ゲームブック誕生の歴史 No.1508

ゲームブック誕生の歴史 No.1508

FT書房

おはようございます、自宅の書斎から杉本です。
忙しいですが、元気にやっています。
今日はゲームブックの「歴史」について、話しましょう☆

◆これまでの通説。
世界初のゲームブックは?
こう訊かれたとき、わりと多い答えは「ファイティング・ファンタジー(FF)」シリーズだ、という答えなのかなと思います。
『火吹山の魔法使い』(1982)が世に出て、ゲームブックが世界に広まった。
そのときがはじまりだと、考えていらっしゃるかもしれません。
でも、実は違うんです。


◆Wikipediaによると。
日本語のWikipediaの項目を見ますと、はっきりと「これが最初だ」とは書かれていませんが、『きみならどうする?』(1979)のシリーズが最初期の作品であることが言及されています。
「君ならどうする」のシリーズは、日本では6作品ほど訳されたゲームブックです。


◆トンネルズ&トロールズの……。
これに対して、「もし、ゲームブックという言葉が『選択形式の本』ということを指すなら、トンネルズ&トロールズ(T&T)の『バッファロー・キャッスル』(1976)だよ」という意見があります。
なるほど、ソロアドベンチャーという名称で広まってはいますが、こちらのほうが先であることには異論がなさそうです。


◆話せないが、読めるので。
ところで、私はスペイン語が得意なんですが、実はドイツ語も大学(同志社神学部)で習っていました。
ウチの大学はプロテスタントだったので、ルターなんかの絡みでドイツはこってりと勉強させられまして、大学院入試はドイツ語での聖書解釈だったぐらいです。
そりゃあもう、泣きながら勉強しましたよ。
ドイツ語は別に得意じゃありませんでしたから……。

で、最近、ツイッターで「スペインゲームブック事情」と称しまして、いろいろとスペインのゲームブック関連話をつぶやいているんですけども。
(興味があったらぜひフォローしてください。https://twitter.com/sugimotojohn)
それがわりと評判がいいので、ふと、「ドイツのゲームブック事情も調べてみようかな」って、思ったんですよ。
話すのも書くのも得意じゃないんですが、読むのは大学でやらされたので、コツが分かるんです。

そのコツとは……。
翻訳機にかけて英文にすることです。
いやこれ、冗談じゃないんです。
ドイツ語って、英語に翻訳しても、あんまりズレが生まれないんですよ。
英文を読みつつ、昔習ったドイツ語文法を思い出しながら原文を読んで、いろいろドイツのゲームブック関連のホームページを見てまわっていたんです、昨日。


◆ドイツ語のWikipediaによると。
そのとき、ふと、ドイツ語のWikipediaで「ゲームブック」はどう書かれているか見ておこう、と思いまして。
こういう記述を見つけたんです。

Eines der ersten bekannten interaktiven Bucher wurde von Edward Packard 1969 geschrieben, allerdings erst 1976 beim Vermont Crossroads Press-Verlag in den USA veroffentlicht. Es trug den Titel Sugarcane Island und wurde spater unter dem Titel Insel der 1000 Gefahren ins Deutsche übersetzt. Versand und .

ビックリですよね(※表記の都合でウムラウトは省略しています)。

まったく分かりません。
ええと、日本語に訳すると、だいたいこんな感じです。

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ゲームブック制作会社/グループのFT書房。執筆者5人、イラストレーター3人、編集3人、バグチェッカー1人、その他4人。リーダーは「登るゲームブック作家」杉本=ヨハネ。ここではメールマガジンの配信記事を、note用に再編集したものを置いていきます。