2023ファジアーノ岡山にフォーカス24『 緩急と自分達の形~視点(始点)~ 』J2 第14節(A)vsFC町田ゼルビア

 スポーツは、時に人格をも変えてしまう不思議なエネルギー、パワーがある。同時にエンターテインメントであり、一種の娯楽でもあるが、台本のない筋書のない結末に夢を見て、足を運ぶサポーター。得点や失点に一喜一憂することが始まりだが、選手やサポーターの多くは、長くサッカーに触れて行く中で、サッカーの新たな魅力を発見し、よりのめり込んでいく。

 選手で例えるならば、喜山 康平がまさにそういった感じだ。ストライカーとして、点に拘った選手が、様々なポジションを経験して行く中で、プレーの幅が広がり、玄人好みのプレースタイルの選手へと変わった。

 様々な視点や立場によって、こうも感じ方も違うスポーツ。それがサッカーだ。何故、こういった話をするかというと、昨シーズンまで、岡山にいた15ミッチェル・デュークという選手が、対戦する町田の主軸選手として、相対することになったからだ。

 対戦クラブでみる15ミッチェル・デュークが、どういった選手に映るのか、感じるのか。彼への感情を含めて、特別な一戦であった。

 確かに、23ポープ・ウィリアムや15ミッチェル・デュークの行動や言動が、話題となったが、岡山にいた時からそういった傾向もあった。そして、22シーズンの岡山のサッカー自体も、実は荒いと対戦クラブから思われていたり、縦ポンサッカーであると言われていた。

 立場や順位を含めて、SNSが浸透する中で、時に行き過ぎることで、問題視される事が増えてきた。だからこそ、どう立ち振る舞うのか、選手だけではなく、サポーターである私達もそのモラルが問われて行くこととなる。

 加害者にも被害者にもならないためにも、自身の言動には気を付けていきたいと思っている。私のフォーカスの記事を読んで下さっている方には、伝わっていると信じたいですが、ミスリードしないように、批判が誹謗中傷にならないように、著作権の問題など、ネットで最低限の気を付けるべきことを遵守への強い意識から、オブラートに包むというか、表現には気を付けている。

 ここ最近は、岡山は、中心であったが、相手サポーターを意識してレビューを書いていた時期もあった。

 前置きが長くなったが、私のレビューを読了していただいた時に、両クラブのサポーターにストレスがない文章、サッカーの魅力を伝えられる文章を意識して、作成している。本稿も意識しつつ、15ミッチェル・デュークにフォーカスを当てて、この試合を振り返っていきたい。

 全文無料公開。スキーやフォローや、購読などをして頂ける記事を目指しています。一人でも多くの方に読んでいただけると嬉しいです。
※注意点:私が考えた造語を一部採用しています。※

1、類似点の多いサッカー~親近感(芯筋感)~


 岡山の22シーズンまでの強化部長が、選手を集めて編成したチームという事で、細かい点こそ違うものの、個性豊かなJ2になった中で、これだけ共通項の多いチームは少ないだろう。

 23ポープ・ウィリアムの「子供たち夢を~省略」の発言や15ミッチェル・デュークの同カテゴリーの移籍や大木 武監督へのジェスチャーから、「同じ」や「類似点」と表現することに抵抗を覚える方もいるかもしれないが、サッカー的には類似点が多い。

 まず、2トップの構成が、ほぼ同じタイプで、岡山の18櫻川 ソロモンと15ミッチェルデュークは、共にフィジカルを売りにしており、7チアゴ・アウベスと11エリキもスピードと決定力が武器だ。

 厳密にいうと全く違うともとれる選手でもあるが、どちらかの選手を替えた組み合わせでも同じようなイメージで機能することは間違いない。

 違う面に触れておくと18櫻川 ソロモンは、運動量が多くなく平均的なプレーエリアで攻守で味方を活かす事ができる。一方で、15ミッチェル・デュークは、広範囲のエリアで、守備を中心に攻撃でも味方を活かす事ができる。

 7チアゴ・アウベスは、決定力・意外性・ドリブルを武器にした選手で、スピードを全面に出すタイプではなく、守備もこの試合のゴールのように駆け引きでボール奪取できる選手だ。一方で11エリキは、圧倒的スピードで、攻守で非常に効果的で、攻撃でも決定力がある選手だ。

