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  • <6エリアのみ>スイスのワイン産地

    スイスワインは6エリアのみ覚えれば楽しめます。 ①Valais ②Vaud ③ドイツ語圏 ④Geneva ⑤Ticino ⑥3つの湖エリア

  • [辞典]スイスのブドウ品種

    フランス語、ドイツ語の記事を参照して、スイスのブドウ品種を調べました。

  • ⦅ABCシリーズ⦆スイスワイン

    スイスワインの概要をまとめています。

記事一覧

スイスワインの紹介① OEIL-DE-PERDORIX

このスイスワインは、アジア圏の料理、つまり和食、韓国料理、中華、 タイ、ベトナム料理にもよく合う万能ワインだと個人的には感じます。 Oeil-de-Perdrixとは Neuchât…

スイスのブドウ品種④ RÄUSCHLING:ラウシュリング

スイスのドイツ語圏で、27haしか生産されていない白ブドウです。 その面積の約半分は、チューリッヒ湖周辺に存在しています。 他にも、St. Gallen(ザンクト・ガレン)やSc…

スイスのブドウ品種③ COMPLETER:コンプリター

スイスでも珍しいブドウ品種です。 2007年のスイス全体の栽培面積はわずか2.58haでしたが、その魅力が認められつつあり、2022年には10ha程度まで増加しています。 その珍…

スイスのブドウ品種② HEIDA:ハイダ

スイスのワイン生産者の中で、新星として大注目をされているHEIDA。 結論から述べると、HEIDAは以下3点において特徴的なようです。 柑橘類やエキゾチックな果実、青いナッ…

スイスのブドウ品種① CHASSELAS / FENDANT:シャスラ

第一にお伝えしたいのはChasselasはそのまま、皮ごと食べても 甘くて美味しいブドウである、という点です。 そのため、何故辛口且つアルコール度数が低いワインが作られる…

⦅T⦆HE GRAPE VARIETY:スイスワインのブドウ品種

スイスで栽培されるブドウは黒/赤が57%、白が43%です。 スイスのブドウ畑は約15,000haであり、世界のブドウ畑の0.2%を占めるにすぎません。 スイスのブドウ品種、252品…

スイスワインの地⑥ DREI-SEEN:3つの湖

3つの湖沿いにあるブドウ畑はなだらかな丘陵地帯に広がっていて、 4つのAOCを持ちます。 ※AOCとは”Appelation d'Origine Controlee”の頭文字。日本語で『原産地統制呼称…

スイスワインの地⑤ Ticino:ティチーノ

ローマ時代からワインが作られていたとされるイタリア語圏のTicino。 Ticinoなら絶対にメルローを探求したいところです。 余談ではありますが、Ticinoには船に乗ってしか…

スイスワインの地④ Geneva:ジュネーブ

ジュネーヴは都会と郊外が混ざり合った土地で、国連本部やWTO本部から わずか10キロのところにもワイン区画が点在します。 ただ、バスを使って向かおうと思うと1時間程度…

スイスワインの地③ DEUTSCHSCHWEIZ:ドイツ語圏

スイス人口、面積の約7割がドイツ語圏とされます。 そのため都会、郊外、文化的エリア、歴史的エリアと多様性には枚挙に暇はありません。 このエリアでは、断然Pinot Noir…

スイスワインの地② Vaud:ヴォー

スイスの中でも住んでいたエリアのため、思い入れが強いです。 各AOCについて、徐々に別記事で追記いたします。 数千年の歴史と数世紀にわたる伝統、そして壮大な湖のパノ…

スイスワインの地① Valais:ヴァレー

スイスのワイン産地の中で最も広大な面積を誇るValais。 特にブドウ栽培に適した土地である特徴を持ちます。 地質学的な隆起・後退した氷河から露出する土壌・河川からの…

⦅L⦆ABEL CLASSIFICATIONS:スイスワインのラベル

スイスワインに貼ってあるラベルが沢山ありましたので調べました。 IP-SUISSE 持続可能な生産を前提に、スイス統合生産農家協会に加入している 農家の食品に使用されるマ…

⦅T⦆HE CORK:スイスワインにおけるコルク VS スクリューキャップ

長年議論が続いていると伺うものの、コルクもスクリューキャップも一長一短ですから、どちらも用途に応じて使用すればよいと思います。 スイスでは、スクリューキャップは…

⦅T⦆HE ENORMOUS DIVERSITY:スイスワインの世界

私はスイスに行くまでは、スイスといえば山、ハイジ、チーズでした。 知らないことが多くお恥ずかしいです。 1 スイス基礎データ 1 面積 4.1万平方キロメートル(九…

⦅H⦆ISTORY:スイスワインの歴史

スイスワインの歴史は、スイスがHelvetia(ヘルベティア)と言われていた紀元前58年から始まります。   START 近年、新しいブドウの開発が進んでいるようなので、今後…

