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発売前レビュー『東京改造計画』堀江貴文/ホリエモン 著

日本政府が行うコロナ対策の「それじゃない感」や、「対応の遅さ」に辟易している人は多いです。

大事なのは「早さ」に定評があるホリエモンの意見に対して「今」何かを考えることです。

本の内容に賛成しなくてもOK!反対でも全然OK!
今、あなたが何かを考えることが、とても大切だと思っています。

5/22追記ニュース:Kindle版も、5/29配信開始に!

多くの人の願い『政府を変えたい!』が、ガツンと反映されたタイトル!
表紙は、蜷川実花が『リモート撮影』
2020年5月の『今』を強く反映した「東京改造計画」が、37項で語られています。

今と未来が詰まっている本だからこそ!ホリエモンの本だからこそできる、期待と予想を込めたレビューです。

第一章 経済 
1、本当の渋滞ゼロ

渋滞ゼロになると、各人の時間が増え、ストレスも減り、経済活動が大きく促進されます。

渋滞の一番の原因は、「交通量の多さ」です。
テレワークにより、これまでの交通機関を使う人が減り、家賃の高い東京を離れる人が増えます。つまり、需要と利用者数が低下し、交通量が減少します。

ただし、以前の環境に戻りたがる人は多いため、テレワークの更なる浸透が求められます。

2、ETCゲートをなくす

交通の効率化を促進するためです。
料金所で働く人たちの雇用について言及されるのか気になりますが、アフターコロナの時代では不特定多数の人が接触する仕事は減るでしょう。

3、パーソナル・モビリティ推進都市に

ここでのモビリティは「乗り物」と捉えます。
密を避ける環境を維持するには電車移動は減らす必要があるため、車や自転車での移動が勧められる都市になります。

4、満員電車は高くする

とはいえ、線路は必要です。
「満員電車=ラッシュアワー」と考えると、ラッシュアワーの運賃を高くすることで、鉄道は維持でき、通勤のストレスも減ります。

高速道路も時間帯によって料金が異なるので、意識を変えればスムーズに実現できそうです。

これが浸透すると将来的にワークアズライフな人が増える気がします。ワーカホリックではなくて。

5、切符も改札機もなくす

それこそ、ETCの技術を使えば、切符も改札機も不要になります。
乗降時の無駄が減り、読み取りエラーで改札機が通れなくなるストレスもなくなります。

6、現金使用禁止令

中国が爆速でキャッシュレス化を実現しているので、パクって改善すれば簡単です。
現金じゃないと嫌だという意見を無視せずに進めるには、販売者のメリットが分かりやすい併用期間があると良さそうです。

7、東京メトロと都営地下鉄を合併・民営化する

東京メトロと都営地下鉄をまたいで乗り継ぐと、運賃が高くなるので、利用者にとってはありがたいです。

地下の使い方についても、一本化されるので、より効率的な交通網が実現するのでしょうか。
民営化に伴うメリットは、分からないので、本を読んで知りたいです。

8、Uber解禁

この項は何が書かれているのか全く予想できません。

Uber Eatsではなく、Uberです。一般人が運転する車をタクシーとして利用できるサービスです。
日本では、タクシーを運転するには、免許が必要です。

Uberが浸透すると、免許を持っているタクシー運転手の需要と質が高まるのでしょうか?

9、東京の空が空いている

物流の手段をドローンに移行すれば、渋滞も緩和されます。
また、道路と違い物理的な道がないため、空路ルートの変更も容易です。

ドローンが増えると、「空が汚い」と景観の問題が発生したり、プロペラの音がうるさいと騒音問題が発生しそうです。これについても言及されていると読み物としては嬉しいです。