 また、ロングパス一辺倒にならないサッカーができるのも両チームの特徴と言える。町田の方がややビルドアップは得意な印象を持つが、空中戦の面では岡山の方に分があるかもしれない。

 2列目には、得点を決めた27平河 悠や22佐野 航大のように仕掛けて、得点に絡める選手が揃っている。

 しっかり、芯があるチーム作りと筋力(フィジカル)を武器にした戦い方。親近感(芯筋感)を感じたのが、この試合の筆者の印象だ。

2、勝利への90分間~岡山式(町田式)~


 類似点があるかと言ってもやはりサッカー。全く同じことはありえない。今度は逆の視点で、論調の始点としたい。

 22シーズンの岡山は、90分間運動量を維持するという事で、中盤戦に強さを発揮していた。ただ、23シーズンの岡山は、ペース配分を考えた大人のサッカーのゲームプランで戦っていると、以前のフォーカスの記事で触れたと記憶している。

 一方で、町田は、ロングパスをすぐに蹴らず、後で効果的に繋ぐ・運ぶというフェーズを挟み、90分間の前後の守備強度を維持する戦い方を志向していた。

 後は、明確な違いとして、町田は、距離感が良いというか、選手一人一人のプレーエリアを巧く分散できている。岡山は、どちらかというと、個人が担当するエリアが広く、特に18櫻川 ソロモンや7チアゴ・アウベスのプレーエリアやタスクの幅が広い。

 岡山が勝ち切れない、得点が奪えない点として、前線と2列目の距離感が悪いことがある。後半に得点がとれる試合が多かったのは、3-4-2-1で、前線が3枚になることが多い事や19木村 太哉が、怪我で欠場する前に投入することで、前線と後方の距離感が改善しているからだ。

 結局、開幕戦で磐田相手に3点決める事ができたのは、中盤から前線までスムーズにボールを運ぶ事ができ、前線と連動した攻撃ができたからだ。

 ただ、その後は、厳しいプレスに晒された中で、プレスの圧をパスワークやドリブルで打開できず、逆にボールを奪われてカウンタ―に沈むという試合が多かった。

 これで、負けなかったのは、前線と中盤から後方の距離感があったように重心にが後にあることで、スペースをあまり与えてなかったからで、守備が崩壊しなかったからだ。

 守備が安定こそしていたが、岡山対策はこれだけではなく、16河野 諒祐のサイドを重点的に攻める事で、サイドから崩されて失点する試合も多かった。

 この試合の両チームは、前方から後方の選手まで見どころが多い試合であった。プレスをどうかけていくのか。攻撃のスイッチをどう入れて行くのか。守備のスイッチをどう入れて行くのか。

 実際の両チームの得点シーンを見て見ると、分かり易い。町田の攻撃であったが、岡山がスペースを埋める事で、パスコースを消し、ミスパス誘発させて(難しいパスを出させて)、スペースを埋めていたということは、パスを繋ぐにも密でゴールラインの手前であったことから、前線へのロングパス。18櫻川 ソロモンが潰れて、その毀れ球に対して、チャンスと見た7チアゴ・アウベスが、ボール奪取すると、長い距離を走った後に、GKとの1対1を制して、得点を決めた。

 岡山のプレスが90分間が、これだけ厳しくプレスにいけたシーンというのは、数少ない。7チアゴ・アウベスの一見、ラッキーなように見える得点を22シーズンから含めて、何度か見てきたが、限られたスタミナをどう使うか。ここが、非常に巧い。残念ながら18櫻川 ソロモンと7チアゴ・アウベスのコンビの場合は、「寄せる」ことでのビルドアップのプレスは、ほぼ効かない。今季の岡山が、重心を後に置かざる得ないのは、こうした理由だが、中央や前線に残る事が多い、7チアゴ・アウベスや18櫻川 ソロモンのコンビだからこそ、生まれたことで、まさに「岡山式」であり、23シーズンの得点パターンの1つと言えるだろう。

 一方で、町田の得点シーンを見ても岡山のスローイン。特にCBやボランチが、本職であったことからスローインの苦手な43鈴木 喜丈が、迷った末に出したスローインを奪われて、蹴りだすのではなく、パスを繋ぐ事で、局面を打開して、15ミッチェル・デュークが一気にスペースを駆け上がって、11エリキが、快速を飛び出してゴール前に飛び込むも僅かに合わず、形的には潰れた形で、距離感の良い町田は、その先に27平河 悠がいた。そこからドリブルでシュートコースを作って、そこに蹴り切ったシュートは、ここ最近ビックセーブを連発した1堀田 大暉の指先を越えて、ゴールへと吸い込まれた。

