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新入社員の中で、頭一つ抜きんでる秘訣

この時期は、私を含め、研修事業に関わっている人は新入社員研修で非常に忙しい時期だ。

新入社員の皆さんと研修をご一緒していると、これまで何度も繰り返し行ってきたコンテンツであっても毎回違った学びを得ることができて非常に興味深いと思う。

さて、新入社員の皆さんから受ける様々な質問の中で、今回はひとつこんな質問を取り上げてみたいと思う。

新入社員の中で、頭一つ抜きんでるためにはどうすればいいですか?

皆さんであれば、この質問に何と回答するだろうか?


様々な答え方があるだろう。

・自分の業務領域に関する知識を深めるために、読書やセミナーで勉強する
⇒ とても大切だと思う

・自分の得意なことを絞り込み、徹底的に強みで勝負する
⇒ 戦略的に正しい

・自分の成功パターンを確立し、周りにその方法を共有する
⇒ 素晴らしい姿勢だと思う

同期のメンバーと差をつけるための方法は、たくさんある。
そんな中で、私が一番おススメしている方法は、これだ。

会社の中で、一番成果を上げている人の行動を、完全にコピーする

例えば皆さんが孫正義さんに憧れたとする。孫さんを真似しようと思い、孫さんがお勧めしている書籍を読み漁ったとする。
これで孫さんになれるだろうか?

では、孫さんと同じ会社の近くの席で一緒に仕事ができたとする。
横目で仕事への取り組み方を見ることができたとする。
これで孫さんになれるだろうか?

残念ながら、どちらも難しい。
正直に言おう。

『そもそものポテンシャルが違いすぎる』

上昇志向をもって取り組もうとする姿勢自体は素晴らしい。
しかし、現実的にはウサギがライオンを見て真似しようと思っても、同じにはならない。
ウサギが下手にライオンを見て表面的なことを真似ようとしても、根本的な部分が異なっていることに気づけないまま真似し続ければただの時間の浪費だ。

高い目標をもつことと、見当違いな目標をもつことは、全く異なる。

先ずは、目標とすべき対象を正しい相手に設定する必要がある。
ここでいう正しい相手とは、

①毎日直接目標とする人を目にすることができ、疑問があれば聞くことができる距離に存在している人
②目標とする相手は、元々今の自分と同じような状況からスタートし、自らの力で現在の状況まで成長を遂げた人
③自分に対して指導する義務がある人

のことを指す。
半年に一回しか見れない人で、普段話しかけることもできないような相手では、完全にコピーするのは難しすぎる。
自分で学び取ったことを言語化できる人でなければ、質問されても答えることはできない。
指導する義務がなければ、あなたの成長に対して興味をもってもらえない。

上記の3つの視点をもって正しい目標を社内で設定してほしい。
そして、

まずは徹底的に、対象となる相手の全てを真似することから始めてほしい。

普段の発言はこまめにメモして、後から意図を質問する。
作成した資料はデータでいただき、全く同じものを作ってみる
おススメされた学習方法については、一切迷うことなく全て導入する
言葉の癖、話し方の癖、動きの癖、全てを模倣する
同じ状況でその人であればどのように考えるか、常に思考を模倣する。

このようにして、全てをコピーすることができたとすれば、

最低でも、目標としている人と同じ成果は出すことができる

ということなる。
先ずは自分の職種において、社内で一番を目指そう。
これができなければ、孫さんになるのは不可能だ。

地区大会で上位に入り、県大会で上位に入るから、全国大会に参加できる。

先ずはどれだけ狭い領域であったとしても、その中で一番をとるという姿勢をもって取り組んでみてほしい。
そのための最短距離は、

『会社の中で、一番成果を上げている人の行動を、完全にコピーする』

ことに他ならない。

先ずは自分の意見や考えを主張するのではなく、そっくりそのまま再現できるように完全コピーを目指してみてほしい。
周りとの圧倒的な成長速度の差に一番驚くのは、あなた自身になる。


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