいくとは限りません。
でも、行動しなきゃ上手くいく事もありません。行動しなきゃ、何も起きないんです。

もちろん、これはあくまで、私なりの答えです。

noteの記事を読んでいると、皆さん本当に色々思ったり、考えておられるんだなと思います。
あえてこの表現にしますが、いわゆる「意識高い」方達が集まっている場所でしょう。だから楽しいし、勉強になります。

でも、記事としてまとめた自分の意見や考えを、実際に行動している方、どれだけいるんでしょうか?

もちろん、それは本人にしかわかりません。
「願ってるだけ」「妄想してるだけ」「綺麗事だけ」「自己陶酔してるだけ」の方もいるでしょう。

何度も言いますが、それは悪い事ではありません。それを否定するなんて、何様だよって話です。

ただ、行動しないとコップは動かない、というだけなんです。


最後に。


患者さんの中には、考えに考えた末に「動かしてもらえますか?」と言ってきた方もいます。
とても良い発想ですね。

自分の体の向きを変えて、コップを自分の右側にした人がいました。
すごい発想力です。ある意味正解。
一休さんかな?

こういうのがあるから、他人の意見に触れるの楽しいんですよね。

さぁ……私もコップを動かさないと。


二人の障害児の父
すけじろう

開業についての相談・サポート、開業後の営業、書類関係、家探し、全てお手伝いします。
特に、私と同じ障害児育児中の親御さんからのご連絡はとても嬉しいです。
雑談、質問、開業支援の詳細をご希望の方は、ご遠慮なく下記までメールください。
care-rab@outlook.com
無料の個別相談会をやってます。
詳しくは下記の記事、またはメールでお問い合わせください。


障害福祉事業の開業支援関係は、こちらのマガジンにまとめられています。

この記事が参加している募集

多様性を考える

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?