 それぞれ、違う形で18櫻川 ソロモンと11エリアが潰れたと表現できる点は、面白い共通点だ。

 実は町田が得点したシーンのように、町田は前半からクロスを入れられた怖い場面で、ドリブルで仕掛けてシュートという選択が多かった。個人的には、この形が、実はシュートコースが無くても多少遠くても選択されがちであったので、助かったと思っていたが、この場面では、それが巧く嵌って、やられてしまった。

 町田の狙いは、シュートで終えるという事を優先して、この形を選択するという意図があることは間違いない。クロスから逆襲を食らって、カウンタ―で失点するという事で、シュートで、吹かして外してもゴールキックから始まるので、そういった失点は生じ難い。

 この辺りは、1-0で勝てる町田の強さで、いかにも高校サッカーで、結果を残して来た監督である黒田 剛 監督だと感じた。つまり、トーナメント戦において、勝ち上がるには、負け難いサッカーをしつつも、どう得点力を高めて行くのか。という理想像のようなものを感じた。

 リーグ戦においてもやっぱり、42試合のトーナメント戦に敗者復活戦があるイメージな上に通常のトーナメント戦と違い長期間という事で、調子の浮き沈みや選手の入れ替わりが正直易いという事で、別の難しさがある。

 まさしく「町田式」の勝利の方程式。ただ、そこに「原 靖 強化部長」のカラーと「黒田 剛 監督」のカラーが、はっきりと見て取れる。

 こうして、両チームのこの試合の違いを見て行くと、スタッツの理由が読み解ける。

 実は、岡山がシュート数が少ないのは、ミドルシュートが少ないからで、解説者が指摘されていたように、ダゾーンでのシュート位置を見てもPA内のシュートが多かった。つまり、そういう事なのである。

 岡山が、クロスを入れに行く所で、町田は、ドリブルを仕掛けてシュートを打っていた。

 これは、どっちが良いとか悪いじゃなくて、相性とかどれだけやり切れるか。相手チームは、当然対策や抵抗をしてくる訳で、そこに対して、100%、自分達の良さを出せるかというかと、それは、9点とれる清水ぐらいで、その清水も自分達の良さを発揮できなければ、なかなか勝てないという状態にも陥っていた。

 そう考えると、岡山にもまだチャンスがあって、町田もこのまま逃げ切っていくための武器として、戦術のブラッシュアップや補強で、強化していく事も十分考えられる展開だ。

 そして、忖度無しに、この試合時点で、どっちが勝てるサッカーをしているかといえば、町田であるだろう。

 岡山のサッカーは、守備で主導権を握れず、あくまで前から守備できる形が限定的で、まず「受け」から考えないといけない。だから、岡山は勝つために先制点のようにカウンタ―を志向しないといけない。

 しかし、やっぱり選手を見た時に、前線の選手以外は、意外と色々出来ちゃう。そうすると、欲が出る。だから、変にパスを繋いで、運ぼうとか、奇麗に崩そうとかしてしまう。これは、まぁ仕方ない。それにそういったプレーも必要だ。問題は割合だ。

 一方で、町田は、原カラーと黒田カラーが色濃く出てる。インパクトで言うと、もう三国志ぐらいはっきり出てる。言ってしまえば、良さも悪さもはっきり出て、やることができてる。

 岡山は、カラーが見え難い。前を触れたけど、だからこそ、岡山スタイルを確立という意見が強く出てくるのも納得。

 だって、今季の岡山のサッカーは?木山監督のサッカーは?服部健二ゼネラルマネージャーのサッカーは?見え難いよね?

 以前に、「100年夢を諦めないDNA」というのが、岡山スタイルと表現したが、それが、岡山のサッカーだとしたら、木山カラーと服部カラーは?