10、江戸城再建

響きが最高。
全然知りませんが、一番ワクワクする項です。

11、VRのインフラを整える

リアルな接触ができない分、インターネットをリアルに近づける需要が高まっています。
不動産だと、すでにVR内見もありますし、企業の採用面接にも導入されています。

VRについて紹介されている、とても親しみやすい動画です。

12、足立区は「日本のブルックリン」に生まれ変わる

家賃が安いため、アーティスト支援に力を入れて、地域のブランディングを丁寧に行うのでしょうか。
良質なアートが生まれれば、富裕層が訪れる機会も増えるため、足立区に落ちるお金も増えます。

足立区には、クリエイターの溜まり場というコンセプトで運営している「みの邸(箕輪編集室×リバ邸)」があり、いくつかの団体が足立区に拠点を移してムーブメントが大きくなると面白そうです。

13、築地・豊洲市場改革案

タイトルからは何が書かれているか全く分からないです。

14、築地市場跡地のブランド化

土地にリンクした歴史を利用することができます。外食産業などに付与できそうです。

15、オリンピックはリモート競技に

一番「はぁ?」と思った項です。解決策を提示しているのか、ただ言っているだけなのか、内容が気になります。

第二章 教育・社会保障 
16、オンライン授業推進

個人的には「オンライン授業サイコー!」と思うのですが、年齢によって、オンライン授業の受け止め方が違います。

推進するためには、親の理解と、ネット環境の整備が必要です。
小学生の親の負担を増やさない・義務教育を疑っていない親の理解を得る・ネット環境をデフォルトのインフラとして利用できるようにする等、これらについて現実的な内容が書かれているとしたら読みたいです。

17、紙の教科書廃止

紙の教科書を廃止した方が良いに決まってるとは思うのですが、決定権を持つ人の中にも、アナログ信奉者は結構多いです。そういう人たちは、この本を読むのかも疑問です。

ウィズコロナの内に、勉強のやり方について、根本的に見直せばいいのにと思います。

18、学校解体で子どもの才能を解放する

義務教育の学校はなくていいです。

それに国が腐っているのは、義務教育やテレビで国民を腐らせたからです。学校から解放されることで、パワフルな国になると信じています。

19、「正解」を教えない教育

正解を教えると、思考がそこで止まってしまいます。
今後は、正解がない問題に自分でたどり着き、その問題について多角的に考える力が求められそうです。

特にウィズコロナでは、正解がない世界で試行錯誤を続けなければ生き残れませんでした。

20、大麻解禁

煙草より中毒性も低いし、いいよーって言いますよね。

大麻がどうかは知りませんが、今まで禁止されていたものが解禁されるとしたら政府の柔軟性に希望が感じられ、大麻が吸えること以上の影響がありそうです。

21、低用量ピルで女性の働き方改革

男性は、低用量ピルがどれくらい体に影響をあたえるか体験はできません。だからこそ、男性のホリエモンが低用量ピルについて言及するのは、女性にとって働きやすい・生活しやすい社会を作るのに役立つと思います。

男って女性が思っている以上に生理について知りません。パートナーに生理ナプキンの取り換えを見せて、と頼んだことがありますが断られました。当然ですね。

漫画「生理ちゃん」を読んでおくと、この項に対する吸収率が上がりそうです。

22、健康寿命世界一

タイトルだけ見ると、急だなと思いました。日本人は寿命が長いから「老後のシステムを作りましょう」と、次の項の『「ジジ活」「ババ活」で出会い応援』の前振りになるのでしょう。

23、「ジジ活」「ババ活」で出会い応援

高齢化は進むし、離婚率も高まりそうなので、出会い応援システムは需要が高まりそうです。

ジジとババの出会い応援なのか、ジジやババが応援したい若者との出会いを応援するのか気になります。

24、東京のダイバーシティ

「ダイバーシティ=多様性」をうまく活かせたら、経済はもっと発展するでしょう。

いままで見たことがなかったような取り組みをホリエモンが提案していると面白いなと思います。

コロナの給付金の件でも、税金を払っている外国人がないがしろにされていました。国の考えは分からないですが、この辺にも触れていると読んで良かったと思えそうです。

第三章 新型コロナウイルス対策 
25、ストップ・インフォデミック

「東京改造計画」は5/30発売、予約開始は5/19。
この本にコロナ対策が書かれているということは、6月に入ってもコロナの影響はまだ大きいと予想されるということです。

