スイスワインの地④ Geneva:ジュネーブ
ジュネーヴは都会と郊外が混ざり合った土地で、国連本部やWTO本部から
わずか10キロのところにもワイン区画が点在します。
ただ、バスを使って向かおうと思うと1時間程度かかるため可能ならば
車が便利なエリアではあります。
個人的にはこのエリアでは、アリゴテやシャルドネ等を楽しみたいです。
Genevaのスイスワインについて
Geneva広域のAOCと22のAOC Premier Cru
小規模生産者が中心
土壌が不均一のため、GameyやChasselasといった伝統的なブドウだけではなく、多様なブドウを栽培
国際色豊かな客層に対して独創的で個性的なワインを幅広く提供
Genevaの生産地について
Genevaのブドウ畑は、穏やかな気候と、粘土・チョーク・砂に富んだ
様々な土壌に恵まれ、自然に3つのエリアに分かれています。
レマン湖右岸エリア
Genevaの中で最も広く、多くのブドウ栽培農家とワイン生産者が集う。ローヌ川とアルブ川に囲われたエリア
350ha程度のエリア。レマン湖左岸エリア
300haに満たないエリア
Genevaのブドウ畑はJura山脈やPre-Alps山脈が近く
レマン湖・ローヌ川・アルブ川の影響を受けるためMicrocrima(極小畑)がモザイク状に広がります。
土壌が多様であるためブドウ栽培農家さんは常に新しい品種の試行を重ねています。
Genevaは白ブドウではChasselasが主流品種ではあるものの
Charddonayといった国際品種でも国際的に評価されています。
黒ブドウでは、Gameyによって非常に骨格のしっかりしたワインが作られます。ただ、近年はPinot Noirもその人気から台頭してきました。
Pinot Noirからは比較的ジューシーな赤ワインが生産されます。
GenevaのAOCについて
Genevaにおいて原産地統制呼称(AOC)は、1998年12月7日のブドウ栽培とワイン輸入に関する条例(916,140)と2000年6月28日のジュネーブワインに関する規則によって規定されています。
上述したように、Geneva広域のAOCと、22 AOC Premier Cruが存在します。
他のエリアに比べると、比較的統制が緩いかもしれません。
AOC Premier cruの場合、80%のブドウがそのエリアのブドウであること
AOC Genevaの場合、75%のブドウがそのエリアのブドウであること
Oechsle指標も、Vaudと比較して低めです。(後日日本語追記します。)
こちらからは、Genevaではスパークリングワインに対しても
規制があることがわかります。
ブドウ糖度の規制が緩い一方で、ブドウの収穫量の規定もありました。
ワイン用のブドウの重さは約150g程度といわれていますので
一本の樹に対して10房未満のブドウを収穫します。