 ぱっと浮かんだ言葉だと、「タクティカルカウンタ―(戦術の反撃)」。カウンタ―じゃなくて、タクティカルが付属することがポイント。

 通常のカウンタ―は、ボールを奪ってカウンタ―。でもタクティカルカウンタ―は、相手の戦い方の良さを奪ってのカウンタ―。

 可変式とか3バックとか4バックとか色々とできるチームあるけど、今季のJ2見て、岡山程システムを試してるチームありますか?しかも、1試合重ねる毎にパターンも違うし、後半に採用する形も違う。

 よく見てないと、岡山サポーターでも気が付かない方もいるんじゃないですかね?

 相手監督や選手のコメントを読んでも、システム変更に全く気が付いていないケースもあるぐらい。これがタクティカルカウンタ―。

 カウンタ―が、相手に入っている事すら気が付かせない。だからこそ、岡山の強みって何?なって、怖さが感じられない。だから、相手の勢いをなかなか消せない。

 だから時には、カウンタ―が入って、怖いと思わせることができるか。多分、岡山と対峙して、タクティカルカウンタ―が決まっていて、これはやばいと感じられるケースは、ここまで、引き分けが多いことを考えてもやっぱり少ない。

 その点、町田はシンプルに相手に怖さを与える事ができている。この差が、そのまま勝敗に繋がってる。

 岡山が、町田に引き分けられたのも7チアゴ・アウベスの復帰で、カウンタ―がシンプルに嵌る様になったのが大きい。

 岡山が、勝つために悪いけど、カウンタ―しかない。この現実を受け入れるしかない(サッカー的には受け入れているが、徹底できていない)。

 「割り切る」じゃなくて、「やりきる」ぐらい、振り切っても良いんじゃないかなと感じる。「タクティカルカウンタ―」だから、試合毎にカメレオンみたいに戦い方を変える。だからロングパスだけとかという訳では無い。前を何度か書いたけど、相手にされて嫌なことを岡山がやっちゃおうって話。

 パスサッカーで、主導権を握る。前からのプレスで主導権を握る。大きくこの二つが主導権を握る上で求められる要素だが、強いチームでもカウンタ―を軸にしているチームもある。

 ようは、岡山の武器「タクティカルカウンタ―」をもっと怖くしていきたい。

 今季の岡山は、本当に他のチームに負けない良い所がある選手も多い。でも、そこが結果として出ていないように体現できていない。

 一つポイントとして、前半から「タクティカルカウンタ―」を狙って行くというのも一つの手。岡山の弱点として、前の選手の戦い方の選択肢の少なさを弱点ではなく、自分達の武器へと変える事で、清水ほどではなくても岡山も、毎試合2点以上とれる可能性のある力を持ったチームであると筆者は、信じたい。

 町田みたいに1点差でも勝てるチームというのは、無理でも町田式ではなく、岡山式で勝っていくしかない。

 岡山と町田。似ている部分も多いけど、これだけ違う。サッカーは、奥が深い。だからこそ楽しい。もそ、そこが少しでも伝わっていたら嬉しい。

3、試合雑感~視点(始点)~


 この試合は、試合内容以外にも語りたいことがある。

 やっぱり、どんな形で、岡山を出ても岡山に挨拶に来てくれる選手が多い。いやまぁ、特別なことではないけど、15ミッチェル・デュークとの他の選手の交流を見ていると、やっぱり、選手というよりは、岡山の「空気」が愛されているな(岡山よりの視点)と感じた。

 ここは、筆者の主観なので、立場や視点(始点)によって、感じ方や見えてくることは違う。

 でも、やっぱり、泣いているシーンや怒っているシーンや怪我しているシーン、熱くなりすぎているシーンより、笑顔で、サッカーって良いよねってなりたい。

 15ミッチェル・デュークと岡山の選手やサポーターが、まさにそんな感じで良かった。でもまぁ、岡山に来た時にブーイングする方もいるだろうけど、どういった反応になるか、ちょっと興味はあるね。

 野球が好きだった時(今も好きで興味もある)もファン同士でマウントとるのが、肌に合わなくなった。サッカーでもあるんだけど、引き分けが多い上に、負けても盛り上がることがある。また、色んなクラブが多くて、サポーターやその土地に則した交流もできる。野球に勝てない部分もあるけど、Jリーグには、Jリーグの良さがある。

 合う合わないもあるだろうし、人には、それぞれスタイルがある。

 それも理解しているけど、やっぱりポジティブな批判に留めるのが、私のスタイルかな。単純に、野次を飛ばしたり、ブーイングしたり、声を出して応援したり、選手に大声でエールを贈るのは、苦手なだけでもあるんだけど。