ただし、この項で語られるのは、ウイルスの感染が怖いという内容ではなく、何にしても情報は精査しないとヤバイよという話でしょう。
インフォデミック対策をして、適切なウイルス対策を続けながら、経済を回しましょう。
情報に踊らされないための情報収集・編集能力について読みたいです。

26、経済活動を再開せよ

項を無理やり増やした感じがしますが、大きなフォントで印刷された「経済活動を再開せよ」のメッセージを拡散してもらい、経済活動を促すためでしょう。

第四章 都政 
27、今こそネット選挙を導入せよ

投票率も上がるし、これは実現させて欲しい。選挙だとセキュリティ面で失敗できなさそうだから大変そうだけど、強く求められている制度だと思います。

28、QRコードで投票できる

「27、今こそネット選挙を導入せよ」の補足かな。

29、記者会見なんてオンラインで開けばいい

すごくそう思う。

30、都職員の9割テレワーク化

9割の根拠があるのか、ないのか気になるけれど、9割テレワークを目指して、4割テレワークが常態化するだけでも日本は変わるだろうな。

31、都職員の英語公用語化

東京のダイバーシティ促進のためでしょう。インバウンドにもっと力をいれないと、ますます貧乏になってしまいます。

精度は高くないとはいえ、スマホで翻訳ができる時代に、英語公用語化が語られているのには驚きました。

32、東京都をオール民営化

この項、楽しみです。

第五章 未来の生き方 
33、「妖精さん」のリストラ計画

妖精さん(=働かない中高年)は、あきらかに経済を止めています。テレワーク化がスムーズでなかった会社は結構ヤバイと思っています。

妖精さんや、妖精さんになりたい人には厳しい項です。
リストラ後の受け皿について書かれていると優しいなと思います。

34、遊び場を増やす

単純な娯楽としては、オンラインゲームの人口を増やすといいと思います。
対面のコミュニケーションも、オンラインのコミュニケーションも満足度はそんなに変わらないという研究結果もあります。

35、限りなく生活コストを下げる

収入を増やすより、出費を減らす方が簡単だし、安全という内容でしょう。

色んな人がずっと言ってます。ミニマリストに興味がある人は、身に染みているかもしれません。

この項をこの本に入れたのは、いままでのビジネス本購入者層とは違うターゲットにもリーチしようとしているからだと思います。

36、人生100年時代のコミュニティ

個の時代は終わりつつあり、コミュニティで暮らす時代だと言う内容だと思われます。
「37、都民限定の無料オンラインサロン」への導入でしょう。

37、都民限定の無料オンラインサロン

ここにオンラインサロンのURLかQRコードがあると入っちゃいますね。

都民の声も集められるし、「ジジ活」「ババ活」の応援も出来そうです。
都民限定のオンラインサロンであることで、都民が都民であることをポジティブに意識でき、連帯感が生まれ、コミュニティ化が進みます。
強くなさすぎない仲間意識が生まれることで、犯罪も減ったらいいなと思います。ちょっと夢見てますが。

この本が発売される時に、オンラインサロンが立ち上がっていないなら、ホリエモンが出馬したときの期待が高まります。

未来を予想して、自分も、周りの人も守る

本を読む前に、目次から内容を予想しながら読むと頭に入りやすいと、メンタリストDaiGoも書いています(知識を操る超読書術)。
情報インプットの質を上げるためだけに、内容を予想するのもいいかもしれません。

でも、この時代だからこそ!
あなたも「東京改造計画」を予想してみませんか?

本の内容以上に、ホリエモンが都知事選に出馬するのかも気になります!
出馬するとしたら、前回の出馬が消し飛ぶくらいのエネルギーを投入しそうなので、個人的には頑張って欲しいと思っています。


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