スイスワインの紹介① OEIL-DE-PERDORIX

このスイスワインは、アジア圏の料理、つまり和食、韓国料理、中華、 タイ、ベトナム料理にもよく合う万能ワインだと個人的には感じます。 Oeil-de-Perdrixとは Neuchâtel州発祥のOeil-de-Perdrixは、ソムリエ教本にも書かれる あまり熟成していないピノ・ノワールから造られる 個性的で繊細なスイスのロゼワイン この名前は、Oeil-de-Perdrix(ヤマウズラの目)の意味なのですが、 調べていくと死に瀕するヤマウズラの目がピンク色であること

スイスのブドウ品種④ RÄUSCHLING:ラウシュリング

スイスのドイツ語圏で、27haしか生産されていない白ブドウです。 その面積の約半分は、チューリッヒ湖周辺に存在しています。 他にも、St. Gallen(ザンクト・ガレン)やSchwyz(シュヴィーツ)でもブドウ畑を見つけることができます。 個人的には、中華の前菜など、オイルのまろやかな雰囲気とこの白ブドウの持つ柑橘が合うように思います。 原産地 RÄUSCHLINGはドイツが原産です。 西暦1000年頃にDrava(Drau)川を経て 南チロル、チューレティエン(C

スイスのブドウ品種③ COMPLETER:コンプリター

スイスでも珍しいブドウ品種です。 2007年のスイス全体の栽培面積はわずか2.58haでしたが、その魅力が認められつつあり、2022年には10ha程度まで増加しています。 その珍しさと歴史性 複雑なアロマと豊かな骨格 辛口で比較的酸度が高いため、熟成に向いている 原産地 ブドウ品種DNA分析学者José Vouillamoz博士による調査によれば、 Completerの起源はイタリアとフランスの国境付近です。 Graubündenに持ち込まれた経緯にはいくつか説

スイスのブドウ品種② HEIDA:ハイダ

スイスのワイン生産者の中で、新星として大注目をされているHEIDA。 結論から述べると、HEIDAは以下3点において特徴的なようです。 柑橘類やエキゾチックな果実、青いナッツやはちみつの香り ワインの骨格がしっかりしており、20年の熟成も可能 古代品種であるその珍しさと希少性 子世代ブドウが有名なため、親世代を味わう楽しみ 諸注意 まず、自身のメモ用に覚えるべきはよく使われるシノニム(別名)です。 TRAMINERはピノ系(ピノノワールやシャルドネ)と近縁ですか

スイスのブドウ品種① CHASSELAS / FENDANT:シャスラ

第一にお伝えしたいのはChasselasはそのまま、皮ごと食べても 甘くて美味しいブドウである、という点です。 そのため、何故辛口且つアルコール度数が低いワインが作られるのか 疑問に思っており、後日調べる予定です。 スイスを代表する、レマン湖エリア発祥の古い白ブドウ品種 土地の特徴を如実に表現するブドウの反映力と飲み比べの興味深さ アジア圏の食事にもあうその包容力 景色や歴史と味わう楽しさ 原産地 2009年に、正式にChasselasの原産地がVaudであると証

⦅T⦆HE GRAPE VARIETY:スイスワインのブドウ品種

スイスで栽培されるブドウは黒/赤が57%、白が43%です。 スイスのブドウ畑は約15,000haであり、世界のブドウ畑の0.2%を占めるにすぎません。 スイスのブドウ品種、252品種のうち168品種が連邦統計局(OFS)によってカントン(州)のAOCとして認められています。 スイスのブドウ品種は、3つのカテゴリーに分類されます。 それぞれのスイスのブドウ品種について、徐々に充実させる予定です。 おすすめ品種 5.(白)PETIT ARVINE 6.(白)HIMBERT

スイスワインの地⑥ DREI-SEEN:3つの湖

3つの湖沿いにあるブドウ畑はなだらかな丘陵地帯に広がっていて、 4つのAOCを持ちます。 ※AOCとは”Appelation d'Origine Controlee”の頭文字。日本語で『原産地統制呼称』の意味。 湖があるために気温を和らぎ日光を反射させるので、夏のピークの暑さは軽減され、ブドウの木への霜の影響は緩和されるエリアです。 また、Molasseと粘土質土壌により、質の良いPinot Noirの生産に成功しています。 三つの湖の生産地について AOCを面積の広

スイスワインの地⑤ Ticino:ティチーノ

ローマ時代からワインが作られていたとされるイタリア語圏のTicino。 Ticinoなら絶対にメルローを探求したいところです。 余談ではありますが、Ticinoには船に乗ってしか行けないとても小さな税関ミュージアムあります。 イタリアと面しているからこそ戦時中はお米の密輸等が行われていたとのこと。Ticinoの陽気さ・朗らかさの一面だけではなく、ほの暗い歴史も感じられます。 Ticinoのスイスワインについて Ticinoで最も知られているのは何といっても黒ブドウのM

