FT書房

ゲームブック制作会社/グループのFT書房。執筆者5人、イラストレーター3人、編集3人、バグチェッカー1人、その他4人。リーダーは「登るゲームブック作家」杉本=ヨハネ。ここではメールマガジンの配信記事を、note用に再編集したものを置いていきます。

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    最近の記事

    ゲームブック誕生の歴史 No.1508

    おはようございます、自宅の書斎から杉本です。 忙しいですが、元気にやっています。 今日はゲームブックの「歴史」について、話しましょう☆ ◆これまでの通説。 世界初のゲームブックは? こう訊かれたとき、わりと多い答えは「ファイティング・ファンタジー(FF)」シリーズだ、という答えなのかなと思います。 『火吹山の魔法使い』(1982)が世に出て、ゲームブックが世界に広まった。 そのときがはじまりだと、考えていらっしゃるかもしれません。 でも、実は違うんです。 ◆Wikiped

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      • ゲームブックの魅せ方 No.1410

        おはようございます、自宅の書斎から杉本です。 なんかね、忙しいんですよ、『TtTマガジン』の編集長の立場になってから。 でも、考えてみると当たり前で。 安田均社長の言い方を借りると「『ウォーロック』誌における近藤編集長の立場」ですから、忙しいのは当然なんです。 でも、いい書き手(記者)と描き手(イラストレーター)に恵まれているのは、ありがたいですね。 出来上がるものを考えると、今から興奮します。 ◆ゲーム性という言葉。 ゲームという言葉を聞いたとき、どのような想像をされるで

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        • 七つの大罪 No.417(怠惰)No.529(暴食)No.886(傲慢)

          (第1回:怠惰)  おはようございます、自宅から杉本です。  今年の冬は非常に長く、つらいものでした。ようやく寒さがやわらぎ、春が訪れようとしています。  今日はこの季節に関わりのある、ある病についての記事です。 ◆七つの大罪  今日のテーマは私の専攻だった神学から、七つの大罪です。  中世ヨーロッパで盛んに使われた「悪いコトの七分類」である七つの大罪は、実は聖書に書かれていません。エバグリオス・ポンティコスという修道士が、旧約聖書と新約聖書が書かれた時期の間に考えた「八つ

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          • ゲームブックが衰退したのは No.29 No.921

            こんにちは、枚方市にあるスターバックスから、FT書房の杉本です。 ゲームブックは今から約30年前、ファイティングファンタジーシリーズ第1巻『火吹き山の魔法使い』を契機に、大ブームを起こした一大ジャンルです。 今よりもずっと娯楽の乏しい時代に生まれたこのブーム、どうして終わってしまったのでしょう。 ◆定番の主張 ゲームブックがゲーム界のメジャーシーンから退き、すっかり衰退した原因のひとつとして、粗悪なゲームブックの大量生産が挙げられることがあります。 「ゲームブックの衰退

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            ハイ/ローコンテクストの話 No.844

            おはようございます、自宅の書斎から杉本です。 無事に巡礼を終えて帰ってきました……身体の状態を測定したら、十代に戻っていました。 とても、嬉しいです。 今日は海外に50日行って来た記念に、異文化コミュニケーションに欠かせない、ある概念をお話します。ゲームブックの魅力とは何なのか。そんなことにもつながるお話です。 ◆よく言われるよね。 アメリカ合衆国や、ヨーロッパのような複数の文化が交わる土地では、ハッキリとものを言うのが大事、と言われます。 いっぽう、日本人は、あまりハッキ

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            双方向性ゲームブックの話 No.459

            おはようございます、自宅の書斎から杉本です。 風のなかに、樹木のかおりを感じます。夏も近いですね。 本日は双方向性のゲームブックの魅力、そして魅力的なゲームブックのつくり方を紹介いたします。 ◆双方向性のいいところ、悪いところ 一般的な双方向性システムは「探索」に優れています。行ったり来たりを繰り返すことで謎が少しずつ解ける気持ちよさがあります。 そのいっぽうで、記憶が途切れるなど、ちょっとしたことで続きがやりにくくなってしまう弱点も抱えています。 記憶力に自信がない、ある

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            貧者と物乞い

            こんにちは、杉本です。 「アグリコラ」というゲームが好きで、よくやるんですが、「物乞い」っていうカードが出てきます。 FT書房では【アグリペディア】という、そのゲームの攻略本が出されるぐらいに流行っているゲームです。 だから、FT書房のメンバーは「物乞い」という単語に敏感です。 今日はとってもセンシティブな話題です。 さあ、今日の話題は中世のホームレスについてです。 実は私、神学部にいた頃、ホームレス支援団体で半年ほどアルバイトをしていました。 「ビッグイシュー」という、ホ

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            中世ヨーロッパと鏡の話

            こんにちは、杉本です。 今日は鏡の話です。 中世において、鏡は「未来の自分を映し出す道具」と言われていました。 自分で自分の姿を見ると、未来の姿が映る、と考えられたのです。 鏡は現世とは異なる世界への入り口とみなされ、不穏の窓のような言い方をされることもあります。

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            ソロアドベンチャー制作話

            おはようございます、枚方市のスターバックスから杉本です。 ◆まず、自己紹介を FT新聞を読んでくださっているあなたは、私(杉本=ヨハネ)のことをご存知かと思いますが、もしかしたらそうでないかもしれません。 前提をそろえるために、今回の話題の前段階として私の経歴をお話いたします。 私はこれまで、トンネルズ&トロールズ完全版(T&T)、アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版(AFF)、ソードワールド2.0および2.5(SW)などを中心に、ソロアドベンチャーを書いてき

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            TRPGシナリオ制作のヒント

            おはようございます、自宅の書斎から杉本です。 秋めいてきた今日このごろ、私の体重も天高く肥ゆる感じです。 ついに人生で最大の重さに達しました……ダイエットの開始です。 最近運動をサボっていましたから、致し方ありません。 さて、今日の記事はクリエイティブな現場から、「ゲームブックの制作方法を用いて、おもしろいTRPGのシナリオをつくる」という横断的な内容に取り組んでみます。 この話題、いろいろなバージョンがあるんですが、今回扱うのはひとつだけ。 ひとつひとつの説明がまあまあ時

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            杉本=ヨハネ インタビュー

            「杉本=ヨハネってどんな人?」 「FT書房ってどんなところ?」 という疑問は、メルマガ読者の方々も、多かれ少なかれお持ちではないでしょうか? 杉本=ヨハネはゲームブックというジャンルを中心に活動する作家で、FT書房はその杉本がリーダーを務めるゲームブック制作集団です。 このシリーズは、杉本=ヨハネ本人のインタビューを通して、FT書房の全容を解明していこうという企画でございます。 FT書房メンバーの1人である、清水龍之介がインタビュアーとして深く切り込んでいく様子をお楽しみ下

            ゲームとランダム要素

            (この記事は、ファンタジーとゲームブック系メールマガジン「FT新聞」に掲載された過去記事です。) (ゲームとランダム要素 第1回) おはようございます、自宅のリビングから杉本です。 少し、寒くなってきましたね。 我が家にはネコが2匹います、1匹は私の愛ネコやすか、もう1匹はガンダルフという、妻の愛ネコです。 私の寝所は日当たりのいい2階にあるのですが、たまに昼寝をしようとすると、必ず私のベッドにガンダルフがいます。 指輪物語の登場人物名をつけるぐらいですから、私が名づけ親

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