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耳すまのあのシーン

ジブリ作品の中でも人気な『耳をすませば』。
私も好きな作品の一つだ。

最近、自分がやりたいこと、向いていることを
考えることがとても多くて、
そんな時、耳すまのあのシーンをよく思い出す。

主人公の雫が洞窟みたいなところにいる。
壁に埋まっている光る石に近づくんだけど、
その光はすぐに消えてしまって、
「あぁ、これも違う」「あれも違う」という風に
次から次へと手を伸ばす。
そのうちとても力強い光を放っている石を見つけ、
「これは」と思って取り出してみたら、
手の中にあったのは小さな鳥の死骸のようなもので、
きゃーっと叫んで終わるというシーン。

前までは何の例えなのかよくわかっておらず、
ふんわりとした印象だった。

でも今は、
「自分が興味のあることはこれなのかも」
「こんなことが向いているかも」
と思い至っては壁にぶつかるという自分の経験と
とても重ねて考えてしまう。

人がたくさんの「具体」を経験して表現した「抽象」って、
自分も似た経験を経てからでないと、
感じ取れないものだ。

歌の歌詞も、最初は表面上でしか受け取れず、心に響かなかったものも、
実体験が伴うと途端に深みが増して
とても心に刺さる歌詞になる。

それなりに人生経験を積んできたからか、
最近こんな風にハッと気づくことが多い。


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