スイスワインの地④ Geneva:ジュネーブ

ジュネーヴは都会と郊外が混ざり合った土地で、国連本部やWTO本部から わずか10キロのところにもワイン区画が点在します。 ただ、バスを使って向かおうと思うと1時間程度かかるため可能ならば 車が便利なエリアではあります。 個人的にはこのエリアでは、アリゴテやシャルドネ等を楽しみたいです。 Genevaのスイスワインについて Geneva広域のAOCと22のAOC Premier Cru 小規模生産者が中心 土壌が不均一のため、GameyやChasselasといった伝

スイスワインの地③ DEUTSCHSCHWEIZ:ドイツ語圏

スイス人口、面積の約7割がドイツ語圏とされます。 そのため都会、郊外、文化的エリア、歴史的エリアと多様性には枚挙に暇はありません。 このエリアでは、断然Pinot Noirの開拓を行うべきです。 ドイツ語圏では約25%がPinot Noirが生産されていて、小規模生産者さんによる所謂”隠された宝石(hidden jem)”が眠っています。 いくつかここぞは、というワイナリーを見つけているので落ち着いたら 買い出しに行きたいところです。 ドイツ語圏のスイスワインについて

スイスワインの地② Vaud:ヴォー

スイスの中でも住んでいたエリアのため、思い入れが強いです。 各AOCについて、徐々に別記事で追記いたします。 数千年の歴史と数世紀にわたる伝統、そして壮大な湖のパノラマビューを誇るVaudは、ワインのみならず歴史・文化の魅力も詰まっています。 VAUDのスイスワイン Vaudの名産白ブドウ品種であるChasselasは、各地のテロワール(土壌)を如実に反映するため、Vaudの繊細で豊かな土壌の多様性を反映します。 VAUDはレマン湖による温暖な気候と豊富な光量の恩恵を

スイスワインの地① Valais:ヴァレー

スイスのワイン産地の中で最も広大な面積を誇るValais。 特にブドウ栽培に適した土地である特徴を持ちます。 地質学的な隆起・後退した氷河から露出する土壌・河川からの沖積堆積物の組み合わせによる多様性の強い土壌 水源はローヌ川(Genevaにあるローヌ川とは異なる模様) 景色と相まって愛飲家を飽きさせないワインの魅力 Valaisのスイスワイン 生産者さんも、ブドウ品種も多いので一概にいうのは難しいのものの このエリアはPETIT ARVINEやHEIDAといった土

⦅L⦆ABEL CLASSIFICATIONS:スイスワインのラベル

スイスワインに貼ってあるラベルが沢山ありましたので調べました。 IP-SUISSE 持続可能な生産を前提に、スイス統合生産農家協会に加入している 農家の食品に使用されるマークです。 IP-SUISSEに加入する約18,500の農家は、動物にも環境にも優しく、 尊重された方法で、最高品質にも関わらず誰にでも手の届く食品を生産しています。 ただし、必要に応じて、例えばうどんこ病やべと病の防除のために、IP栽培者は有機栽培では認可されていない特定の合成化学物質を使用すること

⦅T⦆HE CORK:スイスワインにおけるコルク VS スクリューキャップ

長年議論が続いていると伺うものの、コルクもスクリューキャップも一長一短ですから、どちらも用途に応じて使用すればよいと思います。 スイスでは、スクリューキャップはリサイクルが可能であること、そしてコルクによる汚染(ブショネ)がなく、ワインを安全に保存できる手段として注目されています。 そして、Chasselasとスクリューキャップは相性が良いので、長期熟成も可能です。 今回は、スクリューキャップと天然コルク、合成コルクについてご説明します。 1.代替クロージャ―:スクリ

⦅T⦆HE ENORMOUS DIVERSITY:スイスワインの世界

私はスイスに行くまでは、スイスといえば山、ハイジ、チーズでした。 知らないことが多くお恥ずかしいです。 1 スイス基礎データ 1 面積 4.1万平方キロメートル(九州と同じくらい) 2 人口 867万人 (大阪と同じくらい)(2020年、スイス連邦統計庁) 3 首都 ベルン 4 言語 ドイツ語(62.1%)、フランス語(22.8%)、イタリア語(8.0%)、 ロマンシュ語(0.5%)(2019年、スイス連邦統計庁) 5 宗教 カトリック35.1%、プロテスタント

⦅H⦆ISTORY:スイスワインの歴史

スイスワインの歴史は、スイスがHelvetia(ヘルベティア)と言われていた紀元前58年から始まります。   START 近年、新しいブドウの開発が進んでいるようなので、今後も色々と出てくるかもしれません。 日本原産のオウトウショウジョウバエがご迷惑をおかけしていたとは知りませんでした。 歴史の中のキーワードはこちらです。