私は事業会社のデジタルマーケティング部で働いています。担当職務はWebマーケティング。
ただ担当職務でありながらWebマーケティングとは何ですか?と聞かれるとちょっと答えに詰まってしまいます。
Webマーケティングとは?そもそもマーケティングの定義とは何でしょうか。
今回は改めて言葉の定義を整理してみたいと思います。
そもそもマーケティングとは?
Webマーケティングを定義づける前に最上位概念にあたるマーケティングから理解したいと思います。
「マーケティング」という言葉をググると多くの人が様々な定義をしています。著名な学者・ビジネスマンの定義は下記です。
※和訳について
社会構想大学院大学特任教授 高広伯彦さんのnoteを参考にしています。
原文「superfluous」という形容詞が本質的に意味するところを明らかにしつつ、ドラッカーの文章を改めて翻訳・説明されています。
定義はそれぞれ異なりますが、ほとんどの文章が顧客を起点にしていることが分かります。
また「ニーズに応える」とは顧客に対する問題解決・価値創造があって初めて成立するものなのかなとも思いました。
それぞれの定義を自分勝手にまとめると、顧客のニーズに応える仕組みを作り利益を上げ続ける活動がマーケティングだと理解しました。
改めてWebマーケティングの定義を考える
上記で定義したマーケティングという活動をWebに限定したもの。それがWebマーケティング。
具体的には自社メディア(オウンドメディア)を中心としたマーケティング活動です。
ちなみに、事業会社の中で語られるWebマーケティングは顧客獲得や売上増加をゴールにしたWebを使ったプロモーション活動、販促活動のみを指していることが多いように思います。
実際に私が働いている会社でもWebマーケティングについては後者の定義で語られています。
Webマーケティングとは何か?と聞かれたら今後どう答えるか
ここまでの内容を踏まえて今後、社内/社外で「Webマーケティングとは何ですか?」と質問された場合、下記のように答えるのが良いのかなと思いました。
前提、Webマーケティングの定義には広義と狭義で2種類ある。
①広義のWebマーケティング定義
自社メディアを中心に顧客のニーズに応える仕組みを作り、会社として利益を上げ続ける活動。
②狭義のWebマーケティング定義
自社の顧客獲得や売上増加といったゴールのために、自社メディアを中心にさまざまな販促活動、プロモーションを行うことの総称。
事業会社で働く者としては、コトラーやセオド
ア・レビットの言葉を思い出しつつ、広義・狭義どちらの意味も捉えて業務にコミットできればと思いました。
また、そもそもですがwebマーケティングという言葉自体が時代に合っておらず古い言葉になってきているように感じます。
なぜならカスタマーとのタッチポイントはwebだけでなくアプリやデジタルサイネージのように新たな領域が台頭してきており、webマーケというよりデジタルマーケティングのスコープでマーケティングを語るのが適切かもしれません。
最後にマーケティングの定義を言語を起点に考えてみる
「マーケティング」という言葉は英語marketに「ing」が
付いた不思議な言葉です。
まず、marketとはどのような意味でしょうか。
英和辞典では下記説明がありました。
英語marketには「市場に出す、売る」という意味があることが分かりました。
上記を踏まえると「market+ing」が①売れ続ける仕組みを作るということ→②つまりそれは(顧客のニーズに応える仕組みを作って)利益を上げ続ける活動を意味する→だから、「marketing(マーケットの現在進行形)」という表現になっているのは必然的な気がします。
今回marketingの語源について考えている時に
アイザワ投資大学さんの興味深い記事を発見しました。
特に大事だと思った点を引用します。
何年にも渡って売れ続ける・利益を上げ続けるということは本質的に独自の市場を持つことがキーになるのかなと思っており、上記考察に共感できました。
以上です。引き続き勉強を継続します。