 野次とブーイングにも種類があって、選手自身が野次な筈なのに、的確だけど、ユーモアがあって選手本人も笑ってしまうような野次がある。ただ、誹謗中傷や暴言にもなり兼ねないので、かなり高度な応援スタイル。ブーイングも、仙台のように一体感がないと効果的でない。対象を誰に向けるかか、その理由にもよる。岡山がブーイングしないというのは、昔の話で、サッカーの魅力とは反するプレーに対してや落ち込まない内容や状況の時の軽いブーイングが起きてからからのエール。意外と効果的。揃ってないから良いよね。形だけやって、本当はコールがしたい。これが、駄々洩れで、こういったのは、やっぱり、現地でないと感じられないし、色々な人が要る中で、スタジアムがどういった雰囲気か。時間が出来た時、天候が良い時、心の余裕がある時、まぁ、何か理由を見つけれたら足を運んで欲しい。

 2時間って長くね?と思うけど、サッカー観戦に嵌ると、1時間遅れて、入ると前半見逃したとかになる。それは、どのスポーツでも同じかもしれないけど、限られた自由時間の選択肢として、ファジアーノ岡山を観戦するという事が選択肢になる喜び。筆者は、想像以上に感じている。もっとコアなサポーターにとっては、試合前のイベントやフーズ、もしくは、前日から入っての観光やサポーターたの交流と、どんどん広がっていく。

 そして、共感性というか、感受性というか。人が多い時のこの一体感というか空間。やっぱり、現地でしか味わえないものがある。

 多分さ。スタジアムできるとこれもっと良くなるよ。理由は、専スタしかも2万5千人以上のスタジアムができた時に分かる。Cスタの1万5千人もいいけど、専スタの2万5千には、やばいよ。言葉より、実際に体験することが一番。

 風によっては、濡れるから屋根があっても濡れないとは言えないけど、そういった体験も変われば、やっぱり満足度も変わって来る。

 全ての体験が違う。夢見ちゃうよ。それこそ、岡山だけではなく、町田もJ1を一度経験したりして、スタジアムとか色々と良くなれば、全く別の体験ができるかもしれない。

 でも天空の城。なんか響きカッコいいよね。ようは、足をスタジアムに運ぶ人にとって、現状でも最高なんだ。

 でもさ、松本のアルウィンとか新潟のビックスワンのとか経験した自分からすると、大歓声の専スタや反響するスタジアムはやばい。

 岡山も町田も良いスタジアムが出来たらと思う。色々な理由もあるだろうけど、スタジアムの環境によっては、リピーターになるならないもある。色々な理由がある。

 だからスタジアムだけではなく、みんないい雰囲気を作れたらと思う。それこそ、対戦クラブのサポーターを巻き込んで。多くのチームは、浦和みたいに自チームで、最高の雰囲気は作れない。

 両チームが、ベストの状態で最高の雰囲気ができる。その上で、勝利出来たら最高だけど、筆者は、負けても不思議と満足することもある。理由は、ここまで読んで下さった方なら理解して頂けるはずだ。

 独りよがりの部分もあって、共感して貰えないかもしれないが、サッカー観戦へのイメージだ。なんか語りたくなった。

 サッカーの話だけど、戦術やサポーター、スタジアム、色々と語った。

 最後の辺りにこの試合の最大の驚きを語りたいと思う。

 15ミッチェル・デュークが一度だけど、5柳 育崇の競り合いで、完勝して、(多分)11エリキが快速スピードで抜け出すというシーンを見た時に、「え、あのやなぎが?」「やっぱり、デュークはデュークだな」と心で思った。そして、試合後にオーストラリア代表のユニフォームにサインをする15デュークを見て、憎めない選手だなと思った。この試合では、全くイライラするシーンもなかったので、選手にとっては、特別な試合だったのだなと感じた。

 そして、15本山 遥。この試合は、良かったんじゃないですか?なんというか、ボランチで出て、自信を取り戻したというか、16河野 諒祐もアシストが伸び悩んでますし、チャンスあるぞ!

 22佐野 航大と48坂本 一彩が、ワールドカップ!U-20だが、ワールドカップ!

 「子供たちに夢を!」

文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino

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