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書けないときの映画「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」

さっそく横道にそれる。

「モラハラで書けなくなっちゃった」私が
「書いていこう」と書きはじめたのは昨日の夜。
2年かかった。

その2年を言葉にするために早起きしたけれど、なにから書いていいかわからない。どこへ向かって書いていいかわからない。だれかのためにと思うと嘘っぽくて書けないし、自分のためにと思うと落としどころがわからない。ライターでしたなんて言えない。ここまで書くのに1時間以上かかった。

時間がかかる。
傷を負った人が表へ出るには、時間がかかる。

だから横道にそれることにした。
書こうという気持ちにさせてくれた映画をひとつ。

It's important to write everyday, you know that.
作家になりたいなら毎日書くんだ

Have you been writing everyday ?
毎日 書いてるかね?

You are a writer, Joanna, aren't you ?
君は書く人間では?

Not an agent ? Not a secretary ?
エージェントでも助手でもないだろ?

I don't know.
分かりません

Soryy ? I missed that. I'm a little bit deaf.
何だって? 耳の聞こえが悪くてね

Yes..I'm..yes, I'm a writer.
はい そうです 作家です

To write,
じゃあ書くんだ
even if it's just 15 minutes in the morning, protect that sanctuary, OK ?
朝の15分で構わないから執筆の時間を確保すること
Don't get stuck answering the phone, Joanna. You're a poet.
電話番で1日を終えるな 君は詩人だ

映画「My  Salinger Year」邦題「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」


きれいにだれもいなくなった日の夜に観た映画。とにかく村八分みたいにいじめられて本当に悔しいひどい話だよねっていう目にあった人が法律的にはなにもできないんだけどそこをなんとかして鮮やかに生き返る話がいい、とリクエストしたら家族が検索してくれた。いじめ度も復讐度もゼロだったけれど、おかげでサリンジャーに再会。サリンジャーという人を20年ぐらい忘れたまま生きていた。あんなに読んでいたのに。

映画はいつも私あての手紙を届けてくれる。
つらかったことを書くから、ありがとうからはじめたい。

Thank you for the movie.



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